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安倍元首相を撃ったスナイパーはほかにもいた? などスクープ14本

安倍首相を撃ったスナイパーはほかにもいた?

 今週の第1位は文春の「疑惑の銃弾」を推す。私はこういう記事が大好きだ。

 疑惑の銃弾というのは、1984年、元実業家の三浦和義が保険金詐欺のためにロサンジェルスで妻を殺害したのではないかという疑惑を、文春が報じた時につけたタイトルである。

 ロス疑惑といわれ、三浦のキャラクターもあって大きな話題になったが、妻殺しの件ではは無罪を勝ち取っている。

 今回の疑惑の銃弾は、安倍元首相を狙撃し、殺害した銃弾は山上徹也被告(42)が撃ったものなのかという疑問である。

 私も含めて多くの人は、昨年7月8日の事件以来、山上の撃った2発目の銃弾が安倍元首相の致命傷になったということに、何も疑問を抱かなかった。

「事件翌日、奈良県警が司法解剖の結果を公表。これによれば、安倍氏に当たったのは少なくとも二発の銃弾で、致命傷となったのは左上腕部から入った一発。これが左右の鎖骨下にある動脈を傷つけたことによる失血死だったと結論づけられた。この結果が報じられて以降は、銃弾について取り上げられることはあまりなかった」(社会部記者)

 だが文春は、銃弾について関係者の間で密に注目を集めていることがあるというのだ。

 昨年9月30日に開かれた奈良県議会の総務警察委員会で、自民党県議の質問に対して、銃撃事件で引責辞任した奈良県警・鬼塚友章前本部長の後任、安枝亮本部長が答弁に立ち、司法解剖の結果、安倍元首相の身体に当たった弾のうち一発について、こう明かしたというのである。

「右前頸部、首の付け根の右前あたりになるんですけれども、そこから入って右上腕部に至っているという状況でございます」

 昨年、警察庁が公表したところによれば、山上が発砲したのは2回。安倍の真後ろ、約7メートルの位置から最初の発砲。さらに約5.3メートルの位置まで近づいて2回目の発砲。

 文春が事件の映像を確認すると、1回目の発砲音に気がついた安倍元首相が、左側から後方を振り返っているから、被弾したのはこの発砲だったことがわかる。

 だが、3度にわたって事件現場に足を運ぶなどして、独自の検証を続けてきた銃器評論家の高倉総一郎はこういっている。

「被害者の体勢では、首の右側に弾が当たるとは考えられない。そのため、私は首の右側の銃創について、別の傷から入った弾が身体の外へ出た『射出口』ではないかと推測していました。それが一番合理的な説明だからです」

 自身も狩猟免許を持っている自民党の高鳥修一元農水副大臣も、

「結局、警察庁幹部から右前頸部の銃創について納得のいく説明はありませんでした。彼らは一度目には、私の疑問に対し『(山上は、安倍氏の真後ろよりも)もっと左から撃った』と、その場を取り繕う言い方をした。二度目の説明の場ではそうした発言はなく、ただ『大きく振り返ったからだ』と」

 だが、警察庁は山上が発砲した位置についても特定しているから、「もっと左」という可能性はないはずである。

 警察幹部ですら合理的な説明のできないのではと、文春は専門家の助言のもと、実証実験を行ったという。

 安倍元首相は、映像では足の位置を変えずに、ごく自然に後ろを振り向いているから、山上の位置からでは、右前頸部に弾が当たる可能性は極めて低いという結論になった。

 被害者役の記者が悲鳴を上げるほど大きく振り返れば、右前頸部に当たる可能性もあるが、その後、銃弾が左上腕部に当たった後、体内で大きく角度が変わらなければ、鎖骨下動脈を傷つけることにはならないというのだ。

 実証実験では、右前頸部になぜ弾が当たったのかの合理的な説明ができない。

 さらに不審なことがあるという。

「一点目は、安倍氏の身体に入ったはずの銃弾が一発、見つかっていないことだ」(文春)
 警察庁関係者がこう話す。

「司法解剖の結果、右前頸部の銃弾は右上腕骨に至って止まったとされ、これは体内から見つかっている。一方、致命傷となった左上腕部の銃弾が消えているのです。弾丸が身体を貫通して体外に出た際につく『射出口』は確認できていないことから、体内に留まったはずなのですが……」

 鉛の弾が体内で割れたり砕けたりして消失してしまう可能性はほとんどないという。

 解剖でもわからないところまで流れたという可能性もなくはないようだが、一国の元首相が撃たれて亡くなったのだから、医師たちが途中で諦めるということは考えにくいはずだ。

 さらに2点目は、事件当日救命にあたった奈良県立医科大学付属病院の医師の会見内容と、司法解剖の結果が大きく食い違うというのである。

「会見で救命医は『首の銃創は二カ所で、心臓まで到達する深さ。心臓の壁には弾丸による大きな穴が開いていた』と説明。一方、監察医による司法解剖の結果が発表された際、心臓の穴には触れられなかった」(社会部記者)

 文春は、こうした不審な点がいくつもあるのに、警察側が国民に対してきちんと説明しないのはおかしいと追及している。

「今回の事件を受けて警察庁が公開したのは、昨年八月の警備についての検証報告だけ。他の疑問点については黙殺していることが、かえってSNSや一部メディアなどで『第二のスナイパーがいた』『警察は不都合な真実を隠している』などとする“陰謀論”をはびこらせる結果となっています」(同)

 山上のほかにもスナイパーがいたということになれば、第2のジョン・F・ケネディ暗殺事件のようだが、その可能性は今のところ低いだろう。

 だが、文春が実証実験までして、安倍元首相を死に至らしめた銃弾が警察発表と食い違う理由を、警察庁は速やかに国民に合理的な説明をする必要があることは当然である。

 戦後最悪のテロ事件の解明のためには、一点の曇りもあってはならないこと、いうまでもない。(文中敬称略)
 

【巻末付録】

 まずは現代からいこう。

「カラー特別企画 オードリー・ヘプバーン 永遠の妖精に恋をして」「出口亜梨沙 背徳ラブホテル」

「揺れて動く100cmバスト 爆乳婦警&超乳ナース 柳瀬さき」

 折り込み袋とじ「小澤美奈瀬」。なかなかの迫力だ。

 お次はポスト。

「人気女優のパンティ姿、見たくないですか?」

 袋とじ「全裸マッスル ちゃんよた」。袋とじ「可愛い顔したこの娘たちは どんなSEXをするのだろう?」

「白波瀬海来 ウェットスーツを脱ぎ捨てて」「浜辺美波にそっくり! 茉城まみ(24)濃厚シンデレラ」

 難しい選択だが、私の好みは小澤美奈瀬だな。今週はハナ差で現代の勝ち!
 

 

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2023/02/15 11:00
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