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松村北斗、目黒蓮、有岡大貴…日本アカデミー賞新人俳優賞に「ジャニーズ多すぎ」

松村北斗、目黒蓮、有岡大貴…日本アカデミー賞新人俳優賞に「ジャニーズ多すぎ」の画像
SixTONES・松村北斗

 日本映画界の祭典『第46回日本アカデミー賞』の各優秀賞などが23日に発表され、新人俳優賞8人のうち有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、松村北斗(SixTONES)、目黒蓮(Snow Man)と3人がジャニーズタレントで占められたことに対して、「多すぎる」「今回は妥当」と賛否が起きているようだ。

 新人俳優賞に選ばれたのは、有岡、松村、目黒をはじめ、小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、番家一路の計8名。男性4名・女性4名という比率になっており、“男性枠”の4分の3をジャニーズ勢が占めた形だ。有岡は『シン・ウルトラマン』、松村は『ホリック xxxHOLiC』、目黒は『月の満ち欠け』での演技が評価されての受賞。目黒はさらに同作で優秀助演男優賞にも選ばれている。

 これについて、ネット上のジャニーズファンからは「すごい、新人俳優賞にジャニーズから3人も!」「有岡くんはバリバリのバラエティ班なのに俳優としても新人俳優賞を受賞する実力あるのスゴすぎ」「北斗くんはハマリ役だったから納得だなあ」「めめ(目黒の愛称)は俳優として大活躍だったからダブル受賞うれしい」などと歓喜の声が寄せられている。新人俳優賞は「最優秀」を選ばない形式の「話題賞」のため、ファンはドキドキする必要なく授賞式への登壇を楽しみに待つことができそうだ。

 ジャニーズファンが大喜びする一方、SNS上では「ジャニーズ好きだけど、男4人中3人はさすがにやりすぎでは」「3人も選ばれると事務所パワーや忖度を疑ってしまう」といった批判的な意見も噴出し、賛否が発生しているようだ。

 だが、こうした「ジャニーズだから」という見方については反論もあるようだ。有岡は非ジャニーズファンからも『シン・ウルトラマン』での演技が絶賛され、公開当時は「演技のうまい若手俳優だと思ったらジャニーズだと知って驚いた」という観客も少なからずいたほど。松村は『ホリック xxxHOLiC』に加え、声優初挑戦となったアニメ映画『すずめの戸締まり』での演技が「タレントの声優起用」に厳しいアニメファンからも高評価されており、目黒についてはドラマのヒットなどによって2022年を代表する「ブレイク俳優」となった。

 3人がそれぞれ受賞するにふさわしい活躍をしているため、たまたま重なっただけで「順当」「ジャニーズだからと色眼鏡で見るべきではない」という意見があるようだ。

 ただ、有岡に関してはジャニーズ入所前から子役として活動し、俳優としての出演作も豊富なことから「新人扱いはおかしい」との声がある。同賞の公式サイトでは「新人俳優賞は、日本アカデミー賞において受賞歴がなく、原則として映画初出演でなくとも主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象とします」とされており、規則的には新人扱いでも不思議はないようだが、どうしても違和感がぬぐえず「新人枠にねじ込んだ感」が生まれたことが、今回の賛否の一つの要因になっているのかもしれない。

 また、今回の『日本アカデミー賞』は嵐・二宮和也の“リベンジ”にも注目が集まっている。二宮は2021年の第44回で優秀主演男優賞を受賞し、下馬評では「最優秀主演男優賞が濃厚」といわれていたが、最優秀賞に選ばれたのは『ミッドナイトスワン』に主演した元SMAPの草なぎ剛だった。二宮は2016年に『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞しているものの、ジャニーズを退所した草なぎに眼前で最優秀賞を獲得されてしまったことで「面目がつぶれた」との声が業界内であがっていた。

 今回、二宮は『ラーゲリより愛を込めて』で優秀主演男優賞にエントリーされており、最優秀賞を獲得すれば2年越しで雪辱を晴らせるが、同作は優秀作品賞に選ばれていないことから厳しいという意見もあり、どうなるかは読めないところがある。二宮は23日に更新したYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」で、優秀主演男優賞の受賞報告を受けた瞬間のショート動画を公開し、知らされた直後に“喜びの舞”を披露するなど力が入っている様子だ。しかし、新人俳優賞の3人に加え、もし二宮が最優秀主演男優賞を受賞したら「ジャニーズ批判」がより強まるおそれもありそうだ。

 授賞式は3月10日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催され、日本テレビ系で放送されることが決定している。ネット上では早くも物議が起きている状況だが、いずれにしても映画ファンのみならずジャニーズファンからも今回の授賞式は高い注目を集めそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/01/25 07:00
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