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永瀬廉、平野らキンプリメンバーに“憧れ”?『夕暮れに』演技を解説

永瀬廉さんに漂う、平野紫耀さんらへの「淡い憧れ」のような部分

 また、これは私の個人的見解ですが、King & Princeでの永瀬さんは、メンバーの中では冷静で真面目かつ気が利くのか、よく司会的な役回りになることが多い印象があります。

 グループの現場では天然ボケをかましまくる平野紫耀さんや岸優太さん、末っ子独特の自由奔放さを見せる高橋海人さんに手をやきつつも、どこか少し憧れのような視線を送り、接していたのではないかなと(本当に私の勝手な想像ですが)。

 そんな永瀬さんの控え目な優しさといいますか、ツンデレといいますか、黙って見守る視線の中に隠れた淡い憧れといいますか……そういう部分が、『夕暮れに、手をつなぐ』のお芝居でもうまく出ていますね。

 それを特に感じたのは、ホテルの部屋で怪我の手当てを受けていたら、空豆が自身の失恋を明かすシーン。堪えられず涙を流し始めた空豆に対し、音は声をかけてあげることもできず、少し驚いたような顔で見つめた後、戸惑いながらティッシュを渡してあげるお芝居、なんだかとても永瀬さんらしくて「いいな~」と思いました。自分にはない何かを持っている相手に興味が出てしまう感じ、わかります。

 映像の質感や色味もオシャレで、キャスティングや脚本も良い『夕暮れに、手をつなぐ』ですが、エンディングでダンスするお2人もかわいらしいですね。この先、2人を応援したくなるような“好感ドラマ”でした!

秋草瑠衣子(演出家・俳優)

元宝塚歌劇団男役。フリーの演出家・俳優。2017年文化庁新進芸術家海外研修制度に選出され、パリにて演劇教育についての研修に励む。エイベックス・アーティストアカデミーシアター総合コースディレクター。

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あきくさるいこ

最終更新:2023/01/27 12:24
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