VTuberの休止、今年も相次ぐ…勇気ちひろが示談の裏で犬山たまき、唯恋ひならも
#YouTube #VTuber
にじさんじを運営するANYCOLORが2月1日、公式Twitterを更新。所属VTuber・勇気ちひろに誹謗中傷を繰り返していた人物と、約120万円の損害賠償金が支払われる形で示談が成立したと発表した。
ANYCOLORはこの日、公式Twitterで「『勇気ちひろ』に対して誹謗中傷行為を繰り返していた人物の発信者情報の開示請求が裁判所に認められ、対象者が損害賠償金を支払う旨の示談が成立した」と報告。
その人物は、勇気を名指しした上で「勇気ちひろの心は壊れた方がよい」「こいつは毒だ」などと心ない言葉をTwitter上で投稿しており、勇気側は「名誉感情の侵害」を理由に、発信者情報開示請求訴訟を提起したとか。
ANYCOLORはこの声明文で、ほかの所属ライバーの個人情報を投稿した人物や、配信中に“荒らし行為”を行った別のユーザーに対しても、同様に情報開示請求を行っていると明かしている。
なお、勇気のYouTubeのチャンネル登録者数は63.5万人(6日時点、以下同)。公式プロフィールによると、「10歳の小学4年生。魔法少女。本来の姿は18歳だが魔法少女になる契約時に10歳の姿にされてしまった」といい、「お話することと銃を撃つゲームが好き。魔法で本来の18歳にも、男の子にもなれる」という。
近年のVTuber業界といえば、“精神的な不調”を理由に活動休止や引退を発表するケースが後を絶たない。
1日には、VTuber事務所・ProjectBLUEに所属する唯恋ひなが活動休止を発表。「100日後にVtuberデビューする女子高生」として注目を集め、昨秋にデビューしたばかりだが、所属事務所によると、「昨年12月末、精神的な理由から体調不良である旨を本人から説明を受けた」といい、現在は「本人と連絡を取ることができない状況」「活動を継続することが難しくなった」という。
さらに、唯恋は「1月中旬以降も、グループ全体の配信予定を無断で欠席するなど、タレント活動をする上で不安定な状況が続いて」いるそうで、「状況説明を求めておりましたが、それに関する返答が2月1日現在まで無い」のだとか。
復帰時期は「未定」ということだが、ネット上ではファンから唯恋にエールが寄せられる一方で、報告された内容から「復帰は難しそうだな」「事実上の引退?」とすでに“諦めモード”の人もいるようだ。
また、チャンネル登録者数91.2万人を誇る犬山たまきも先月、ストレスが原因で脱毛症の兆候や咳喘息の初期症状が表れているとYouTubeで報告した上で、配信活動の休止を発表。現在は復帰しているが、多くの熱心なファンを心配させた。
そんな中、VTuber事務所大手・ホロライブを運営するカバーは今月1日、公式サイトに「誹謗中傷行為における対策活動のご報告」を掲載。
それによると、同社は22年、146件もの「所属タレントに対する誹謗中傷行為」に対応したとか。加えて、最近はいわゆる“まとめサイト”の対策にも乗り出したようで、ANYCOLORとも連携しつつ、一部サイトの運営者との間で「権利侵害行為及び誹謗中傷等の助長行為を一切行ってはならない」という趣旨の示談書を締結したことも報告している。
人気VTuberの活動休止が続く中、事務所も対策に追われている様子。こうした地道な手段で、被害に遭う所属者が1人でも減るといいが……。
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