「ラ王」黒トリュフを使った”定価500円”の破格仕様! 賛否両論必至の新商品を食べてみた
#カップ麺 #ラ王 #カップ麺一行3昧
トリュフの入った贅沢な「ラ王」を実食!!
鶏ガラベースの醤油味のスープに、トリュフの風味を効かせたオイルとペーストを加え、中細のノンフライ麺が合わせられています。ペーストはあるものの、それ以外は完全に“かけラーメン”ですね。麺量がいつもより少ないのに対しスープの量は逆に多くなっており、スープが多めの組み合わせとなっています。
「湯浅醤油」を使用したスープは、その効果かはわかりませんが、キレのある香りの強い醤油味で、そのわりに塩気は抑えられていて食べやすくなっています。また、名古屋コーチンを使用した鶏ガラのエッジの立った旨みも感じられ、強い醤油と鶏ガラがガッチリ結びついていました。
スープ表面には、「特製トリュフオイル」に入った鶏油主体の油脂が浮いており、トリュフの風味がつけられています。金色に輝いており、高額商品らしくキラキラ。
油脂は大量ですが、トリュフの風味はそれほど強くありません(以前にはもっと安価なカップ麺でも今回以上にトリュフの強いスープもありました)。油脂からは鶏油の甘い香りも漂っており、トリュフよりも鶏と醤油が主役のスープという印象を強く持ちます。
「特製トリュフペースト」には黒いペーストが入っています。外国食品のお店に行くと、イタリア産とかの何千円もする瓶詰めの黒トリュフペーストを見かけますが、筆者はその瓶詰めを食べたことがないので、今回のペーストがそれと同じ感じなのかはわかりません。お店で見る瓶詰めも今回のペーストも、マッシュルームのペーストに黒トリュフの風味づけをしているもののようです。もちろん、“ごはんですよ”的なご飯のお供になるペーストではありません。
真っ黒でいかにも濃そうなペーストで、黒トリュフならではの風味がしっかり感じられますが、見た目ほどトリュフの味が濃いわけではありませんでした。溶かし切ってしまうのではなく、スープに浮かせた状態で麺をつけて食べるのが良さそうです。
麺は、中細でストレート形状のノンフライ麺。太くないため、繊細なスープの味を引き立てる控えめな主張です。中身が詰まってがっしり硬めの食感ながら、弾力よりも歯切れの良さが感じられ、さらに小麦の自然な甘みもあるおいしい麺でした。
スープが多めなので、口にたくさんスープを含んで香りを楽しみながら、麺をすすっていきたいですね。
定価500円はアリかナシか?
「ラ王」の30周年限定商品は、「黒トリュフ」を使い、定価500円、そして具なしという、新年からインパクト抜群の存在感でした。世はさまざまな商品の値上げが続き、内容量を減らすなどいかにコストを安く抑えるかに各社頭を悩ませている状態ですが、そんな流れとは逆行する贅沢仕様の高額商品。
鶏ガラ、醤油、そして鶏油の組み合わせで十分においしさは担保できており、贅沢なトリュフ部分には多少の蛇足感があります。定価500円もするならば、贅沢な具はほしいし、トリュフの香りももっとガツンときてもらいたいところですが、お手軽に浸れる贅沢気分としては悪くないのではないでしょうか。
筆者は正直、500円を払ってこの商品を2回食べたいとは思いません! でも、話のネタとして1度食べるくらいならそう高くはないのではないかと思います。
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