セブンイレブン「すみれ」のカップ麺「最高に面倒で、最高にうまいラーメン」を大検証
#セブンイレブン #カップ麺 #カップ麺一行3昧
スープと麺、完璧!
油脂がたっぷり浮いた味噌味のスープに、中太のノンフライ麺とおろし生姜を合わせています。油で濃厚こってりなスープに見えるのはもちろんですが、まったく具が入っていないのも気になります。
ニンニクやすりごま、生姜を効かせた豚骨ベースの味噌味のスープは、玉ねぎやもやしなど炒めた野菜の風味も相まって複雑かつ重厚。豚骨と味噌だけでもヘビー級なのに、いろいろな味が重なって凄まじく厚みがあるスープとなっています。すりごまのコクが光り、ごまとともに生姜も刺激よりまろやかさを加えていました。
レギュラー品の「すみれ 札幌濃厚みそ」に比べて格段に複雑な味で、それでいて生姜の効果もあって、味噌の塩気が刺さってきません。複雑な味をしっかり感じ取ることができるのは、熱湯2度がけによる効果かもしれませんね。
スープの生姜が味をまろやかにしている一方で、別添の「おろし生姜」はスープを華やかにし、刺激を加えています。生姜を二重に効かせているのが今回のスープの大きな特徴となっていました。「おろし生姜」を入れなくても生姜の味はするので、苦手な場合は味を確認しながら入れていくほうがよさそうです。
別添「ラード」を入れると、スープ表面にラードの層ができます。お店のラーメンもラードの層がフタをすることで湯気が出ないほど熱が逃げていかず、長時間熱々状態を保つのですが、その状態をカップ麺で再現できてしまっています。熱湯2度がけと大量ラードによる熱々コンボ。ラードはソフトバンクホークスやレアル・マドリードの選手層の匹敵する厚さで、これはカップ麺史上最高かもしれません。
熱々だけでなく、ラードには肉や野菜の炒め風味も付与されており、スープの重厚感を増幅させています。お店のスープの迫力にまったく引けを取っていないレベルだと感じました。レギュラー商品のスープに比べ、お店の再現性が段違いで高いです。
麺は中太で縮れのついたノンフライ麺。お店の麺は丸麺形状ですが、今回の麺はレギュラー商品よりも丸みが強く、よりお店に近づいている印象です。熱湯2度がけ効果も如実に現れていて、カップ麺でありがちな太めのノンフライ麺のちょっとゴワゴワした食感が一切なく、厚みがあるのに生麺を思わせる自然な食感でした。
麺量も多く、ノンフライカップ麺の定番「ラ王」や「正麺カップ」だと75グラム、レギュラー商品の「すみれ」も80グラムですが、今回は90グラム入っていて、体感でわかるレベルで大盛りです。
具のない高額カップ麺には一抹の寂しさも
ラードやおろし生姜で充実したスープ、熱湯2度がけで生麺のような食感の麺はお店の再現性が高く、高額なのも納得のおいしさでした。大盛りなのもよかったです。
それと同時に、具がまったく入っていないことには一抹の寂しさがあり、具が入っていないのに高額なのだから、これくらいおいしくてもらわないと困る、という気持ちもあります。
以前レビューした「一蘭」高額カップ麺や、セブンプレミアムゴールドの「とみ田」や「飯田商店」の高額冷凍麺も具なしでした。具のコストをスープや麺に割くからこそのおいしさとは理解できても、スープや麺がおいしいと余計に具がほしくなってしまうこともありそうで、これが常態化してしまうのはあまり歓迎できません。
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