東ブクロ、ラジオ収録中に15万円をポンと手渡し 後輩もドン引きの奇行
#お笑い #さらば青春の光 #TPの芸人礼賛
なぜ東ブクロはパンポテ山名に終始優しかったのか
以上、さまざまな事件を巻き起こしてきた『ブクロフライ!!!』だが、一方で『M-1グランプリ』の考察を真剣に行ったり、「ネタ見せ」との向き合い方を議論したりなど、とても興味深いお笑い論を3人で熱く語り合うこともあった。この振り幅が良い意味で変だった。
そして最も変だと思ったのが出演者3人の関係性だ。ブクロさんは終始パンポテ山名さんを実の弟のようにとにかく甘やかし、逆に谷さんには冷たく接し続けたのだ。これが変だけど絶妙に面白く、唯一無二な空気を作っていた。山名さんがオチのない話を2分以上し続けようともブクロさんはニコニコ見守る、そんな過保護な関係性は初回から最終回まで続いた。
「どうして山名さんにそんなにも優しく接していたのか?」最終回のアフタートークでブクロさんがまさかの種明かしをしてくれた。
「俺は山名の気持ちがわかるからや」
ブクロさんもスキャンダルが出る前は、さらばの「じゃない方」として、バラエティで何をしていいかわからない時期があったとのこと。ネタも書いておらず、ピンの仕事もあまりなく、現状パンポテの「じゃない方」になっている山名さんに過去の自分を重ねていたということだった。
「何かしらパスが回ってきたら山名だって動けるやん」
ただその場のノリでやってるだけだと思ったら、ちゃんと深い理由があった。山名さんは優しい先輩からパスを回され続けた結果、「セフレに告白して付き合う」という、伝説のスーパーゴールを決めることができたのだ。
最後に変なところの伏線が回収されて、ちょっと泣きそうになったしとても変な感情だった。
僕はこの番組に関してはプロデュサーではないので詳しいことはわからないが、こんな面白い番組が終わるのは変だなと思いつつ、上記の通り内容が過激なのでスポンサーになってくれる企業がいなかったのは全然変じゃないと思う、当然。
アフタートークの最後、僕も感想を求められたので「また同じメンバーで番組やりましょう」と、この業界でよく言われる社交辞令を冗談混じりに言ってお茶を濁そうとした。するとブクロさんが「高橋さんはそこらへんの熱はある人やから」と素敵な言葉で返してくれた。さっきからブクロさんずっとカッコいいな。その言葉を糧に、いつか『ブクロフライ!!!』を復活させられるように精進したいし、これからも面白くてちょっと変な番組を作っていきたい。
仕事嫌いで有名なブクロさんに「この収録は楽しみやった」と言わしめた『ブクロフライ!!!』、最高に素敵で最高に変な番組だった。
『ブクロフライ!!!』はラジオ関西での放送は終わってしまったが、音声配信アプリ「stand.fm」で過去回のアーカイブを全て聴くことができる。いつ消えてしまうかはわからないけど、ぜひチェックしてほしい。
https://stand.fm/channels/62f5f82b73ef6bc249368dfc
(編集/斎藤岬)
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