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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『インフォーマ』尼崎を舞台に物語を作る意味

『インフォーマ』という「仕事場」が出来上がるまでの20数年

役者陣の演技に感じた『インフォーマ』の力強さ

サインに勤しむ著者

 多分、私はこの先も口にすることはないだろうが、『インフォーマ』は、ある2つの作品を超えてやろうとして書いていた。あえて作品名は出さないが、何度も読み、何度も観てきた作品だ。私は気に入れば、同じ映画やドラマを何十回も観る。

 それは、こちらの心境によって感じ方や受け止め方といった感想が異なるからだ。その2作品はいつ観ても、手に汗握るスピード感があって、強烈に惹きつける力があった。それを超えてやろう、と書いたのが『インフォーマ』だ。

 映像化にあたって、編集のチェックをしていたとき、すべての俳優部の人たちのお芝居には圧巻されたが、特に座長の桐谷健太さん、そして、三島寛治役の佐野玲於さんのお芝居をパソコンの画面の通して観たとき、「すまない…超えてしまっているのではないか…」と感じさせられた。特に今後放送される神回では、誰もがびっくりさせられる演技を披露してくれている。

 自慢じゃないが、私が初めて、お芝居の所作指導をさせてもらったのは『ヤクザと家族』に出演されていた、あの舘ひろしさんだ。

 「先生~、今のどうだった~?」

 「はい! すごくよかったです!」

 そんな経験をしているのだ。大抵のことではびくともしない。だが、2人の演技には驚かされた。同時に『インフォーマ』の力強さをあらためて感じさせられたのだった。

 関西圏の人は、カンテレでも毎回、見逃さないでほしい。サプライズ的なプレゼント企画もあるし、ドラマ『インフォーマ』の公式サイトでもプレゼント企画やサプライズ企画が用意されている。そしてNetflixでは、Netflix独自のサイズ感で堪能できるようになっているので、『インフォーマ』と名のつく物語をすべてチェックしてもらえれば、この作品を楽しみに観てくれている人たちには、さらに喜んでもらえるのではないだろうか。

 しかし、先週末に行った城崎温泉の大雪は大変であったが、いつかもし許されるならば城崎を舞台にした物語を書かせてもらないだろうか。なんでかって? ずっと温泉に浸かって酒を呑んでいられるからに決まっているからだろうが…。いつか売れると信じていた…客が2人の演芸場で…。ビートたけしさんの浅草キッドがやたらと最近、身に染みる。

 今夜、カンテレでは第3話、Netflixでは第4話の幕が上がろうとしている。用意はいいだろうか。

(文=沖田臥竜/作家)

小説『インフォーマ』
沖田臥竜/サイゾー文芸/税込1320円
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週刊誌記者、三島寛治の日常はひとりの男によって一変させられる。その男の名は木原慶次郎。クセのあるヤクザではあったが、木原が口にした事柄が次々と現実になる。木原の奔放な言動に反発を覚えながらも、その情報力に魅了された三島は木原と行動をともにするようになる。そして、殺人も厭わない冷酷な集団と対峙することに‥‥。社会の表から裏まで各種情報を網羅し、それを自在に操ることで実体社会を意のままに動かす謎の集団「インフォーマ」とはいったい何者なのか⁉パンデミック、暴力団抗争、永田町の権力闘争、未解決殺人事件…実在の事件や出来事を織り交ぜ生まれた「リアル・フィクション」の決定版!


ドラマ『インフォーマ』
毎週木曜深夜0時25分~0時55分放送中(関西ローカル)
見逃し配信:カンテレドーガ・TVer
Netflixでは地上波に先駆けて先行配信中
公式サイト https://www.ktv.jp/informa/


ドラマ『インフォーマ』予告映像

桐谷健太演じる主人公で、裏社会・政治・芸能など、あらゆる情報に精通するカリスマ的情報屋“インフォーマ”木原慶次郎と、佐野玲於(GENERATIONS)演じる週刊誌「タイムズ」記者・三島寛治が、警察・ヤクザ・裏社会の住人たちを巻き込み謎の連続殺人事件を追うクライムサスペンス。事件の背後に存在する謎の集団のリーダーで、木原の因縁の相手となる男を、事務所移籍後初のドラマ出演となる森田剛が演じる。

作家・小説家・クリエイター・ドラマ『インフォーマ』シリーズの原作・監修者。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)がドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)、『ブラザーズ』(角川春樹事務所)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

最終更新:2023/02/02 11:23
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