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高橋海人×森本慎太郎、オードリー若林&南キャン山里役で賛否「なぜジャニーズ?」

高橋海人×森本慎太郎、オードリー若林&南キャン山里役で賛否「なぜジャニーズ?」の画像
日本テレビ『だが、情熱はある』公式サイト

 King & Princeの高橋海人とSixTONESの森本慎太郎が、4月スタートの日本テレビ系日曜ドラマ『だが、情熱はある』にW主演することが7日に発表された。オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を実話ベースで描いた作品で、そのキャスティングが賛否が起きている。

 同ドラマは、人見知り、自意識過剰、劣等感、ネガティブ思考など多くの負の感情を抱えつつも「だが、情熱はある」という共通点を持ち、互いのコンプレックスを生かした漫才やコントを披露するユニット「たりないふたり」としても活動する若林と山里の実話に基づく青春劇。高橋が若林、森本が山里を演じる。

 先週、若林がMCを務める『午前0時の森』(同)に山里がゲスト出演した際にドラマ化が発表されていたが、キャストは伏せられていた。収録直後のスタジオにサプライズで高橋と森本が登場し、若林と山里は意外なキャスティングに驚愕。山里は「ぽっちゃりのおかっぱが来るかと思っていた」と話し、若林は「まさかジャニーズのお2人に演じてもらえるとは……。俺たちの人生じゃなくて(高橋と森本の)2人の人生をやりなよ」と笑いを交えて驚きを表現した。

 これに対して、ネット上では「え、なんでジャニーズなの?」「コンプレックスの塊みたいな若林と山里をイケメンアイドルが演じたらストーリーの説得力がなくなる」「ジャニーズ嫌いじゃないけどイメージ違いすぎでしょ」といったキャスティングへの批判的な意見が続出。ネガティブ系の若林と山里の半生を描いたドラマで「キラキラしたジャニーズアイドル」が主演を務めることに疑問を抱く人が少なくないようだ。

 だが、その一方で「2人とも演技力は高いから始まる前から批判するのはおかしい」「ジャニーズだからって色眼鏡で見るべきではない」「森本くんは錦鯉のまさのり役がすごく上手かったよ」「高橋くんは映画の演技がとてもよかったから普通に期待してる」といった擁護の声もあり、賛否両論となっているようだ。

 森本は昨年、朝の情報番組『ZIP!』(同)内で放送されたドラマ『泳げ!ニシキゴイ』に出演。お笑いコンビ・錦鯉の半生を描くという今回と同じようなコンセプトで長谷川雅紀を演じ、視聴者から「演技に違和感がなくて本当に雅紀さんに見えてくる」「表情とか目の動きの再現率がすごい」「ジャニーズなのにこんなに芸人役がハマるなんて」などと高評価されていた。同ドラマの脚本を担当した今井太郎氏が『だが、情熱はある』を手がけるため、すでに脚本家との相性のよさが証明されているという点も安心材料といえる。

 森本はジャニーズJr.時代から演技の経験が豊富で、青春ドラマ、時代劇、警察ドラマ、コメディ、ヤンキードラマまで幅広く対応。これまで主演クラスに起用されることはあまりなかったが、 昨年放送された『ナンバMG5』(フジテレビ系)でも存在感を発揮するなど、しっかりと脇を固められる実力派として重宝されていた経緯がある。森本の俳優としての実績を知るファンからすれば、ジャニーズだからと批判されるのは納得がいかない部分もあるようだ。

 一方、高橋は森本ほどのキャリアはないものの、昨年12月に公開された映画『Dr.コトー診療所』で急激に俳優としての評価を上げた。“Dr.コトー”こと五島健助(吉岡秀隆)に頼り切った島の医療体制に疑問を投げかける新米医師という作品のキーパーソンを演じ、非ジャニーズファンの観客からも「高橋海人くんの演技、すごく引き込まれた」「ジャニーズだからどうだろと思ったら演技うますぎてビックリ」「いい俳優さんだと思ったらキンプリの人で驚き」などと絶賛されたのだ。

 また、高橋は1月に出演したバラエティ番組『NEWニューヨーク』(テレビ朝日系)で、10年来の親友と過ごしていても「俺といるとつまんないと思ってるんじゃないか」と気にしてしまうという繊細な素顔を告白。自分以外のKing & Princeのメンバーは「全員、陽キャ」であるとし、岸優太と2人きりになると「最近どう?」と聞かれるのがお決まりだが、高橋は「俺に対して話すことがないからかな」と気にしてしまうなど、メンバーと2人きりになることすら「ちょっと怖い」と明かした。そういった意外な素顔はまさに若林のネガティブ思考と通じるものがあり、「アイドルだからコンプレックスだらけの芸人の気持ちなんてわからない」と決めてかかるのは早計かもしれない。

 今作で高橋と森本が「たりないふたり」を見事に演じ切れば、世間のジャニーズタレントへのイメージが大きく変わる可能性もありそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/04/10 21:48
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