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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 飲用てれびのテレビ事始め2023

井桁弘恵のブランディング、千鳥大悟とヤギと子ども…飲用てれびのテレビ事始め2023

芦田愛菜「完全に家でテレビ見てるみたいになっちゃった」

 3日の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)。古代エジプトに詳しい小学6年生の女の子がエジプトを訪れ、ピラミッドの中に入ったり、現地の研究者に会ったりしていた。VTRを見る芦田愛菜が「完全に家でテレビ見てるみたいになっちゃった」と語っていたが、12歳の子が世界初公開の発掘品を見せてもらう様子は、たしかにテレビでないとなかなか見られない映像だろう。

 で、この子、知識の量や応用力もすごいのだが、何より知に対するスタンスが印象的だった。現地の研究者に自分の意見が否定されたことに対し、「子どもとして見るんじゃなくて、ちゃんと研究者として会話している気がしてうれしかった」とか、「私が新しい仮説を立てるのにすごく役立った」とか。ちゃんとした学術研究の結果を反映した情報が、小学生の手の届く範囲に、理解できる形でたくさんある社会はいい社会だなとも思った。

大悟「でも、人間の世界もそういうことやからな」

 2日の『ヤギと大悟』(テレビ東京系)。今回が第3弾である。大悟(千鳥)がポポという名のヤギとともに田舎を歩く。ただそれだけの番組だが、ポポに優しく語りかける大悟や、そんな大悟の言葉を気にせず奔放に動くポポ、そして地元の人たちとのふれあいが生む笑いは新年の昼間に心地いい。

 今回、ポポと大悟は保育園へ。当然、園児はポポに夢中である。相手にされない大悟はブランコを漕ぐ。そこでの子どもとの会話がまたいい。園で飼っていたウサギと鳥が死んでしまったと言う園児に、「悲しいね。でも、人間の世界もそういうことやからな」と大悟。それに対し園児は「どういうことー?」とグルグル回って遊びはじめる。それっぽいことを語る大悟と、それっぽいことの外で奔放に動くもの。その組み合わせが生むおかしみと解放感を、この年始、何度か噛み締めた。

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