特撮に『SPEC』…『警視庁アウトサイダー』のマニアックな楽しみ方
#ドラマ #特撮 #西島秀俊
西島秀俊が主演を務める刑事ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)の第6話が2月9日に放送され、人気ドラマのパロディシーンが反響を呼んでいる。
同ドラマは、元マル暴(警視庁組織犯罪対策部)の刑事・架川英児(西島)、秘密を抱えるエース刑事・蓮見光輔(濱田岳)、元演劇部の新米刑事・水木直央(上白石萌歌)の3人が巨悪に立ち向かう物語。
『金田一少年の事件簿』シリーズや『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズ(TBS系)の木村ひさし氏が演出に関わっており、シリアスなストーリーとコメディ要素のバランスも見どころ。ギャグセンスさえ肌に合えば、中毒性の高い作品ともいえるだろう。
また、木村氏が過去に手がけた作品のパロディも目立ち、第5話ではなにわ男子・道枝駿佑主演『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)ふうのBGMがかかる中、同ドラマに七瀬美雪役で出演していた上白石演じる水木が「謎はすべて解けた」「犯人はこの中にいる!」と主人公・金田一一のように話し始めるシーンが話題に。
さらに第6話では、過去に母を殺された歌川涼牙(小越勇輝)が「信濃一家」の組長・当麻秀和(鈴木一真)に対して、「これ、瀬文って人から」と茶色い紙袋を手渡すシーンが登場。
この袋は、戸田恵梨香と加瀬亮がダブル主演を務めた『SPEC』シリーズ(TBS系)で、加瀬演じる瀬文焚流がカバン代わりに持ち歩いていた紙袋に酷似しており、“当麻”という苗字も戸田演じる当麻紗綾を連想させることから、勘のいい視聴者から「SPECファンにはたまらんドラマだわー」「当麻って名前が気になってたけど、瀬文、紙袋ってきたら、もうSPECじゃん」と歓喜の声が続出した。ちなみに、この回の演出を手掛けた日髙貴士氏は、『SPEC』で助監督を務めていた人物だ。
そんな小ネタ満載の『警視庁アウトサイダー』だが、特撮ファンも盛り上がっている模様。
というのも、映画『仮面ライダーBLACK SUN』(22年、Amazon Prime Video)に出演する西島と濱田、映画『シン・ウルトラマン』(22年)主演の斎藤工をはじめ、なぜか特撮作品に出演していた俳優が目立つためで、ほかにも福士誠治は映画『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』(20年)、片岡愛之助は映画『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』(14年)、野波麻帆は映画『モスラ2 海底の大決戦』(1997年)、長田成哉は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日系、以下同)、井本彩花は『仮面ライダーリバイス』、石野真子は『特捜戦隊デカレンジャー』に出演。
加えて、第1話にゲスト出演した川津明日香は『仮面ライダーセイバー』、第2話の黒崎レイナは『仮面ライダーエグゼイド』、第5話の横山涼は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』……と枚挙に暇がなく、第5話のゲスト俳優・吉田メタルに至っては、『仮面ライダー鎧武/ガイム』でドリアンをモチーフにした仮面ライダーブラーボ役を演じたことから、『警視庁アウトサイダー』では両手にドリアンを持って登場した。
そんな“特撮俳優大集合”状態であるため、ネット上では『警視庁アウトサイダー』の公式サイトで公開されている登場人物の相関図と特撮作品の画像を組み合わせ、勝手に“変身後”の姿に置き換えて公開する人も出現。マニアックな盛り上がり方を見せているようだ。
“わかる人にはわかる”小ネタが話題の『警視庁アウトサイダー』。物語も折り返しだが、最終回へ向けてどんな仕掛けが飛び出すか楽しみだ。
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