R-1グランプリは本当に「夢がない」? あのイジりでむしろ注目度アップ
#お笑い #M-1グランプリ #R-1
ピン芸人日本一を決定する『R-1グランプリ2023』決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、3月4日放送)のファイナリスト7名が発表された。30人の芸人たちで争われた準決勝を勝ち抜いたのは、サツマカワRPG、カベポスター永見、寺田寛明、コットンきょん、ラパルフェ都留、田津原理音、Yes!アキトの7人。ここに「復活ステージ」から勝ち上がる1人を加えて、8人で決勝戦が行われる。
昨年末の『M-1グランプリ2022』で優勝したウエストランドに「夢がない」とネタにされたR-1グランプリ。そんな“ネガティブキャンペーン”がむしろ幸いし、例年より注目度も高まっているようだ。
「M-1は、優勝しなくても決勝戦に進出しただけで芸人の人生が変わりますが、R-1は決勝戦に進んだだけでは何も変わらない。だから夢がない……というのが、ウエストランド井口さんの言い分です。たしかに、ここ数年のM-1はどんどん注目度が高まっていて、決勝戦に進出した芸人たちは軒並み売れっ子になっている。R-1は優勝してやっといろいろな番組に呼ばれるようになるくらいです。
ただ、井口さんがネタにしたことで、R-1が本当に夢がないのかどうかを確かめたいという視聴者もいるだろうし、大会後に決勝進出者たちが番組に出るたびに“夢がない”をネタにすることもできる。結果的に、井口さんのネガティブキャンペーンは、R-1にとって大きなプラスでしょう」(テレビ局関係者)
今大会では、過去の決勝進出経験者であるサツマカワRPG、寺田寛明、Yes!アキト、コンビ芸人であるカベポスター永見、コットンきょん、ラパルフェ都留、そして大阪で活動する田津原理音というタイプの異なる芸人たちがバランスよく決勝に進出した形だ。
「注目されるのが、ピン芸人の大会で、コンビ芸人たちがどれだけ力を発揮できるか。特に、M-1グランプリ2022ファイナリストのカベポスター永見とキングオブコント2022準優勝のコットンきょんが、どんなピン芸を見せるのかは、多くの関係者も気にしていると思います。両者とも、バラエティ界ではネクストブレイクの有力候補なので、R-1でインパクトを残せば、そのままスターダムを駆け上がる可能性もあります」(同)
しかし、R-1グランプリの運営サイドとしては、コンビ芸人の優勝は必ずしも歓迎すべき展開ではないとも指摘されている。
「カベポスター永見はM-1で結果を出して名前を売った芸人だし、コットンきょんもキングオブコント準優勝というイメージが強い。もし、この2人のどちらかがR-1で優勝しても、M-1やキングオブコントのイメージで語られることとなり、結局、R-1は霞んでしまうんですよね。これは、M-1とR-1の両方で優勝している霜降り明星粗品とマヂカルラブリー野田と同じパターンです。2人は、M-1とR-1の“二冠”として紹介されることは多くても、R-1グランプリのチャンピオンとして語られることはあまりないですからね。
賞レースで結果を出しているコンビ芸人が決勝に進むことで、R-1への注目度も高まりますが、一方で手柄はほかの“大手賞レース”に持っていかれてしまう。痛し痒しといったところです」(構成作家)
いずれにせよ、例年よりも注目度が高まっている今年のR−1グランプリ。優勝者はもちろん、ファイナリストたちが大会後に見せてくれるであろう活躍からも目が離せない。
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