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詐欺疑惑のエクシア社、ナンバー2親族名義のマンションが売りに 日本脱出のため?

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 およそ1万2000人の顧客から700億円以上の資金を集め、ポンジスキー詐欺疑惑が浮上しているヘッジファンド・エクシア合同会社。金融デリバティブ取引や外国為替証拠金取引などCFD(差金決済)取引での運用を謳っていた同社だが、実績や実態を怪しむ顧客からは投資資金の返還を求める訴訟が相次いでいる。

 同社の“ビジネスモデル”や、社長・菊地翔氏をはじめとする経営幹部の収入、そして派手な豪遊・散財ぶりは、すでに複数のメディアが根掘り葉掘り報じているところだ。法執行機関も動き出しており、約3億円の残高がある銀行口座が仮差押で凍結されているとされる。

《500億超の巨額詐欺?》社長は一晩で数千万使い、社員の給料は月額2億! 絶好調に見えた投資会社「エクシア」に裁判所が“踏み込んだ”理由「会社は対応を拒否」(文春オンライン 2022年10月27日配信)
https://bunshun.jp/articles/-/58328

 エクシアの幹部がどのように説明責任を果たしていくかに世間的な注目が集まっているが今回、同社ナンバー2である関戸直生人氏の親族名義のマンションが、売りに出されているとの情報がある。事情に詳しい不動産関係者は言う。

「情報が出回っている物件は、渋谷区にある豪華なコンシェルジュサービス付きのマンションです。評価額は4億円以上とされています。こういういわくつきの物件は“事件モノ”と呼ばれており、売り手側は『情報を出さないで売ってほしい』と依頼します。しかし基本的にすぐに分かってしまうのであまり意味はないのですが……。ちなみに近隣エリアでは、6億円ほどの高値でマンションが売買されているケースもあります。私の個人的な見解ですが、とても良い条件の物件なので希望価格に近い金額で売れるものと予想しています」

 関戸氏は年収10億円と言われているエクシア社のナンバー2だ。過去には動画で自分の給料明細を公開。約2億円の月収があることを自慢げに語っていた。今年7月には、SNS上ではエクシア社の銀行口座にある6億円が差し押さえられたという噂が流れたが、代表の菊地社長が疑惑を否定して続けるなかで、関戸氏は「影響はたいしてありません」と、約6億円の仮差押えを認める発言をして話題となった。

「売りに出されている物件はすごく高級な物件ですが、円が割安な現在は海外投資家などにとっては魅力的に映るはずです。しばらくすればしっかりと売れていくのではないでしょうか」(前出、不動産関係者)

 一方、事情に詳しい不動産ジャーナリスト・S氏は言う。

「この物件に関しては、関戸氏が海外に身をかわす資金繰りのために販売を希望しているのではないかという噂が回りはじめています。エクシア社には過去にあまり前例がない破格なポンジスキーム詐欺疑惑が出ている状態で、同社関係者たちが財産をどのように処分しようとするのか、今後の動向には報道以外からも注目が集まっています」

 事件の先行きが見えない同事件。エクシア社の栄華の象徴とも言える、幹部関係者の物件は、まるで何事もなかったように処分されてしまうのだろうか。

 

 

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/01/23 09:00
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