東ブクロ、ラジオ収録中に15万円をポンと手渡し 後輩もドン引きの奇行
#お笑い #さらば青春の光 #TPの芸人礼賛
――お笑い大好きプロデューサー・高橋雄作(TP)が見た、芸人たちの“実像”をつづる。今回は作家を務めたラジオ『ブクロフライ!!!』終了に寄せて。
さらば青春の光・東ブクロさん(以下、ブクロさん)とパンプキンポテトフライ(以下、パンポテ)のラジオ番組『ブクロフライ!!!』(ラジオ関西)の最終回が1月29日に放送された。SNSでは番組終了を惜しむ声を数多く見かけたが、じわじわと人気が広まっている途中、志半ばでの終了となった。僕はこの番組に作家として参加させてもらっていたので、もちろん悔しい気持ちもありつつ、アーカイブを視聴できる今はとにかくもっとたくさんの人にこの番組のことを知ってもらいたく、記事を書くことにした。
この番組はつくづく「変」だった。
そもそも「ブクロさん×パンポテ」という組合せが未知数すぎて変だし、「9月スタート、1月末終了」という放送スケジュールもだいぶ変だ。全22回というのもキリが悪くて本当に変。
そして全22回しか放送しなかったのに、毎回必ず変な“事件”が起きた。これまでに起こった代表的な事件を紹介したい。
#1「山名大遅刻事件」
この連載でも扱ったが、記念すべき大事な初回収録にパンポテ山名さんが大遅刻。ブクロさんや谷さんが遅刻するのはキャラ的に理解できるが、唯一真面目だと思われていた山名さんが遅刻したことによって、この番組は良い意味で破綻してしまう。30分番組なのに開始20分を過ぎて登場する山名さん、声だけで伝わる「やらかした感」はすさまじかった。
#5「イチモツ引っ張り事件」
収録中にもかかわらずブクロさんがゲストの竹内ズ・竹内さんのイチモツを思いっきり引っ張り上げた事件。ブースのカーテンを閉め、男だけの空間になったところで番組史上最もお下劣な悪ノリが発生してしまった。「森田のも触ったことないのに!」という「最悪なアムロ・レイ」のようなブクロさんの絶叫は、今も耳にこびりついて離れない。
#9「ギャルと連絡先交換事件」
この番組はブクロさんとゲストがトークを通じて仲良くなるも、結局は連絡先を交換せずに終わるというノリがお決まりとなっていたのだが、この日初めてブクロさんはゲストと連絡先を交換したいと言い出す。その相手がぱーてぃーちゃんの信子&きょんちぃだったため、おそらくブクロさんは「ギャルと連絡先を交換したかっただけ」の可能性が極めて高い。
#19「大金ばらまき事件」
誕生日のパンポテ谷さんにブクロさんが「いくら欲しい?」と聞き、谷さんが「14万円」というボケで返す。するとブクロさんは「よっしゃ分かった」と言って谷さんに14万円を手渡したのだ。これにはブースにいる全員がドン引き。そんな中ブクロさんはなぜかゲストの村田大樹さんにも1万円を手渡していた。ほかの回でもブクロさんは山名さんに何度も「お小遣い」を渡しており、収録中にこんなにも「現ナマ」が飛び交う番組はほかにないと思う。
#21「番組プロデューサー公開説教事件」
番組終了を知らされた3人がプロデューサーをブース内に呼び出して「どうして終了するのか」「万策を尽くしたのか」を問い詰める公開説教が行われた。このせいで嫌になったのかはわからないが、最終回の収録にプロデューサーの姿はなかった。
#22【最終回】「セフレに告白事件」
ブクロさんから「番組も終わるんやし、セフレとの都合のいい関係も終わらせろ」と理不尽に怒られた山名さんは、収録中に自身のセフレに電話をすることに。山名さんは少し悩んだ末「ちゃんと付き合いたい」とまさかの公開告白。電話越しに女性も「嬉しい、お願いします」と快諾。見事カップル誕生となったのだ。
公開告白で結ばれるパターンは多くの番組で見てきたけど、セフレに公開告白してカップル成立となる瞬間が放送されるのはもしかしたら史上初かもしれない。ブクロさんは「番組は終わるけどお前らが始まる! ブクロフライ第2章や!」という意味不明な喜び方をしていた。これは本当に伝説の最終回となった。
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