『トムとジェリー』某国民的アニメのように3D化すればいいってもんじゃない
#金曜ロードショー #しばりやトーマス #金ロー
1940年。映画会社MGMのアニメーター、ウィリアム・ハンナとジョゼフ・バーベラは「猫と鼠のキャラクターを使ったオリジナルアニメ」の企画を思いつき、2月10日に短編アニメ『上には上がある』を劇場で公開した(ちなみにこの時はまだトムとジェリーではなく、ジャスパーとジンクスという名前だった)。
この映画がヒットしたことで二人は改めてプロジェクトを立ち上げ、『トムとジェリー』と改題、シリーズ化した作品は、現在まで続く人気作に。それを記念して本日2月10日は「トムとジェリー」の誕生日となった。
日本テレビ系『金曜ロードショー』が今夜お送りするのは、2021年に公開された長編映画『トムとジェリー』! ネコのトムとネズミのジェリーが延々と追いかけっこを繰り広げ、ドタバタ暴れまわる、あの「トムとジェリー」です。
「トムとジェリー」といえば筆者が子供のころは必ず、どこかの局でアニメの再放送が繰り返され、「なかよくケンカしな」という日本語版主題歌を今も覚えている。トムとジェリーというキャラクターをうまく言い表した言葉だ。
最近はアニメの再放送もやってないだろうから、てっきり昭和の時代のテレビマンガ扱いされて、「最近の若者は知らないだろうな~」と思っていたらカートゥーンネットワークなどで繰り返し放送されていたので、いわゆるZ世代の人にもなじみのあるキャラクターなのだった。
今回の映画は劇場用長編映画としては、1992年に公開された『トムとジェリーの大冒険』に次ぐ二度目の長編劇場映画。だが前作と大きく違うのは、実写と2Dアニメを融合した「初の実写映画」ということだ。アニメなのに実写映画ってどういうこと?
ニューヨークで暮らす猫のトムとネズミのジェリーは相も変わらず「なかよくケンカ」をやらかしている。二匹のおいかけっこに巻き込まれたのは、退屈な田舎町から大都会ニューヨークにやってきた女性ケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は華やかな都会で成功することを夢見ているが、やる気や能力があっても経験のないケイラは雑用ばかりやらされてうんざり。
トムのせいでバイトをクビになった彼女はその日の食事にすら事欠いており、高級ホテルのロイヤル・ゲート・ホテルで宿泊客を装ってタダ飯を食らうぐらいの貧乏暮らしだが、ホテルのスタッフ募集面接にやってきた女性を口八丁で追い払い、立派な経歴がびっしり書き込まれた履歴書に手に入れ、なりすましで面接に挑む。
ホテルではニューヨークきってのセレブカップル、ベンとプリータの結婚式を挙げる予定。このビッグイベントの臨時スタッフとして採用を勝ち取ったケイラだが、イベントマネージャーのテレンス(マイケル・ペーニャ)は立派すぎる履歴書を見て、ケイラを胡散臭いやつだと思っている。
そんな中、ホテルの厨房にジェリーが現れ、ネズミが出たと騒ぎに。「このままでは結婚式が台無しだ」と、テレンスはケイラにネズミ退治を指示。追いかけっこに夢中で部屋を散らかしているトムを見つけたケイラは「ネズミには天敵をぶつけましょう」と、ネコのトムをホテルスタッフとして雇うことに。
寝床と仕事を手に入れて大張り切りのトムはジェリーを追い回すが当然、失敗ばかり(やっぱり)。二匹の毎度おなじみのドタバタを見てケイラも思わず「そんなこと、何年やってるのよ!」と突っ込んでしまう。
しかしトムと違って知恵の回るジェリーはセレブカップルのプリータがなくしたダイヤの婚約指輪をこっそり手に入れ、それを取引材料にホテルに居座るのだった。
ネコの本能でジェリーを追い回すことに夢中のトムはジェリーを捕まえようとひたすらドタバタに徹し、ついにはホテルのロビーを破壊してしまう。
テレンスは責任を取らされ、自宅謹慎。方やプリータのダイヤをジェリーから取り戻していたケイラは、イベントマネージャーに格上げ。果たしてケイラはこのままとんとん拍子に出世できるのか?
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