なにわ男子・長尾謙杜が『どうする家康』出演、深まるNHKの“ジャニーズ依存”
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なにわ男子の長尾謙杜が、放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演することが10日発表された。長尾にとって念願の大河ドラマ初出演となり、ファンも喜びに沸いているようだ。その一方、業界や視聴者からはNHKの過度な「ジャニーズ依存」に苦言を呈する声もあがっている。
嵐の松本潤が徳川家康役で主演している同作。長尾は、家康(松本潤)の母・於大(松嶋菜々子)が再婚相手の久松長家(リリー・フランキー)との間に生んだ久松源三郎勝俊を演じる。若き頃より人質として武田家へ預けられ、信玄(阿部寛)のもとで暮らすが、徳川と武田の関係がこじれたことで、異父兄である家康から甲斐脱出を命じられるという役どころだ。この役について、長尾は「僕の名前の由来が上杉謙信(長尾景虎)からきているので、少し複雑な気持ちもありますが、いつか武田信玄を倒せるように頑張ります!」と意気込んだ。
この発表を受けて、Twitter上のファンは「長尾くんおめでとう、大河出られるなんてほんとすごい!」「長尾くん、戦国時代で人質になる武家の息子めちゃ似合いそう」「なにわ男子の頼れる最年少すぎるよ!」などと歓喜の声が殺到し、トレンドワードに「#長尾謙杜」「#長尾くん」が入るなど大きな反響を呼んだ。
「実は、2021年の時点で主演の松本のバーターで若手ジャニーズが出演するという噂があり、一部メディアでは『なにわ男子のメンバー』と具体的なグループ名が挙がっていましたが、その報道の通りになったようです。『急に乗馬の練習を始めたジャニーズJr.もいる』と伝えられていたため、今後さらに若手ジャニーズが追加キャストとして登場する可能性もありそうです」(ジャニーズに詳しい芸能記者)
今作では、元V6の岡田准一が織田信長役で出演しており、これに長尾も加わることで「ジャニーズ大河」との声も聞こえている。
「ネット上では、松本が演じる家康の気弱なキャラクターが、昨年低調で終わってしまった松本の主演ドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)の主人公と似ていると指摘され、不安材料のひとつになっている。その一方で『となりのチカラ』は演出や脚本が今一つだっただけで、松本と気弱なキャラの相性はいいという声もあり、現状では評価が割れています。また、多用されているCGが微妙で、清洲城が中国の紫禁城のように描かれたり、乗馬シーンの馬がCG感丸出しだったりと視聴者から不評を買っている。従来の大河と作風も大きく異なるため、ここにジャニーズタレントを追加投入することが吉と出るか、凶と出るかは微妙なところですね」(前出)
今作に限らず、NHKのドラマは「ジャニーズ依存」の状態にあるといわれている。放送中の朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』では、ヒロインの兄役で関ジャニ∞の横山裕が出演し、ヒロインが航空学校編で出会って恋仲になった同期生役としてSnow Manの目黒蓮が登場した。ドラマ10枠で放送中の『大奥』では、8代将軍・徳川吉宗(冨永愛)の時代に大奥入りする旗本の息子役でHey! Say! JUMPの中島裕翔が出演。11日に最終回を迎える土曜ドラマ『探偵ロマンス』では、SixTONESの森本慎太郎が姿を消した名探偵を追いかける新聞記者役を務めている。
昨年末の『紅白歌合戦』はジャニーズ系グループが6組も出演したことで「ジャニーズ紅白」などと揶揄する声があがったが、ドラマでもNHKはジャニーズへの依存を強めているようだ。
「NHKは若年層~ミドル層の視聴者獲得が長年の懸案になっていますが、若い人に人気のあるタレントをドラマや歌番組に起用しても、実力が伴っていないと番組のクオリティが落ちてしまう。その点、ジャニーズは歌でも演技でも何だかんだ言って全員が一定以上のレベルにあり、コンサートや舞台で実力を磨いているので、NHKが『若者ウケ』を考えた時に頼りがちになってしまうのでしょう。ただ、現状のドラマにおいての依存度はちょっと高すぎますから、疑問の声があがるのも理解できます」(前出)
先述した昨年末の『紅白』では、ジャニーズだけでなくアミューズ所属のアーティストが大挙して出演したことも話題になっていた。公共放送であるNHKが特定の芸能事務所との結びつきを強めることについては、いかがなものかという声もあるが……。
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