草なぎ剛『罠の戦争』好評の背景に、ジャニーズの横槍なし?
#ジャニーズ #新しい地図 #罠の戦争
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――1月16日から始まった元SMAPの草なぎ剛が主演する連続ドラマ『罠の戦争』(フジテレビ系)が好評のようですね。初回の世帯視聴率は、関東が9.3%、関西が13.1%だったそうです(ビデオリサーチ調べ)。
城下 草なぎさんが2017年にジャニーズ事務所を退所して初めて、6年ぶりの連ドラ主演ですね。このドラマのPRのため同局系の情報番組にハシゴ出演したことも話題になりました。
――2017年に草なぎ、稲垣吾郎、香取慎吾の3人がマネージャーの飯島三智氏が立ち上げたCULEN所属となり、「新しい地図」として再スタートを切ったあと、それぞれメインとして出演していたレギュラー番組が次々と終了。地上波ではあまり、見かけることがなくなりました。2019年には、「SMAPの元メンバーをテレビ番組に出演させないよう圧力をかけた場合は、独占禁止法違反につながりうる」として、ジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けたことも話題に。
城下 公正取引委員会は違反行為は認定できず、行政処分や警告を受けたわけではありませんけどね。当時、制作費削減が叫ばれるなか、国民的アイドルのSMAPメンバーは出演料が高く、制作費もそれなりにかけて作り込まねばならなかった。それでいてそれほど、高い視聴率が取れるわけではなかったため、実は「番組を打ち切りにしたい」と考えていたテレビ局もあったんです。
だから、3人がジャニーズ事務所を辞めたタイミングで「もういいか」ということで次々に番組が終わっていった。むしろジャニーズ事務所側は「すぐに打ち切って『ジャニーズが圧力をかけたのではないか』と週刊誌に書かれてはたまらない。すぐに打ち切るのは待ってほしい」とお願いしていたくらい。
――そうなんですか。ジャニーズ事務所は「新しい地図」を敵視しているというわけではないんですか。
城下 そんなことはないですね。というのも、ドラマ主演は大物俳優で1本約250万円。今の草なぎさんだったら約100万円くらいかもしれません。ワンクール10本で1000万円だとしましょう。それをタレントと事務所で6:4で分けると、400万円がCULENに入ります。その分、ジャニーズタレント起用の機会を取り逃したとしても、ジャニーズ事務所としては痛くも痒くもないんです。
なぜなら、そこで儲けようと思っていないから。ジャニーズ事務所はコンサートツアーを開催すればチケット代やグッズ販売で何十億円もの儲けが出ます。ドラマのギャラよりもケタ違いに大きいんです。
ではなぜドラマに出演するか。それは、露出することで「これだけ売れているタレントです」「このメンバーがいるグループはこんなに人気があるんです」ということを示すことに意義があるんです。
――「新しい地図」の露出度が高まったのは、「ジャニーズ事務所のテレビ局への影響力が弱まってきたせいではないか」という報道もあるようですが、そういうわけではないんですね。
城下 それはないですね。たとえば嵐が2018~19年に開催したデビュー20周年記念ツアーでは、237万5000人を動員し、チケットだけで約213億円を売り上げました。ドラマ主演どころの話じゃないですよ。
このライブフィルム「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」が、1月20日から「Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)」で独占配信されましたね。ずいぶんとCMも流れていました。来年2024年は25周年を迎えます。おそらく今年中の終わりあたりには、活動再開とツアー開催の発表があるのではないかと思います。そのためにこうしてアマプラ解禁などをして、徐々に嵐ファンの熱を高めていっているのではないかと思います。
――また嵐でガッポリ儲けようということですね! そりゃジャニーズ事務所としては盛り上げていかなきゃ。「新しい地図」がどうのこうの言ってる場合ではないことがよくわかりました。
木村拓哉、絶対コケられない映画番宣にフル稼働! 超ライバル視する“あのメンバー”の存在
1月27日に公開される映画『レジェンド&バタフライ』で、主人公の織田信長を演じる木村拓哉。東映創立70周年記念映画として、監督は『るろうに剣心』シリーズの大友啓史、さ...サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事