マヂカルラブリー、地下芸人時代のライブがトラウマレベルで凄かった
#芸人 #マヂカルラブリー #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
テレビ東京の『あちこちオードリー』の1月11日放送を見てギョッとした。飛ぶ鳥を落とす勢いがある『M-1グランプリ2020』チャンピオンで、スケジュールが入りすぎて休みのないマヂカルラブリー。『M-1グランプリ2021』決勝進出からとんでもない人気者になっただけではなく、同業者からの評価も高いランジャタイ。そして、いまだ圧倒的な人気を誇るオードリーの番組で、プロデューサーが佐久間宣行さんだからといっても、ここまで攻めるマニアックなトーク内容に脱帽した。
ゲストのマヂカルラブリーとランジャタイが売れていない頃の話をするのだが、紹介の仕方が元地下芸人の2組という見せ方だった。確かに、現在はもう影も形も残っていないアングラライブに当時2組出ており、私はそれを観ていたこともあった。
地下芸人は地下ライブに出演しており、野田クリスタルが語る地下ライブの定義としては「知らない奴が主催していて大量のチケットノルマを取るやつ」「4500円ぐらい払ってネタやって滑る」。確かに5000円、時には1万円ぐらいを支払って3分のネタをやりに行くという印象は私にもある。そして、作家さんにダメ出しをもらうが、直し方が結局わからない。
「誰かの女が受付やっていたりする」。確かに地下ライブは女性の存在が異常に珍しく、スタッフが女性だと隙を見て芸人が立て続けにアプローチしてきて、すぐに芸人と付き合うイメージは強い。その日のライブの打ち上げで、受付スタッフがそのまま持ち帰られているところを目撃したこともある。中には3カ月ごとぐらいに彼氏が変わっていくスタッフもおり、その女性が受付をやっているライブに彼氏が何人も出演している事もあった。そして、受付の女性もお笑いファンなので、男をとっかえひっかえして幸せそうにしている。幸せならなによりですが。
その女性はどれだけ美人なのかとも思うかもしれないが、そういうことではなく、女性との出会いがなさ過ぎ、渇き過ぎた地下ライブに出演する男芸人が群がるのだ。散々砂漠を歩いて見つけた泉かのように。そして、時にはスタッフとは思えないぐらい露出の多い格好をして、芸人を誘惑してくる人もいた。打ち上げで、抱かれた芸人の数を自慢するスタッフもいた。積極性の高さが日本人離れしていた。
私は、マヂカルラブリーが結成したばかりの時に出演していた地下ライブのMCをやっていたので、マヂカルラブリーが組んですぐに会場を揺らしていたのはトラウマレベルで凄かった。ランジャタイも当時は声も小さく、受ける時と受けない時が1か100ぐらい違った。
そして、地下ライブと言えば「中野Studio twl」という劇場の話に。15年ぐらい前はお笑いライブが少なく、若手だと、そのtwlにお世話になる事が多い。当時は「魔法のiランド」というHPでチケット予約を受け付けていた。
「中野twlって本当の中野の住宅街の地下にあるんだよ」
「不安になるぐらい歩きますよね」
「駅から結構15分から20分ぐらい……」
ここから、中野twlのディティールの話が尽きない。楽屋にしかトイレがない。奥のソファーは面白い人しか座れない。など、当時の超マニアックな思い出話が尽きないが、本当にテレビでこんな話が続けられるとは思いもしなかった。私は実際に出ていた身なので凄く聞き心地はよかったのだが。全く知らない人からすると、なかなか理解不能な時間になる。
そこで、見るに見かねて佐久間さんからカンペが出る。「中野twlの話やめろ」と。「なんでですか」「させてくれよ」「中野twlの話を地上波でするために俺達がんばってきた」と若林や野田が言うも、佐久間「長いよ中野twlの話」。あれだけ売れている芸人がこんな台詞を言い出すとは思えず、ギョッとした。
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こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第54回目。 今回は2022年2月3日...サイゾー人気記事ランキングすべて見る
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