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『ヤギと大悟』煙草を吸い、ポポに優しく、子どもと戯れる、千鳥大悟の最強ほっこり番組

ヤギと『箱根駅伝』が、1月2日にデッドヒート

 今回のゲストは、井ノ原の他にもう1人いた。続いて登場したのは、俳優の野村周平である。ポポと大悟と野村が向かったのは、地元のゆず園だった。

 ここでゆず狩りをさせてもらい、ゆずをゲットした大悟。そのゆずを、彼はポポに食べさせようとした。しかし、顔をプイッと背けて拒否の意思を示すポポ。かつて、みかんをモグモグ食べていたことはあったが、ゆずNGは断固として貫いたポポ。それはそうである。人間だってゆずは直食いしないし、匂いからしてすっぱいのがポポにはわかったのだろう。

 でも、せっかく収穫したゆずだ。地元の人の家の風呂を借り、ゆず湯をもらおうと大悟は考えた。まるで、『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)みたいというか、『サンドのお風呂いただきます』(NHK)みたいというか。

 しかし、地元の人は「(家が)散らかってるから」と拒否。それはそうである。「お風呂貸してください」は、いくらなんでもハードルが高い。でも、大悟は食い下がった。

大悟 「このテレビ、誰も見てない! 本当に。『箱根駅伝』(日本テレビ系)の裏なのよ。誰が見る? 『箱根駅伝』、見るでしょ?」

地元民 「見る」

大悟 「なあ? 誰も見てない! だから、無理かなあ?」

「この番組は誰も見てない」「箱根駅伝を見るでしょ?」という、大悟の口説き文句がひどい。斬新すぎる交渉術だ。いやいや、第1弾はギャラクシー賞の月間賞にも選出された、密かに話題の番組だ。結構、みんな見てる。まあ、「このテレビ、誰も見てない!」とサラッと言える雰囲気が、『ヤギと大悟』の魅力でもあるのだが。

 渋る地元の人と交渉を続ける大悟。その横にいるポポは、雑草を食べながら不意に“セクシーポーズ”を取った。前脚を折り、後ろから見ると菜々緒ばりの体勢になっているポポ。大悟いわく、「1番エロいときの女みたいな格好」だ。

「じゃあ、あそこらへん(お風呂場)掃除してくる」(地元民)

 これは、大悟とポポの連携プレーだろう。セクシーポーズで地元の人を色落とししたポポ。

 というわけで、ゆず風呂をいただく大悟と野村。浴室の窓を開けると、そこにいたのはポポだ。大悟の姿を見てびっくりしており、「なんで裸なの?」という顔をしている。ポポはしっかり、大悟を認識しているようだ。

 そして、ゆず湯に入ったままエンディングを迎えた『ヤギと大悟』。人んちのお風呂で番組のシメというのも無茶だが、ポポがお腹いっぱいになったのだから、これはもう仕方がない。

 

 変なナレーションやテロップでポポのアテレコを入れないのがいいし、しっかり“お笑い”しているのにダラダラと見られるあたりも理想的なお正月バラエティだった『ヤギと大悟』。

「誰も見ていない」と大悟は言ったけども、「#ヤギと大悟」は放送中にTwitterでトレンドワードの1位を獲得していた。実は、ポポと『箱根駅伝』は激しいデッドヒートを繰り広げていたのだ。

 番組の最後、大悟はポポに「(再会)は春くらい?」と語りかけたが、その言葉どおりなら第4弾は今年の春ということになる。

 1点、これは視聴者の多くも感じていると確信しているが、正直、この番組にゲストはいらないと思うのだ。ゲストなしで完成しているはずが、ゲストが入ってくることでヤギと大悟と地元民の絡みが途端に薄くなる。特にほっこり楽しめるのは、いつも決まってゲストが来るまでの最初の30分間だ。

 そんな偽らざる本音と、『ヤギと大悟』ロスを抱きながら、春に来るであろう第4弾の放送を待ちたい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2023/01/12 19:00
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