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平野紫耀をべた褒め、退所メンバーに言及…ジャニーズが「健全」アピール?

平野紫耀をべた褒め、退所メンバーに言及…ジャニーズが「健全」アピール?の画像
King & Prince

 King & Princeの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が5月22日にグループを脱退するまで約3カ月となった。平野と神宮寺は脱退と同時、岸は秋にジャニーズ事務所も退所する。ファンは退所後にジャニーズの圧力によって3人のメディア露出が激減するのではないかと危惧しているが、希望を見出せるような「変化」が現れているという。

 今月11日、関ジャニ∞の横山裕がNHKのトーク番組『土曜スタジオパーク』に生出演。ダンスの得意分野の話題になると、横山は「うちのグループ、あんま踊んないんで……」と自虐しつつ、「この前(コンサートで)ジャニーズメドレーっていうのやったんですけど、やっぱ他のジャニーズってダンスうまいなと思いました。すごいなって」と語った。

 続けて、横山は「キンプリの『ichiban』っていう曲を踊ったんですけど。平野紫耀くん、かっこいいなと思って(ダンスの参考の映像を)見てました。やっぱすごいですね。みんなすごいんですけど、あんなんなりたいなと思って」と話し、15歳も年下の平野に対するリスペクトの思いを明かした。

 単純に平野のダンスの実力に感心したという部分もあるだろうが、横山は、メンバーの大倉忠義と共に関西ジャニーズJr.のユニットのプロデュースを手がけるなど単なるタレントの枠に収まらない活躍をしており、ジャニーズ上層部と近しい存在とみられている。そんな彼がグループ脱退と退所を間近に控えた平野をべた褒めしたことに対し、何らかの“アピール”の意図があったのではないかと推測する声がSNSなどで少なからず上がっている。

 また、同じくグループを脱退する岸は、放送中の主演ドラマ『すきすきワンワン!』(日本テレビ系)の宣伝のため同局バラエティ番組に出ずっぱりに。1月29日に出演した単発バラエティ番組『ゴタクを並べてワッハッハ』では、退所について「全然大丈夫ですよ! 吹っ切れ……吹っ切れてるっていったらまたちょっとおかしいですけど」と語り、家族に相談した時の父親の反応などについても赤裸々に明かした。かつてのジャニーズであれば、在籍中に退所について具体的に言及することは考えられないことで、このトークの放送にストップをかけなかった事務所の思惑をめぐっても、さまざまな憶測が飛び交った。

 神宮寺についても、新CMの放映が開始されたり、今月8日放送の深夜バラエティ番組『NEWニューヨーク』(テレビ朝日系)にゲスト出演して弾けた様子を見せたりと、以前とそれほど変わりなく活躍。退所日まで露出が減るのではと心配していたファンにとっては、うれしい誤算となった。

 また、8日に開かれたSnow Manの主演舞台『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作会見では、渡辺翔太が報道陣のカメラに向かって「タッキー、見てる~!」とおどける場面が。深澤辰哉は「(滝沢秀明氏に)精神的にもすごく鍛えられた。舞台はハードですし、泣くほど怒られたりもしたので」と話し、耳が赤くなっていることを指摘されると「滝沢くんに怒られたことを思い出しちゃって……白塗りの隈取メイク姿のままで怒るんですよ」と打ち明けて笑いを誘った。目黒蓮は佐久間大介や向井康二と共に滝沢氏から楽屋を片付けろと注意されたエピソードを語り、向井が「自分らの楽屋なんやから、好きにさせてくれって話ですよ! もういないから言っちゃいますけど!」と訴えるなど、昨年10月いっぱいで退社した滝沢氏をネタにしまくっていた。

 かつて「会社から去った人間は“いなかったこと”にされる」とまでいわれていたジャニーズの風潮からは考えられない発言の連発に驚きの声が集まった。このほかにも、Sexy Zoneの菊池風磨がラジオ番組で元Love-tuneの安井謙太郎(現7ORDER)の名前を出したり、KAT-TUNの上田竜也がジャニーズJr.だった経歴があるINIの田島将吾との交流についてブログで触れたりと、これまでの“タブー”を覆すような出来事が続発している。

 こうしたジャニーズの変化について、業界内では「公取委対策では」との見方が浮上しているようだ。ジャニーズ事務所は2019年、公正取引委員会から「退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は、独占禁止法違反につながる恐れがある」と注意されたことがあり、次にそのような疑いが持ち上がれば本格的に公取委が動く可能性がある。そのため、滝沢氏ら事務所を去った者たちの名前をタブーにせず、King & Princeの脱退メンバーを露骨に干さないようにして、会社の“健全性”をアピールしているのではないかというのだ。

 ジャニーズ事務所は今年の元日に藤島ジュリー景子社長の名義で「コンプライアンス体制の整備・実践」などを掲げたメッセージ広告を日経新聞に出したが、それも同様に公取委対策ではと見る向きがある。

 どのような目的であっても、退所後の平野、岸、神宮寺の活動に横やりが入らないのだとすればファンは安心だ。もっとも、岸や神宮寺とは異なり、平野については「CMとグループ活動以外の露出がほぼない」と指摘されており、露骨ではないものの「干されている」と感じているファンが少なくない。

 さらに、もしジャニーズが圧力をかけなかったとしても、テレビ局が「忖度」で3人の起用を避けるという可能性は十分にある。実際、ジャニーズは先述の公取委からの注意に「弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はない」と否定コメントを出したが、ジャニーズ退所後に地上波から消えたタレントが数多くいるのは周知の事実だ。

 ジャニーズは本当に「変わった」のか。King & Princeの脱退メンバーたちが退所後に業界でどのような扱いになるかによって、その真偽を見定めることができそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/02/13 21:00
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