『内村さまぁ~ず』によしもと芸人が出演しない理由
#内村光良 #さまぁ~ず
2022年10月に終了したウッチャンナンチャンの内村光良、さまぁ~ずによるインターネット配信番組『内村さまぁ~ず』が、新番組『内さまワールド』として復活する。2月9日からNetflixで独占配信(隔週木曜日更新)されることになった。
動画配信サービス黎明期だった06年にスタートした『内村さまぁ~ず』は、制約の少ないネット配信ならではの、ユルい空気感で人気を集めた。J:COM オンデマンドやAmazon Prime Videoなど、配信プラットホームを変えながら16年も続いた長寿番組でもある。地上波テレビでも放送された時期があり、15年には映画『内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル』(東宝)も公開された。
そんな同番組はテレビ朝日系で00~05年に放送された『内村プロデュース』(内P)の流れを汲んでおり、出演者や制作スタッフが一部共通している。『内P』をよりコアでマニアックな内容にしたものが『内村さまぁ~ず』と言っていいだろう。
「『内P』は内村とさまぁ~ず・三村マサカズ、ふかわりょうのレギュラー出演陣に加え、不遇時代の有吉弘行、ブレーク前のバナナマンやTKO、インパルスなどの若手・中堅芸人らがゲスト出演していました。当時はテレビ出演の機会が限られていた彼らにとって『内P』への出演はありがたいものであり、内村に恩義を感じていたはず。内村といえば後輩芸人からの人望が厚いことで知られますが、全てはこの番組での共演がキッカケです。それ以前の彼は極度の人見知りで、後輩芸人との交流なんてほとんどありませんでしたからね」(芸能記者)
さまぁ~ずもまた改名前のバカルディ時代に『内P』へ出演したのを機に、頭角を現すようになった経緯がある。冠番組『さまぁ~ず論』(テレ朝系、20~21年放送)で、三村と大竹一樹は『内村さまぁ~ず』を始めた理由を、内村を慕うあまりに番組収録後の打ち上げで酒を酌み交わしたかったからだと明かしたことがある。
こうした内村と後輩芸人たちとの親密な関係性もあり、『内村さまぁ~ず』はネット番組であったにもかかわらず多くの芸人がゲスト出演した。ただ『内P』と違っていたのは、ごく限られた一部の時期を除き、吉本芸人が一切出演していなかったことだ。
「一番大きな理由は肖像権の問題です。『内村さまぁ~ず』は番組DVDの売り上げで制作経費が賄われており、単独バラエティー番組のDVDリリース数でギネス世界記録を持つほど。DVD化に際しては当然ながら、ゲスト出演者の映像使用料が発生するわけですが、吉本所属の芸人たちは他事務所に比べてこれが高い。というか、そもそも吉本は子会社でDVDを制作しているため、所属芸人の映像を他社に使わせたくなかったという側面もあったようです。この傾向は新番組になっても変わらないでしょう」(同)
新番組『内さまワールド』のスタートに先駆け、Netflixでは前番組の歴代222話から厳選された10話をディレクターズセレクションとして配信中だ。番組ファンとしては、待ち遠しい気持ちをこれで少しでも紛らわせたいところだろう。
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