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『夕暮れに、手をつなぐ』時代錯誤の差別的発言に批判…「ドラマでもあり得ない」

『夕暮れに、手をつなぐ』時代錯誤の差別的発言に批判…「ドラマでもあり得ない」の画像1
ドラマ公式サイト」より

 広瀬すずが主演を務め、King & Prince・永瀬廉が共演するドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が1月17日にスタートを切った。初回放送後の「TVer」ではさっそくランキング1位を獲得するなど、注目度の高さがうかがえる。

 一方で、初回の放送直後から、あるシーンが物議を醸した。[Alexandros]の川上洋平が演じるニューヨーク在住の爽介が母親と話す場面で、時代錯誤的なセリフの数々が問題視されているのだ。

 近年、コンプライアンス重視の流れが強まり、外見至上主義ともいえるルッキズムの問題も議論されるようになっている。そのため、テレビ業界も気を遣っていると聞くが……。

 「バラエティの会議では、他番組で問題視された言い回しや炎上した事例が共有され、同じ轍を踏まないようミニ講習会が開かれるほどです。中でも見た目に関しての差別的表現は言語道断。収録までに、ぬかりなく厳しいチェックが入ります。その意味においては『ハーフ』という言い方も使われることはずいぶんなくなり、『アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ』など、むしろきちんと言うようになりました。それは、今まで貴重だった『ハーフタレント』というジャンルが希少性を失い、形骸化したこともまた関係しているのかもしれません。いずれにしても、劇中で登場人物が言った『ハーフ』、さらに『青い目』というのは、一般人の何気ない会話ということでプロデューサー判断のもとクリアしたのでしょうが、ドラマだとしてもあり得ません」(テレビ業界関係者)

 また、嫁について爽介の「東京で調達しようかと思ってます」「大根を買う気軽さで」というセリフもあり、同様に疑問の声が上がっている。さらに、広瀬が演じる浅葱空豆の方言や“田舎者”を強調するような描写も物議を醸しており、早くも先行き不安な状況となっているのだ。

 本作の脚本を手がけているのは、過去に『ロングバケーション』(フジテレビ系)、『愛していると言ってくれ』『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』(いずれもTBS系)といったラブストーリーのヒットドラマを生み出してきた北川悦吏子氏。TBS連続ドラマ初主演の広瀬と、本格ラブストーリー初挑戦の永瀬という旬の若手俳優の共演による本作は「脚本・北川悦吏子が今の時代に贈る“青春ラブストーリー”の集大成」と銘打たれているが、今後はどのような展開を見せるのだろうか。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/01/27 12:23
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