ペヤングなのにつけ麺「とみ田」インスパイア系? 新作3品レビュー
#カップ麺 #ペヤング #カップ麺一行3昧
本連載で恒例の「ペヤング」新商品レビュー。「獄激辛」や「ペタマックス」で世間を震撼させたペヤングですが、実は2022年は落ち着いたまじめな創作系商品が多く発売されていました。2023年はどのような方向性でいくのか、注目されています。
レビューするペヤング3品は、端的に言うと「わかめ」、「エビ」、「豚骨魚介つけ麺(風)」です。
100%南三陸産わかめがた~っぷり「ペヤング たっぷりわかめやきそば」
まずは、「ペヤング たっぷりわかめやきそば」214円(税別)。わかめがたくさん入ったかなりの正統派な創作カップ焼そばとなっています。漁業が営まれている海の風景に、わかめで形どった大きな文字が目立つパッケージ。
この商品は、宮城県志津川高校との3商品目のコラボとなっています。これまでのペヤングコラボでは、地元で食べられている「たこめし」の味を再現した「たこめし風やきそば」と、「わさび醤油味やきそば」の2品が出ていましたが、今回は志津川高校の地元である南三陸産のわかめを100%使用しているとのこと。地元愛に溢れています。
「かやく」の袋を開けると、大量のわかめが。南三陸産100%のみならず、量の多さも大きなポイントになっていそう。カップ麺でわかめといえば「わかめラーメン」がおなじみですが、そのお株を奪いかねない多さです。
醤油味のソースに、いつもの中細で縮れのついた油揚げ麺と、大量のわかめやニンジン、コーンが合わせられています。湯戻しして膨らんだわかめの圧倒的ボリュームに驚くばかり。上の写真ではわかめを横に避けて麺が見えるようにしましたが、放置したら一面わかめで埋まるレベル。
醤油味のソースはごま油が香り、わかめ自体の塩気もあって塩味が強め。主役のわかめの磯風味よりも、醤油味のキレとごま油の香ばしさが目立っており、わかめが際立つ「わかめラーメン」のバランス感とはだいぶ異なっています。
もうちょっとわかめを引き立てるソースを勝手に想像していましたが、ハッキリわかりやすい味なのは好感が持てました。爽やかなわかめのイメージとは少し異なる濃い味です。
入っている南三陸産のわかめは、まず量の多さにビビります。湯戻しして何倍にも膨れましたが、このまま膨らみすぎて容器から飛び出すのではないかと心配しました。さらに、よくカップ麺で見るわかめに比べて肉厚で、食感だけなら少し昆布を思わせるまでありました。肉厚なわかめがソースの塩気の逃げ道になっています。
南三陸町はわかめだけで経済が成り立っていると勘違いしそうなほど圧倒的な存在感。実際の南三陸でも沿岸漁業や海面養殖業など水産業が盛んで、わかめも多く生産されていますが、真だこ、牡蠣、ウニなどが名産として知られています。
伊豆大島産の塩袋入り!「ペヤング ガーリックシュリンプ味やきそば」
続いては、「ペヤング ガーリックシュリンプ味やきそば」214円(税別)。こちらは、伊豆大島にある大島高校とのコラボ商品となっています。
ガーリックシュリンプはハワイの料理として有名ですが、この商品では伊豆大島産の塩を使っているのが特徴。伊豆大島でも漁業が営まれていて、伊勢エビやトコブシ(貝)が名産となっていますが、今回のエビは伊豆大島産ではなさそうです。
伊豆大島産の塩は、別添で入っています。伊豆大島産の塩は海水のみを原料にしてミネラル分を多く含むのが特徴とのこと。ソースとは別にこれだけ塩を入れるとなるとかなり塩辛そうですが、実際の食塩相当量の数値はそれほど高くありません。
ガーリックを効かせた塩味のソースに、いつものペヤングの麺と、大量の干しエビ、キャベツ、フライドガーリックが合わせられています。別添の「大島の塩」もふりかけてみましょう。
塩味のソースにはガーリックや胡椒が強く効いていて、単調ながらパンチの強い味となっています。塩気の強さに加えてガーリックや胡椒でエッジを立てていて、別添の「大島の塩」抜きでもこのソースだけで十分成立する塩気の強さでした。
そして「大島の塩」。塩だけで味わうと塩気がやわらかく感じられましたが、伊豆大島の塩はミネラル分が多いと先に知ってしまっているのでそう思ったのかもしれません。見た目は普通の精製塩と同じように見えます。
「大島の塩」の塩気がやわらかいとはいえ、ソース単独でも塩気が十分に成立してしまっているため、両者を合わせてしまうとちょっと塩辛く感じました。
具は、干しエビ、キャベツ、フライドガーリック。フライドガーリックはそれほど入っていませんが、干しエビが大量に入っていて香ばしさが光ります。ただでさえカップ麺ではめずらしい干しエビなのに、大量に入っているので、オリジナリティの高さが際立っていました。
干しエビには一切塩気がついていないので、「大島の塩」は麺ではなく具にふりかけるほうが良さそうです。それでもやっぱり麺と一緒に食べてしまうと塩辛いですが、塩をかけるアイデアはBBQ感が出てとても面白いので、修正するとしたらソースの塩気の方かもしれませんね。
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