『しくじり先生』峯岸みなみの神回授業!「人生を港区に溶かしていた」
#AKB48 #峯岸みなみ #しくじり先生
断酒宣言により「人生を港区に溶かしていた」と気付く峯岸
騒動後、峯岸はAKB48研究生へ降格処分を受けた。
峯岸 「10代のフレッシュな、『これからアイドル、頑張るぞ!』という研究生たちの中に、坊主になった大先輩が降ってきたわけですから。研究生としても、研究生を応援してくれているファンの方にとっても、かなり重大なニュースになってしまいました」
横山 「私は、みぃちゃんがウィッグを被ったりとか、研究生公演のために演目を覚えたりとか、今までの活動の仕方が変わっても頑張っているのを見てたので、『AKB48に対する思いがあるんだな』っていうふうに見てました」
峯岸 「本当、研究生のファンからしたら、野に咲く花畑の中にゴミがあるみたいな」
澤部 「誰も言ってないよ、そこまで(笑)!」
峯岸 「それぐらいのことだったんです! スキャンダルの女がいるっていうことは、本当にそれぐらいのことで」
この期に及んで自虐がすごい峯岸。横山がフォローしたのに、それを上回る自己肯定感の低さがつらい。もともと低かったのだろうけど、あのスキャンダルが決定打となり、彼女の自己肯定感は本当に低くなってしまった。
しかし、昇格するために一緒に頑張っていた後輩たちといつしか絆が芽生えた峯岸。2019年、27歳になった峯岸は「楽しいと思えるうちにAKB48を卒業しよう」と決意、卒業を発表した。同時に、彼女はこんなことを自らに課した。
「卒業公演まで、夜の街に行かない!」
若林 「これは、坊主の後も西麻布・六本木には行ってるの(笑)?」
峯岸 「まあ、『後』と言うと語弊があるんですけど、(坊主にした)直後は行ってないです」
若林 「そこ、重要だよね(笑)」
吉村 「だって、2013年に坊主でしょ? で、2019年の卒業までの間だよね、若様が聞いてるのは。6年間」
峯岸 「あ~、鋭い質問ですね」
鋭くないよ!
峯岸 「え~と……そうですね。やっぱりですね、“港区の魔力”はそんな簡単には」
若林 (爆笑)
峯岸 「本当に怖いことなんですよ! これはもう、笑わずに」
若林 「いや、笑うって!」
峯岸 「こんなことがあったら、二度と行かないって思うじゃないですか? 私も思ってたんですけど、髪の毛って生えてくるじゃないですか。徐々に生えてきて、普通にいそうなショートカットの女の子になったときに……ちょっと、行っちゃったんですよね」
若林 「行ってんじゃん!」
謝罪したあと、あまり間を開けず、結構早い時期に西麻布へ繰り出していた峯岸。髪が戻り、またしても港区の魔力にやられてしまったらしい。楽しくなかったはずの港区に足が向いてしまうのだから、「魔力」とは言い得て妙だ。まるで、ドラッグをやめられない人の話を聞いてるみたいな。一時、峯岸について週刊誌が「会いに行けるアイドル」ならぬ「呼べば来る女」呼ばわりしていたことを、ふと思い出してしまった。
「あの、誤解しちゃいけないのは、六本木・西麻布のすべてが悪いわけじゃないじゃないですか? 私も、坊主後の港区はそんなに荒れてなかった自負があるんですよ。ちゃんと、席について飲んでましたし」(峯岸)
「席について飲んでた」って、なんなの!? “坊主前”の飲み方がどれだけ荒れていたか、逆に窺い知れる。
卒業を決めてからの彼女は「卒業公演までは港区に行かない!」と心に決め、いわゆる禁酒宣言をブチ上げた。そして、ここでコロナ禍が訪れる。自動的に、卒業公演の日程は1年2カ月延期となった。
つまり、彼女は1年5カ月もお酒を飲めなくなったのだ。ちょっとの間、禁酒すればよかっただけなのに可哀想に……。そういえばこの頃、峯岸が『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2020』(フジテレビ系)で「卒業公演が延びてお酒が飲めない」と生電話していた肉声を、筆者はしっかり覚えている。あれはまさに、峯岸みなみのハイライトだった。
そんな日々のなか、峯岸はTwitterで「今日はお酒を飲みませんでした」と毎日ツイートし続けるようになった。当時、筆者は峯岸のツイートを見ながら「そういうことじゃなくない?」と首をひねったものだ。なるほど、彼女の「お酒を飲みませんでした」は「今日は西麻布に行きませんでした」の意味だったわけか。
「それをやっていたら、アルコール中毒患者の方からフォローされるようになりました。『峯岸が頑張ってるぞ!』という感じで、『僕も頑張ります!』みたいな」(峯岸)
AKBファンに向けていたつもりが、なぜかアル中の希望になっていた峯岸。彼女の禁酒ツイートを見ながら「これは、どこに需要があるのか?」と筆者は懐疑的だったが、しっかり需要があったわけだ。
若林 「このとき、ストレス大丈夫だった? 禁酒期間にバラエティで2日連続うまくいかないとかだったら、どうやってストレス解消してたの?」
峯岸 「禁酒の時期はダメだったことにもちゃんと向き合って、反省を生かして、次の準備もできるという。『人生においてとても大事な時間を私はすべて港区に溶かしていたんだな』っていうことに、禁酒期間で気付けるようになりました」
「人生を港区に溶かしていた」、なかなかのパンチラインだ。いや、「溶かす」ってギャンブラーじゃないんだから。というか、峯岸みなみの『しくじり先生』の後半部分が、ほとんど断酒会みたいな内容になってしまっている。
そんなこんなで、峯岸の授業は終了した。
若林 「峯岸先生、何か言い残したことはありますか? やっぱり、つらい時期と六本木・西麻布っていうのはバチッとはまっちゃうんですかね?」
峯岸 「そうだと思います。弱ってるときに抱きしめてくれるような幻想があるんですね、あの街にはね」
若林 「ちょっと待って、魅力を語っちゃってんじゃん(笑)」
『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)の西麻布編みたいな締めコメントで幕を閉じた、今回の授業。正直、面白すぎた。
神7と言われた面々の今の活動は、全員が順調というわけではない。芸能界から消えた人がいれば、トラブルに巻き込まれ泥沼に陥った人もいる。峯岸のように、バラエティにメインで呼ばれているほうがすごいと思うのだ。卒業後もピンで出られている時点で、なんだかんだ需要はあるし。いろいろ揉まれたからこその、峯岸の良さが今回は出ていた気がする。
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