トヨタ社長の交代会見 最後の「笑い声」は放送事故か、あざとい仕込みか?
#トヨタ
1月26日午後4時からYouTube Liveで開催された【トヨタイムズニュース緊急生放送!】。その内容は、なんとトヨタ自動車社長の14年ぶりの交代だった。
突然の発表に、リモートで参加した記者が準備不足でしどろもどろになり、視聴者から「もう少し実のある質問できないのか」と苦言が相次ぐ場面も。マスコミ嫌いで自ら「トヨタイムズ」を立ち上げた現社長の豊田章男氏には「素晴らしい会見をありがとう!!」「応援しています」といった好意的な声が並んでいる。
新社長の「緊張した~!」にネット「何回聞いても笑顔になる」
生放送の終了後、ネットで話題になったのは番組終了間際のやり取りだ。次期社長の佐藤恒治氏が決意を述べ、神妙な面持ちで「皆様のご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました」と深々と頭を下げた。
佐藤氏にあわせて頭を下げるMCの富川悠太氏を含む4人の映像が徐々に薄くなり、「ご視聴ありがとうございました」というエンディング画像が現れる中、章男氏はなぜか顔をあげたまま苦笑い。番組スタッフが「以上、終了です!」と声をあげると、マイクは章男氏のこんなつぶやきを拾ったのだ。
「最後、笑顔ほしかったね」
さらに「最後、あれを笑顔で言ったらパーフェクトだったねえ」とダメ出しをすると、佐藤氏は「緊張した~!」とホッとしたような声をあげた。
現会長の内山田竹志氏が「まぁ、決意って言ったからね」とフォローし、佐藤氏が「ちょっと力入っちゃいました」と苦笑すると、章男氏も「入ったねえ」とからかうようにツッコミを入れ、4人で笑い声をあげた。
YouTube Liveの視聴者からは「マイク入ってるよっっっw」「聞こえてるw」「音声消えてないしw」「わらっとる」「仲良さそうwwwwwww」「いいなこのアフレコみたいなの」などとコメントが相次いだ。
また、生放送のアーカイブがツイッターでシェアされると、一種の「放送事故」によって世界的大企業によるサプライズ会見の意外な裏側が見えた、と歓迎の声があがっている。
「日本一のトヨタの社長でも、緊張したぁとか言うんだなぁ」
「すごい好印象の会話で私の中で評価爆上がりした」
「TOYOTAいい会社やん」
「ほっこりすんな~ww」
「何回聞いても笑顔になる」
「緊急生放送!」の看板に偽りはなかったのか?
一方、YouTube Liveの別の視聴者からは、この最後のやりとりはあらかじめ決められていた「仕込み」ではないか、と疑う声もあがっている。
「ここは台本です」
「わざとやな」
「なんか読んでる…」
「これも演出かもしれんぞ」
マイクの切り忘れではないとする理由として、英語版(Toyota Times Global)のアーカイブでも最後のやりとりを英訳していたから、と指摘する人も。放送事故であれば「同時通訳として訳さないという選択もあった」はずだが、きれいに英訳されているので、これが「事故」だったのか「故意」だったのか判断が難しい、というわけである。
ただし、内山田氏のフォローの自然さなどから見ると、あらかじめすべてが台本化されていると見るにはムリがあるだろう。「当然台本ではないと思いますけど、面白かったのでそのまま流したんでしょうね」というツイートの指摘は頷けるものだ。
そうすると、気になるのが「緊急生放送!」という看板に偽りはなかったのか?ということだ。トヨタほどの大企業が、記者会見で完全なアドリブをするとは、普通の感覚では考えられない。しかし、事前収録でのオフレコ部分であれば「これをそのまま公開するかどうか」の判断をする時間がある。
事実を重んじるマスコミのジャーナリストであれば、ここは追及する価値があるのかもしれない。しかし視聴者の反応を見る限り「生放送であろうとなかろうと、大したことじゃないのでは?」と冷ややかな反応を受けることが予想される。
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