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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 映画  > 「Kōkiに寄り添って一緒に作りたい」
2022年のホラー映画を丸ごと振り返る!清水崇監督インタビュー<後編>

「Kōkiに寄り添って一緒に作りたい」清水崇監督が「この子だ」と感じた理由

『忌怪島』のビジュアルが生まれた理由

「Kōkiに寄り添って一緒に作りたい」清水崇監督が「この子だ」と感じた理由の画像5
写真|宇佐美 亮

ーー2023年公開の清水崇監督最新作『忌怪島/きかいじま』のビジュアルが、ものすごく禍々しく、怖いです。どのように生まれたのでしょうか。

清水 『忌怪島』のあのビジュアルは、実は劇中に出てくる掛け軸を使っているんですよ。でも、この掛け軸は僕が日本画家の方に、電話越しに「もっと目がこう、腕がもっとこうとか、胸元はもう少しこう見えて」と、細かい指示を出して、逐一直してもらいながら描いていただいた、渾身の作品なんです。

 今はまだ公開日も、キャストもいまだに発表されていない段階ですからね。宣伝部かティーザーのビジュアルとして「掛け軸の絵が怖いから使いましょう。どうです監督?」って言われて「ああいいんじゃないですか」と思った、という感じですね。

ーーまだ情報がほとんど解禁されていないですから、『忌怪島』のことは何も言えないですよね。

 出演者すら、まだ発表されていませんからね。言えるのは、メタバースを題材としていて、ある島でそれを開発しているチームが「何か」に触れてしまうという内容、ということです。あとは、村シリーズでは都市伝説を元ネタにしていて、今回の『忌怪島/きかいじま』も実際にある伝承を元にはしているんですけど、あまりにマニアックすぎて、その島でもほとんどの人は知らないくらい。でも一部の人はいまだに口にするのも恐れている、というものを見つけ出したんです。この掛け軸のビジュアルにも、その伝承を反映していますね。

ーー改めて、このビジュアルがめちゃくちゃ怖くなりました。先ほどあげた、若手の注目監督の作品も含めて、公開を楽しみにしています。

前編「『ミッドサマー』のA24作品は質が高いは常識―清水崇推薦のホラー」はこちらから!

(プロフィール)
清水崇(しみず・たかし)1972 年生まれ、群馬県出身。『呪怨』シリーズ(99 ~06)がヒット。同作の US リメイク版でハリウッド進出、全米ナンバー1を記録。近作に『犬鳴村』(20)、『樹海村』(21)、『牛首村』(22)の“恐怖の村シリーズ”3部作。ホラーを軸にファンタジーやコメディ、ミステリー、SF、サスペンス、青春ドラマなども手掛け、『魔女の宅急便』(14)、『ブルーハーツが聴こえる/少年の詩』(17)、『ホムンクルス』(21)など。3Dプラネタリウム『9次元からきた男』(16)が日本科学未来館にて上映中。2023年には最新作『忌怪島』が公開予定。

ヒナタカ(映画ライター)

「ねとらぼ」「cinemas PLUS」「女子SPA!」「All About」などで執筆中の雑食系映画ライター。オールタイムベスト映画は『アイの歌声を聴かせて』。

Twitter:@HinatakaJeF

ひなたか

最終更新:2023/02/06 17:36
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