お笑い賞レースの内容変更に「芸人が見下されているんじゃないか」論争勃発
#お笑い #芸人 #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
昨年から始まった関東限定の賞レース「G-1グランプリ」が、今年で2年目を迎える。昨年の決勝は千歳烏山区民会館のホール(384席)で行われ、テレビセットレベルの豪華さでオープニング曲VTRにてASKAが歌い、審査員に宮迫博之、渡辺正行が名を連ねるなどの豪華人選。それだけでなく、2回戦動画審査でいいねが一番多い出演者に100万円が渡されるという演出にも驚かされた。結果、トップ2までの三拍子、完熟フレッシュの2組が100万円ずつ渡されるという大盤振る舞いだった。会場はお客さんも満席で、優勝は磁石で優勝賞金300万円を手に入れた。
今年も期待されていたのだが、大幅な変化がもたらされ、ベテラン芸人が戸惑っている。G-1グランプリ(ジカタワングランプリ)から「崖っぷちワングランプリ」と呼び名も変わった。そして、鈴木おさむ、三谷三四郎、カガリ、DJ社長、と個性豊かな決勝の審査員が次々と決まっていく。エントリーをするときの崖っぷちアンケートなるものが30項目あり、さらに1分間の崖っぷち動画を提出するという。
この演出と、崖っぷちワングランプリと呼び名が変わったことが、芸人の中で波紋を呼んでいる。「見下されてるんじゃないのか」「ネタの賞レースなのに、不幸自慢をしないといけないんじゃないか」という勘違いが起きている。ネタだけでなくキャラクターを審査対象に入れたいという1分動画込みのエントリー内容が、ベテラン芸人からすると飲み込み切れてない人が多くいらっしゃる。
経緯について、運営側から公式YouTubeのG-1グランプリチャンネルで解説されている。運営側は盛り上げようと必死なのだが、出場者からすると、前回からの変化の多さに警戒心が出てしまったのかもしれない。今回はエントリー数が思った以上に伸び悩み、締め切りを過ぎても出演者が集まらないという事で第二募集も行った。私の周りでも数名に聞いたら、出場するかまだ悩んでいるという芸人さんは数名いた。
そして、このG-1グランプリは、「オンエアバトル」で活躍していた元ツインカム・島根定義というコント師が、のちに作家や役者を経て、ほとんど1人で主催しているので凄く大変なはずだ。バイタリティと行動力が半端じゃないので、ぜひ成功して、また来年もやってもらいたい。
そして、今年から始まった『THE SECOND ~漫才トーナメント~』(仮)という結成16年目以上の漫才師が出場権利を持つ賞レース。こちらは決勝がテレビで放送されることが発表されており、MCも東野幸治さんという豪華な顔ぶれと、吉本興業主催の賞レースということで、ジャルジャル、スーパーマラドーナ等のエントリーも済んでいるそうだ。
G-1グランプリはコントでも漫才でもピン芸でも何でもよく、昨年は関東だけの賞レースだったが、今年はもっと大きな大会にできればと意気込んでいるので楽しみにしている。
どんどん増え続ける、お笑い芸人の賞レース。いまだピン芸人だけにはスポットライトが当たりきっていない現状が少し寂しくもある。「R-1グランプリ」は芸歴10年以下の芸人しか出られない。11年以降の芸人は、まだ路頭に迷いながらお笑いライブに出演してネタを研いでいる。ベテランのピン芸人は本当にお笑いを好きでないと続けづらい環境になっているが、そんな現状を打破する日は近いのだろうか。
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