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日刊サイゾー トップ > 社会  > 北海道で変態サウナが続出中
【シリーズ】令和北海道開拓使

試される大地・北海道で極限を活かした変態サウナが続出の理由

試される大地・北海道で極限を活かした変態サウナが続出中の画像1

 サウナブームが引き続き盛り上がりをみせるなか、北海道に興味深い施設が次々と誕生している。

 1月下旬に広く報じられたのは、今年3月に北広島市でオープンするプロ野球・日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」に併設されるサウナだ。左翼席上部のタワー型特別エリア内に設置された同サウナは、入浴しながら試合観戦ができるという新しい趣向。愛好者にとってはぜひ体験してみたくなるような新スポットとなっている。なお日本ハムによれば、球場内にサウナが設置された事例は世界初だという。

「新球場ES CON FIELD HOKKAIDOのランドマーク『TOWER 11』ホテル・温浴施設運営パートナーとしてSQUEEZEと提携」
https://www.fighters.co.jp/news/detail/00003743.html

 旭川市からほど近い当麻町では、日本初のサウナ室付きキャンピングカー「当麻町ととのえバス」がつくられた。製作に携わったのは、町内の有志やリソースを持ち寄ったカスタムキャンピングカービルダー「Touma Auto Project」。2022年の秋から一般レンタルが開始されており、自分たちの好きなシチュエーションでサウナを楽しむことができる。

 なおこのサウナ室付きキャンピングカープロジェクトは、当麻町が観光PRのために発足したものだ。内装には町内産のトドマツが使用されており、車内に設置されたステンレス製のサウナストーブは地元企業が製作したものだという。

 サウナ運営を地域活性化に繋げようという動きは、当麻町以外にもある。例えば、十勝では地域を「サウナの聖地にする」という目標が掲げられており、関係者たちによるさまざまな取り組みが行われている。

 なかでも利用者が増えているのが、凍った湖面に穴を開けて水風呂として使用する「アヴァント」だ。地元メディアによれば、利用代金は1人約2万円と高額なものの、2023年に入ってすでに380人以上の予約が入っている状況で、周辺温泉施設の利用客も一気に増えているという。

 一方、常設ではないものの、函館市の恵山岬灯台活用協議会は、今年1月14日に日本初のイベント「灯台サウナ」を実施している。灯台とサウナの歴史についてレクチャーを受けたのち、灯台の下に設置されたテントサウナを楽しむというイベントだ。プレスリリースによれば、冷たい風が打ちつける過酷な環境での特異なサウナ体験は、参加者から「常軌を逸してる(笑)」「これはおもしろい」と好評を得たという。

「恵山岬灯台でサウナ体験 冬の新たな観光に」(NHK NEWS WEBより)
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230114/7000054249.html

「新型コロナ流行の前後から、サウナはブームになり、今やピークを迎えています。最近では、自然のなかで楽しめるサウナ体験を武器に、観光客を呼び込もうという関係者たちが増えています。サウナと言えば北海道。愛好者の中でそんな認識ができていくとうれしいですね」(道内のレジャー産業従事者)

 ここで紹介した以外にも、北海道では次々と新たなサウナ施設が誕生している。世界有数の自然を誇る北海道には、環境を活用したサウナ体験という文脈で絶対的なアドバンテージがある。今後、どんな面白サウナが登場するか期待したい。

 

 

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2023/02/07 09:00
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