サンシャイン池崎のせいじゃない! テレビが“ネコ”だらけの裏事情
#サンシャイン池崎 #ネコ
ペット界における2大派閥といえば犬とネコ。犬好き、ネコ好きの人はどちらも多いが、日本のテレビ業界において、現状ではネコが圧倒的に強い。
最近では、土曜夜7時、家族団らんの時間帯に放送中の『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)で、サンシャイン池崎が保護猫との暮らしを披露して話題になるなどしてるが、とりわけこの風潮が顕著なのがBS放送で、ネコをメインにした番組が百花繚乱だ。
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「まず、NHK BSプレミアムで放送されているのが大人気番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』です。こちらは動物写真家の岩合光昭氏が世界各地で撮影したネコを紹介するもので、DVDや映画も制作されており、ダイジェスト版のミニ番組も誕生。岩合氏の専門はネコだけではありませんが、番組がきっかけで知名度が一気に高まり、今ではデパートで写真展が開かれるほど。『世界ネコ歩き』はBSのネコ番組ブームのきっかけとなった番組といって過言ではないでしょう。
NHK BSには不定期放送の『ネコメンタリー』という番組もあります。こちらは作家と愛猫のドキュメンタリーで、普段はなかなか表舞台に出ることのない作家の素顔や創作の秘密などがネコを通じて描かれます。
BS-TBSで2019年から放送されている『ねこ自慢』は、ネコ好きたちがテレビという場を借りて自分のネコを自慢する番組。スタート時は30分番組でしたが、曜日や時間の移動を経て、今では60分番組になりました。
そしてBS朝日で昨年秋にスタートしたのが、『ネコいぬワイドショー』です。こちらはネコも犬も紹介する番組ですが、司会の森千晴アナは“ネコ耳風”のヘアスタイル、レギュラーの『さらば青春の光』の森田哲矢は“ネコ好き代表”と、ネコ派が優勢な印象です」(テレビ情報誌記者)
犬好きにとっては羨ましいばかりのネコ番組ブーム。この背景には、日本におけるペット事情の変化が深く絡んでいる。
「かつて日本ではペットの王者は犬でしたが、犬とネコの飼育数の差はどんどん縮まり、2017年にはついに逆転しました。背景としてはいろいろな原因が指摘されていますが、1つ考えられる大きな理由は住宅事情です。犬は基本的に戸建てでないと飼うのが難しく、都会暮らしの場合、それだけでも非常に高いハードル。たとえ戸建て住まいでも、鳴き声に対する世間の目は厳しくなっており、犬好きの肩身はどんどん狭くなっています。
犬種にもよりますが、犬は散歩が必要で、それも犬が避けられる一因になっています。昨今はペットの寿命が飛躍的に伸び、飼い主が散歩に付き合えなく事態を想定する必要があります。子どもと同居するのが当たり前だった時代なら、そんな心配は無用でしたが、核家族化が進み、実家のペットの面倒は老親が見る時代。犬の散歩で転んで骨折なんてケースもありますしね。
そして、ネコより犬のほうがお金が掛かるというのも、犬ネコ逆転の大きな理由です。ペット保険を取り扱うアニコム損保の調査によれば、ネコに対する出費が1年に17万円だったのに対し、犬は35万円と、ほぼ2倍。犬を飼えば月3万円の出費ですから、躊躇しても不思議はないでしょう」(マネー誌記者)
もはや、犬を飼えるのは“選ばれた人のみ”ということか。ただ、それだけの理由でネコ番組が増殖するのはおかしいようにも思えるが、これはどういったことか?
「ネコ番組は制作費が非常に安く収まりまるんです。我が家のネコを自慢したいという人はいくらでもいますし、撮影も自宅にお邪魔するか、小さなスタジオを用意すれば十分。犬だとなかなかそうはいきません。実際にネコを飼っている人はもちろん、潜在的なネコ好きは非常に多く、ネコさえ画面に映っていればOKという人は多い。映像としても犬よりネコのほうが引きが強く、それも人気の理由です。
中川翔子や杉本彩、最近ではサンシャイン池崎、ハライチ岩井など、ネコ好きを全面に押し出すタレントもいますよね。そういった人がいれば番組は成立しやすいですし、ネコなら撮影の手間や費用もたいして掛からない。動物番組は鉄板の人気ジャンルですが、動物によっては手間も費用も猛烈に掛かりますから、対象がネコに偏るのは当然でしょう」(民放バラエティ番組制作関係者)
飼うほうもお金の事情なら、番組を作るほうもお金の事情とは……。そんなソロバンを知らぬは、可愛いネコチャンだけということのようだ。
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