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フジ『ぽかぽか』は意外とネットで好評も…絶対避けられない今後の処遇

『ぽかぽか』(フジテレビ系)

 1月9日から放送がスタートした、フジテレビ系の平日昼のバラエティー番組『ぽかぽか』。MCは、お笑いコンビのハライチと、フリーアナウンサーの神田愛花が担当している。

 さまざまな企画を放送してネットでは高評価を得ており、制作陣もモチベーションが高く「令和のいいとも」にしたいという声も出ているようだ。

「フジテレビの“鬼才”として知られる鈴木善貴さんが総合演出を担当しています。これまで、『アイドリング!!!』や『キャンパスナイトフジ』、さらに『アウト×デラックス』、『さんまのお笑い向上委員会』など個性がある番組を手がけてきた方で、『ぽかぽか』で早々にマツコ・デラックスをゲストに呼んだのも、鈴木さんの人脈を使ってのこと。ラッパーが母親に感謝を述べる『お母さんありがとうラップバトル』や、『暇すぎて○○しちゃいました!暇王』など、鈴木さんらしい深夜番組ノリの企画が高評価を得ています」(テレビ雑誌編集)

 お笑いファンや評論家からは、一定の評価を受けている『ぽかぽか』。しかし、テレビ番組として放送する以上、“数字”は絶対的な指標になってくる。

「初週の平均視聴率が2.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)で、1%台の日も多くあります。これでは、低視聴率が原因で約9カ月で打ち切りになった前番組『ポップUP!』とほとんど変わらない数値となる。昼の番組としては攻めた企画も多く、評価が高いものの、局内ではリニューアルは“大失敗だった”という共通認識になっています」(フジテレビ関係者)

 フジテレビ幹部は、『ぽかぽか』を長い目で見守るーーつもりはないようだ。

「幹部としては、制作陣の努力は評価しながらも、あまりに低すぎる視聴率には悩まされている。この時間帯は長らくLIONが大口スポンサーになっていますが、『ポップUP!』からの視聴率の低下で関係が悪化しているという声もある。いくら面白い番組を作っても、CMの売上が落ちれば継続はできない。どれだけ企画が面白くても、視聴率でかなりシビアに判断され、すぐにリニューアル、または打ち切りもあり得る状況です」(民放関係者)

 そんな混迷極まる『ぽかぽか』には、さまざまな“課題”が与えられているという。そのひとつが、ローカル局との連携強化だという。

「フジテレビは、2019年に『FNS27時間テレビ』の放送をやめてから、系列のローカル局との関係が一気に薄れた。それを、港浩一社長がもう一度、しっかりと強化しようと考えているようです。『ぽかぽか』では、『日本中に知って欲しい!FNSおすすめジモTV』と題して、フジ系列のローカル局の番組をそのまま放送している。これは、幹部からの要請に答える形で生まれた企画で、ローカル局からも番組が全国に売り込めると好評です」(フジテレビ関係者)

 さらに、『ぽかぽか』では、若手アナウンサーの売出しが急務になっているという。

「22年4月入社の岸本理沙アナ、松﨑涼佳アナがそれぞれ曜日の進行を担当しています。今後、フジテレビとしては、岸本アナはバラエティー、松﨑アナは報道で売り込んでいくつもり。『ぽかぽか』では、両アナを押し出す企画なども用意され、売り込みを一気に加速させる予定です」(同上)

 特に岸本アナは、フジテレビとしても期待をかける逸材だ。

「岸本アナは、アニメ『GO!GO!チャギントン』の9代目チャギントンナビゲーターに就任したばかり。アイドル的なルックスを生かして、さまざまな形で人気を獲得していくつもりです。慶應大学生時代は芸能事務所に所属してタレント活動もし、向上心が強く、売れてやるという気合いがすさまじい新人さん。人気アナの登竜門となる『○○パンシリーズ』も、久しぶりに岸本アナで復活するという声もあります」(同上)

 初週の平均視聴率で、『ポップUP!』を下回ってしまった『ぽかぽか』。低視聴率番組ながら、フジはさまざまな利用価値を見出そうとしているようだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/01/23 08:00
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