ゆりやん、阿佐ヶ谷姉妹、3時のヒロイン…バラエティで活躍する女芸人の共通点
#ゆりやんレトリィバァ #阿佐ヶ谷姉妹 #3時のヒロイン #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
「女芸人No.1決定戦THE W」歴代チャンピオンのテレビ対応が素晴らしい。2017年から始まったTHE Wの初代優勝者はゆりやんレトリィバァだったが、第1回の評判は散々だった。「番組が面白くない」というネットの声が多数書きこまれ、今までにないお笑い番組の賞レースなのに、新しい事への苦言が多かった。まだ世間と足並みが揃っていなかった。有名人すらも大会を非難した。そこで、私だけは女芸人研究家として戦おうとし続けた過去もあった。
そういう事もあってか、THE Wは1年1年めまぐるしく成長し、男性芸人を超える女性芸人さんも続々出始めてきた。そして、現在の女性芸人はバラエティ対応の上手な方が多いとも思われる。それを証拠に、THE Wはまだ年月が浅いが、優勝者はもれなくテレビで活躍している。
2017年優勝ゆりやんレトリィバァ。2018年優勝阿佐ヶ谷姉妹。2019年優勝3時のヒロイン。2020年優勝吉住。2021年優勝オダウエダ。2022年優勝天才ピアニスト。どの優勝者もテレビでの活躍が目覚ましい。天才ピアニストはTHE Wの優勝から勢いが止まらない。2022年第52回NHK上方漫才コンテスト優勝、2023年第8回上方漫才協会大賞、と受賞歴が増え続けている。さらにはバラエティ番組での活躍、そして各番組で必ず早く現場を盛り上げる等の申し分のない活躍を拝見している。
ゆりやんレトリィバァは散々テレビに出演しているにもかかわらず新ネタを作り、まだまだ賞レースで功績を残そうとしている。2021年R-1グランプリで優勝し、まだまだ勢いが止まらない。3時のヒロインもゆめっちの休業は早く復帰を待つばかりだが、福田麻貴、かなでは現在もトークバラエティ番組で活躍している。特に福田麻貴のトークスキルは高く、ツッコミという立ち位置を確立させつつも、何を言うか毎回楽しみになってしまう。そして、台本を書く力が高く、つぼみ大革命(9人組)の台本を手がけ、THE Wの決勝にも勝ち進めている。
阿佐ヶ谷姉妹はオールマイティで演技(よしながふみ原作のドラマ「大奥」の「5代・徳川綱吉×右衛門佐 編」に出演)、コント(THE Wの優勝はコント、キングオブコントは3度準決勝に勝ち進んでいる)、漫才(THE MANZAI2014認定漫才師)、歌も上手く(2013年 歌ネタ王決定戦 決勝9位)、トークも出来る(ご覧の通り)。今のところ何が出来ないかを探す方が難しいとすら思う。
吉住はネタ職人としても認知されており、R-1グランプリでは2021、2022と決勝に進出し、THE Wでは2018~2020まで3年連続で決勝に勝ち進み、2020年に優勝。岡野陽一とのユニット「最高の人間」では、キングオブコント2022に初登場で決勝にコマを進めた。コントのレベルとは思えない演技力を持っており、ストイックに感じる半面、テレビ朝日でのレギュラー「イワクラと吉住の番組」では癒しのあるトークもされている。
歴代優勝者の中だと、オダウエダがそこまで見ないと思う方もいるかもしれないが、優勝したからといってすぐにテレビでお馴染みの人になれるわけではなく、今まで賞レースではなかなか売れなかったチャンピオンもいる。まだ優勝してから2年しか経っていないので、これから十分に期待できる。
また、オダウエダは同業者からの信頼も厚い。舞台袖に芸人が集まるタイプの女芸人だ。芸人がわくわくするネタをやれているのはレベルがとても高く、まだテレビに合わせきれていない部分もあるのかもしれない。THE W優勝後に出演した「ワイドナショー」でネタをやったとき、松本人志に「こっちの方が面白い」と優勝ネタを超えたと言わせた。
そして、この近年は結成16年目以上の漫才のトップを決める大会「THE SECOND」の開催もあり、ネタ賞レースが注目を浴びている。そして、準優勝と優勝がもれなくテレビで重宝される時代に突入しつつある。そこにTHE Wも同等に並んでいるというのが素晴らしい。2017年に言われていたTHE Wへの「面白くない」は、もう消滅していると言っても過言ではない。
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