『ヤギと大悟』煙草を吸い、ポポに優しく、子どもと戯れる、千鳥大悟の最強ほっこり番組
#千鳥 #大悟
1月2日に『ヤギと大悟』(テレビ東京系)が放送された。大悟がヤギを連れ、田舎町を雑草を食べながら歩くという、文字通り、道草を食いながら散歩するだけの謎番組である。
オープニング画面には、「※ヤギが主役の番組です」という注釈テロップが。つまり、「大悟がヤギと旅する番組」ではなく「ヤギが大悟と旅する番組」だ。
ちなみにこの子(ヤギ)の名前は「ポポ」といい、オスらしい。2歳になった彼と大悟がこの日旅をしたのは、栃木県益子町だった。
優しさを見せた直後、タバコ休憩する千鳥・大悟
今回の『ヤギと大悟』は第3弾で、前回放送されたのは昨年4月30日である。つまり、約8カ月ぶりの再会だ。道の雑草を一心不乱に食べているポポに、大悟は話しかけにいった。
「はい、ポポ。久しぶり……相変わらず興味ないみたいやな、ワシに(苦笑)。覚えてる、ポポちゃん? ポポ、わかる? ……わかんないか」(大悟)
再会より食い気のポポ。出番前から食べまくっている。地元民の家の雑草掃除を手伝い(ポポが雑草を食べる)、その代わり(?)に地元の人たちと触れ合う……というのが、この番組のコンセプトである。どこか、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)のシステムに近い。出川が乗る電動バイクと同じように、大悟の連れたポポがいる……といったところだろうか。
2021年12月放送の第1弾ではまだ1歳だったポポも、この1年で大きくなった。子ヤギだった彼の生やす顎ヒゲは伸び放題になり、リードを持つ大悟を引っ張る力は強くなった。もう立派なヤギだ。ということは、食べる量も増えているのでは?
なのに、いかにも怖そうな犬に吠えられると挙動不審になり、いきなりビビり小便する小心っぷり。体は大きくなったけれど、彼の可愛らしさは失われていなかったようだ。
「ポポ、ちょっと怖かったんや。犬、苦手なんや。ワンワンが聴こえないところで(雑草を)食べよ」(大悟)
優しさを見せる大悟と、犬が気になって食欲が減退してしまうポポ。
大悟は優しいだけじゃない。変わっていなかったポポと同様に、大悟も通常運転である。道すがら出会ったおばあちゃんの家へ行き、ポポが雑草を食べている間、タバコ休憩をするふてぶてしさは彼の本分。番組開始15分でいきなり一服をカマした大悟。癒しをお届けする番組コンセプトのはずが、ここだけ絵面が『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)なのは笑った。
千鳥・大悟の芸歴史上、1番いい絵面が誕生
地域の保育園を見つけ、中に入っていくポポ&大悟。すると、「ヤギちゃーん!」と大勢の園児たちが集まってきた。
とんでもなく可愛い映像だ。ポポと子どもたちが出会い、“可愛い”と“可愛い”が渋滞している。それどころか、「ヤギ」「子ども」「大悟」で好感度の寄せ集めのような映像なのだ。「子ども」「動物」「千鳥」と、視聴率の三大要素が一挙に集結した画とも言える。大悟がタバコを吸う絵面から、園児がポポを取り囲む場面まで、番組の振り幅もすごい。
「今、ワシの芸歴で1番いい映像が流れてる!」(大悟)
騒ぐ園児から逃げるポポに振り回される大悟。たしかに、いい映像だ。この状況を、「ヤギと大悟と子どもたち」と名付ける大悟。そんな、この可憐な世界を「俺とお前と大五郎」みたいに例えなくても。
「2023年、非常にいい映像が撮れました。今年の大悟は、芸能生活のやり方変えんといけんくらい。シチューのCM来たら、ポポのおかげやな」(大悟)
ご満悦の大悟は、子どもたちに尋ねた。
大悟 「大悟とヤギちゃん、どっちがいい?」
子どもたち 「ヤギちゃーん!」
圧倒的人気のポポ。さすが、主役だ。試しにポポを連れず大悟だけで園内をふらつくと、見向きもされない。完全にスルーをされ、誰も彼について行かないのだ。
「大悟からポポを剥がしたら、こんなことになる」(大悟)
大悟の芸風を変えかねない映像が撮れたと思いきや、ポポに人気が集中していただけ。園児からすると、大悟は単純に“ヤギを連れてきた人”だった。
大悟がたそがれていると、1人の男児が傍に寄ってきた。そして、何枚ものイチョウの葉で作った花束を、「あげる」と大悟にプレゼントしたのだ。
「プレゼント? 子どもたちからプレゼントもろた。子どもがプレゼントをくれた……。初めてロケ中にもらった物、家に持って帰ってみよう」(大悟)
大悟の「子どもがプレゼントをくれた」の言い方が、本当にびっくりしているのだ。このやり取りを見て、筆者は泣いてしまいそうになった。「ロケでもらった物を初めて持ち帰る」という大悟のカミングアウトは衝撃だが、板東英二だったらこの花束でさえ捨てかねない。でも、大悟には響いたのだろう。
最後は、園児とポポと大悟で記念撮影である。あの大悟の顔が、なんとも可愛らしく見えるのだ。こういうタレントなら、たしかにシチューのCMが来てもおかしくない。
ただ、保育園児たちのパワーにポポと大悟はすっかり消耗した模様。そんなときのため、スタッフは5キログラムのヒマラヤの岩塩を用意していた。ヤギは疲れて喉が渇くと、塩を舐めるそうだ。でも、5キロは重いのでは……。
「これ、ぶら下げてるほうが疲れるやろ! バカなんか?」(大悟)
しかも、大悟が岩塩を舐めさそうとしても、ポポがまったく反応しないのだ。
「舐めんじゃんか。これ作った人には申し訳ないけど(笑)」(大悟)
まさに、ポポに塩対応される大悟。大悟がどこか、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)の志村園長のように見えなくもない。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事