トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > TKO木本武宏の謝罪会見は成功?

TKO木本武宏「投資トラブル」発覚から半年後の謝罪会見は成功だったか否か?

TKO木本武宏「投資トラブル」発覚から半年後の謝罪会見は成功だったか否か?の画像1
TKO木本武宏(元所属事務所「松竹芸能」HPより、現在は削除済)

 投資トラブルが発覚したことで、松竹芸能を退社し、芸能活動を休止していたお笑いコンビ・TKOの木本武宏が1月23日、都内で記者会見を開いた。

 投資のために2人の知人に資金を預けたものの、その知人が音信不通になっていたという今回のトラブル。木本が投資したのは2000万円とのことだが、仲間の芸人らに話を持ちかけていたこともあり、被害は数億円に膨れ上がっていた。会見で木本は、騒動の経緯と現状を説明した。

「会見は終始和やかで、終盤には相方である木下(隆行)さんも現れました。記者が木本さんをイジるような場面があったり、最後には記者から拍手が起きたりなど、スキャンダルを起こしたタレントの会見にしては、“味方”が多い印象でした」(ベテラン芸能記者)

 投資トラブルが発覚したのは昨年7月のこと。そこから約半年後の会見開催となった。通常、スキャンダルを起こしたタレントに対しては、早期の会見を開くべきだという声があがり、会見の時期が遅くなればなるほど世間のバッシングも厳しくなっていく傾向がある。木本の場合はどうだったのか?

「騒動発覚から半年も経っての会見となると、“なんでここまで釈明しなかったんだ”という空気になり、記者からも厳しい質問が飛び交うことになりやすい。でも、木本さんの場合、しっかり騒動に関して説明をしたということもあり、記者たちも納得したのでしょう。下手に早い段階で会見を開いて、うまく説明できずぐちゃぐちゃになるよりは、いろいろと整理がついて落ち着いてから会見を開いたのは、今回は正解だったと思います。

また、騒動発覚後の早いタイミングで、木本さん本人が週刊誌などの取材を受けて経緯を説明していたというのも大きいでしょう。スキャンダルの処理としては、かなりうまく行ったほうだと思います」(同)

 会見には相方の木下が登場し、2月にコンビとしてトークライブを開催することも発表された。

「おそらく当分はライブを中心に活動していくこととなるようですね。TKOの原点である“コント師”に回帰して行くのでしょうが、テレビでの活動はそう簡単ではないと思いますよ」(テレビ局関係者)

 後輩芸人に対するパワハラーー”ペットボトル投げつけ事件”などーーが発覚し、2020年に松竹芸能を退社している木下については、近頃テレビ出演も増えている。

「パワハラネタをイジる形で木下さんはバラエティ番組に出ていますが、木本さんについては芸人仲間の被害者もいるので、なかなかイジリづらい部分はあるんですよね。巻き込まれた芸人たちと共演し、投資トラブルネタを思いっきり笑いに変えられればいいんですが、それはさすがにハードルが高いのでは……」(同)

 会見後、「日刊スポーツ」に直撃された木本は、<楽して小手先の笑いを取りにいっているようにしか見えない。とにかくまっとうに勝負する>とコメントしており、自虐ネタも封印する意向のようだ。

「地上波のバラエティ番組でスキャンダル芸人に求められるのは、自虐ネタですよ。そこを自ら封印するとなると、余計にTKOを起用する理由がなくなってしまう。それはちょっともったいない気もしますね。ライブだけで存在感を発揮するのは、並大抵のことではありませんから。せっかく記者会見がうまく行ったんだから、自虐ネタを封印するなんて言わずに、“なんでもアリ”のスタンスでバラエティ番組に復帰してほしいものですが」(同)

 自ら茨の道を選択したTKO。本当の意味での復活への道は、長く険しいものとなりそうだ。

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/01/26 07:00
ページ上部へ戻る

配給映画