広瀬すずの“田舎者”描写が失礼すぎ? 『夕暮れに、手をつなぐ』に批判とツッコミが殺到
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広瀬すず主演のTBS系火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』が1月17日に放送スタートとなったが、“北川悦吏子節”全開の物語がやはり賛否を呼んでいるようだ。
TBSドラマ初主演の広瀬と、King & Prince・永瀬廉の共演による「とっくに恋に落ちているのに、なかなか恋が始まらない夢追う2人の、世界で一番美しいラブストーリー」となる本作。『ロングバケーション』(フジテレビ系)『愛していると言ってくれ』『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』(TBS系)など平成を代表する大ヒットドラマの数々を手がけた北川悦吏子氏が脚本を手掛けており、九州の片田舎で育った野生児みたいな女の子・浅葱空豆(広瀬)が、フリーターをしながら作曲家としての成功を夢見る都会育ちの男の子・海野音(永瀬)と出会い、東京の片隅で下宿生活を送るというストーリーだ。
初回は、幼なじみで婚約者の矢野翔太(櫻井海音)を追って空豆が上京するも、いきなり結婚の話はなかったことにしてくれとフラれる。そんな空豆は福岡や東京で何度も音と偶然の出会いを繰り返し、音をいろいろと振り回した末に、最終的には音の下宿先にやってくる……というものだった。
「前評判どおり、“令和版ロンバケ”といった感じでしたね。コンポーザー志望である音が、レコード会社のA&Rから楽曲にダメ出しをされる際、恋愛経験の乏しさを指摘されるあたりは同枠で昨年1月期に放送された『ファイトソング』を、エンディングでメイン2人が躍るあたりは同じく同枠の『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)も彷彿とさせる部分もありましたが……。イヤホンを拾った見ず知らずの相手といきなり『イヤホン片耳派?』『ヨルシカ好きなの?』と会話を広げたり、なぜか音が鼻歌で録音しただけのメロディを聞かせようとしたり、ホテルのベランダから『ロミオとジュリエット』ばりに名前を教え合ったり、出会ったばかりなのにすんなり下の名前で呼び捨てしあったりと、メイン2人の“トレンディ”な応酬は今の時代、ある意味新鮮でした」(テレビ誌記者)
“北川節”がさく裂したストーリー展開や設定にはツッコミも殺到している。
「音楽業界の描き方も含め、全体的に“時代が平成初期で止まっているのでは”などとツッコまれてますね。[Alexandros]の川上洋平演じるニューヨーク在住の爽介が東京で結婚相手を探すことを『嫁を調達する』と表現していたことも、古臭いと言われています。翌日会う約束をしているというのに名前だけ教え合って連絡先は交換しないというのも、“運命の出会い”を大切にする北川センセイの美学に反するからでしょう。また、空豆の方言も違和感があるという声が多数上がってますね。出身地ははっきり明言されてないものの、『ばーちゃん長崎で、じーちゃんが宮崎で、おいの言葉は長崎と宮崎のチャンポンさ』というセリフがありましたが、熊本や鹿児島など九州のいろんな言葉が混ざっていると指摘されており、“オリジナル方言”などとも呼ばれています。まぁ北川氏も『空豆語』だと割り切って観てほしいと言っているようですが……」(芸能記者)
「九州の片田舎」出身という空豆の描き方については、批判の声も少なくないという。
「一応、〈九州の片田舎でのびのび育った野生児のような女の子。その野生児っぷりに「猿」や「猪」と呼ばれる〉と説明されていますが、公園の噴水でいきなり顔を洗ったりするのは“おてんば”という範疇を超えていて、ただの非常識。宮崎などの九州出身の視聴者からは、方言が変という指摘とともに、『田舎をバカにしている感じがする』『九州は田舎だけど噴水で顔洗わんよ。バカにしすぎ』『どんなに九州のド田舎でも、いまどき一人称「おい」の女子はいない』『ドラマとはいえ、宮崎県民のことあまりにも世間知らずの田舎者扱いしすぎでは』『北川悦吏子は九州を敵に回したいの?』など、非難ごうごうです。そもそも実際の空豆はヨルシカの曲を婚約者の着信音に設定するなどスマートフォンを使いこなしたり、ボカロPも好きという側面があるのに、場面によって急にものを知らない“田舎者”感が出てきたりするのは不自然なんですよね。“北川節”のキャラクターを無理やり現代的にしようとしてこうなったのでしょうか」(同)
学生時代、周囲の女子から嫌われていた空豆の描写では、自分のかわいさを自覚している空豆が「ほんのこつ言うと、クラス(の他の人たち)はじゃがいも畑に見えた。言わんけど」とモノローグで語っていた場面に「広瀬すずにしか言えないセリフ」「すず様にこれ言わせるのサイコー」「メンタル強すぎて好き(笑)」と盛り上がりもしたのだが……。
北川氏の前作『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)もオタク描写などが批判の的となったが、今回も“通常運転”となりそうだ。
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