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#週刊誌スクープ大賞
岸田首相の息子パリ豪遊に「よくそんな暇が…」
ところで、新原浩朗(63)といっても知っている人はほとんどいないだろう。女優の菊池桃子(54)と結婚した経産省官僚といえば、わずかに「あああの…」と思い出す人がいる程度の人物である。
だがそんな人間が、岸田首相のぶち上げた「新しい資本主義」を岸田に進言し、自ら陣頭指揮をして、それをバージョンアップしていると新潮が報じている。
だが、その現場は、新原のパワハラ、朝令暮改に苦しんでいるというのである。
同じ同年代の人間を蛇蝎のごとく嫌って、当人が入っているビジョンチームを潰すためにあらゆる手を使ったため、新しい資本主義のビジョンを議論することができなかったというのである。
未だに、岸田の新しい資本主義というのはなんなのか、どういう骨格なのかがまったく見えてこないが、それは、新原が、岸田政権に取り入るために思いついた「方便」ではなかったのかと、私は思ってしまうのだが。
昨年11月に政府が取りまとめた「スタートアップ育成5か年計画」も、新原が部下に丸投げして帰ってしまったため、急な調整となって、各省から猛烈な抗議が来たそうだ。
この手の人間は、どこにでもよくいるタイプだろう。
自分が目立てば、部下なんぞは使い捨てで、人とは思わない人間のようだ。
彼の最大のウリである妻・菊池桃子とは別居中だそうだが、新原曰く、
「私としては、妻はストーカー問題(注。18年に容疑者逮捕)で怖いを思いをしているので、プレスの方の朝・夜の来訪など、私の仕事の関係で生活を乱されないようにしたいと考えている」
と新潮に答えている。
この分では、妻からも離縁される日が来るかもしれない。そんな妄想を抱いてしまうのだが、現実にならないといいのだが。
木っ端役人では無理だが、新原のような官僚といえば「天下り」と相場は決まっている。
中でも、厚労省の年金官僚は、2012年、厚生年金基金に約8割の厚労省や社保庁OBたちが再就職していた問題が明るみに出て、消えた年金問題とともに大問題になり、安倍第一次政権を崩壊させたことはよく知られている。
厚労省は再発防止のため、「公募での採用」を徹底するよう求めたが、そんなことで、甘い汁を啜ることを諦めるわけはない。
文春が、全国41支部、支部長のリストなどを入手して確認すると、約7割にあたる29の支部長が、年金機構や厚労省のOBだったというのである。
実態はもっと多いと見ている。
公募という形式はとっているが、応募資格は、「民間や公的組織等において、概ね30年以上の勤務経験があり」「特に年金に関わる業務の知見や経験を有する方」とあるから、誰が見ても、年金機構の役人を想定しているとしか思えないではないか。
こうした姑息な手を使って、仲間内の互助会と化しているのである。
役人の子はニギニギをすぐ覚えという川柳があるが、木っ端官僚どもは、天下りは当然の権利とでも思っているようだ。
ふざけるな! である。
さて、私がインタビューをしていた『エルネオス』で、『言ってはいけない』の著者・橘玲とのこんなやり取りがある。
元木 知能が七割、八割遺伝するというと、子供に無理矢理勉強させても無駄ということですか。
橘玲 無意味とはいいませんが、『がんばれば勉強ができるようになる』『よい教育をすれば知能は高まっていく』という教育信仰に重大な疑義が突きつけられているのは間違いありません。
岸田首相の息子の行状を見ていると、そう思わざるを得ないようだ。
新潮が、岸田が首相秘書官に“抜擢した” 息子の翔太郎(32)が、岸田が1月に5か国を歴訪する外遊に息子も同行させたが、仕事をそっちのけで物見遊山に精を出していたと報じている。
フランスでは、分刻みのスケジュールの中で、息子は、
「現地の大使館には翔太郎クンから、パリ市内の観光地を巡りたいとの要請があったそうです。大使館は車を回し、彼はお望みの名所を訪れている。それだけでなく、夕食はビストロを、とのことで、現地のアテンドで気心の知れたスタッフと舌鼓を打ったそうです」(政府関係者)
続くロンドンでもご要望があり、大使館差し回しの車で、ビッグベンやバッキンガム宮殿を訪れ、ハロッズ百貨店にも立ち寄ったそうだ。
カナダではトルドー首相と父親、自分とのスリーショットを突然いい出し、周囲を慌てさせ、オタワ市内で、ワインや土産物の購入にいそしんでいたそうだ。
過去に首相秘書官を務めた人物は、「よくそんな暇があったなという印象です」と語っている。
当の翔太郎は新潮に対して、
「外遊に行ったら、お土産を買うというルーティンがあってですね。例えば政治家の方々に“総理からです”と。そういうものを買っているんです。私物ではないです、もちろん」
と、正当性を主張する。
一政治家ならそうであるかもしれないが、一国の首相が帰国後に土産物をもって挨拶に行くなど、私は聞いたことがない。
どちらにしても、この親にしてこの子あり。彼の将来は、親を見れば分かるように、知れたものになりかねない。
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