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木村拓哉『レジェバタ』、“東映マジック”で数字伸ばすも…実現したい最終目標は?

木村拓哉『レジェバタ』、“東映マジック”で数字伸ばすも…実現したい最終目標は?の画像
木村拓哉(写真/Getty Imagesより)

 木村拓哉が主演し、綾瀬はるかがヒロイン役を務める映画『レジェンド&バタフライ』(大友啓史監督)が公開9日間で累計興行収入10億円、観客動員80万人を突破したことを5日、配給元の東映が発表した。

 同作は1月27日に全国公開されると3日間で興行収入4.9億円、37万人動員を突破し、2月4日までの9日間で10億7611万430円、動員83万786人を記録(概算値)したという。

 同日、都内で行われた大ヒット御礼舞台あいさつで木村は、「みなさんの人生の中の2時間48分をわけていただき、ありがとうございます」と観客に感謝。観客とともに「エイエイオー!」という勝どきの声を上げ、さらなるヒットへの意気込みを見せた。

「大半の映画は公開初週の興行収入がトップで、翌週以降は週を重ねるごとにダウンしていくもの。ところが、木村の主演作は数字を伸ばす結果となった。東映の作品といえば、特に吉永小百合の主演作は、あまり観客が入っていないような状況でも、どの作品もヒットの基準となる興収10億円超えを果たしており、“東映マジック”とも言われている。上映館数は全国370以上の『レジェバタ』も、『鬼滅の刃』の新作映画や累計興収100億突破の『THE FIRST SLAM DUNK』と公開時期が被っているからか、座席がガラガラとの報告がネットでは相次いでいるが、公開10日間の累計では興収12億円を突破したとされるなど数字上は勢いがある。今作は東映の70周年記念作品で、製作費は邦画では破格の20億円。いわば、“絶対にコケられない映画”なので、いろんな意味で東映が本腰を入れ始めたようだ」(映画業界関係者)

 各局の人気番組に宣伝のために昨年末から出ずっぱりで注力した努力も実ったといえるか。しかし、ジャニーズサイドはまだまだ安心できる状態ではないという。

「莫大な製作費を費やしているため、黒字になる採算ラインは最低でも興収35億円。今の勢いなら30億突破は見えているが、東映側が見込んでいる最終興収40億円超えは厳しそうな状況だ。本来なら、木村主演の時代劇ヒット『武士の一分』(2006年)の興収41.1億超えを目標に掲げたいところだろうが……。これで興収40億に届かなければ、DVD・Blu-ray販売時やテレビ放映時などにも木村が宣伝のためガッツリ稼働することになるかもしれない」(同)

 また、フジテレビ系のスペシャルドラマとして2年連続放送された『教場』が、今年4月期に月9ドラマ『風間公親-教場0-』として連ドラ化されるが、この“月9復帰”にも暗雲が漂い始めた。

「ベストセラー小説を実写化した『教場』は、木村がグレーヘアーに臨むなど新境地を見せたことも評判を呼び、過去2回のスペシャルドラマ版はいずれも好成績を収めた。しかし、フジの月9枠は、現在放送中の北川景子主演『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』が絶不調。世帯平均視聴率は初回の10.5%から、第4話・最新の第5話と続けて6%台を叩き出しており、月9ドラマとしては今のところ全話平均で今世紀ワースト4位という低空飛行状態で、見逃し配信も振るってないようだ。そのため『風間公親』への悪影響が心配されている。しかもこの連ドラ版は、スペシャルドラマ版の前日譚となっているため、スペシャルドラマ版を視聴していない人にとってハードルが高くなるという問題も抱えている。フジ側は、豪華ゲストの投入でそうした問題を払拭する構えのようだが……」(芸能記者)

 そのため、月9復帰に弾みをつけるためにも、ますます『レジェンド&バタフライ』を大ヒットが望まれているようだ。さらに、ジャニーズ側には興行収入以上の“目標”もあるという。

「東野圭吾のベストセラー小説を実写映画化した『マスカレードホテル』と『マスカレードナイト』のシリーズはそれぞれ46.4億円、38.1億円の大ヒットとなり、“俳優・木村拓哉”にとって新たな代表作となった。しかし、『レジェバタ』もそうだが、木村は演技面での評価はあまり得られておらず、映画での受賞歴は、『武士の一分』のときにスポーツ紙系の主演男優賞、『無限の住人』のときに日本映画批評家大賞の主演男優賞(2017年)、そして『マスカレードナイト』で昨年、第46回報知映画賞の主演男優賞を手にした程度。木村にとっても思い入れの強い信長役で、今度こそ映画賞を総なめにしたいというのが“最終目標”となっているようだ」(同)

 日本アカデミー賞とも縁のない木村だが、『武士の一分』のときは賞レースには参加しないというジャニーズ事務所側の意向で、優秀主演男優賞を辞退。『マスカレードナイト』でも優秀主演男優賞の打診が来たものの、“最優秀賞が取れることが確約されないのなら”とやはり辞退したと一部で報じられている。はたして『レジェンド&バタフライ』の演技で念願の日本アカデミー賞 最優秀男優賞を手にすることはできるだろうか。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/02/09 07:00
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