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ひろゆき、今度はNY州から召喚令状? 身柄拘束の可能性も…

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銃乱射事件が起こったニューヨーク州バッファローのスーパーマーケット(写真/GettyImagesyより)

 かつてニューヨーク総領事は「ご苦労様、骨休み」的ポストの意味合いを持っていた。紛争地などで大使を務めたベテラン外交官がニューヨーク総領事となり、一休みして次のポストに備える。毎年9月の第3火曜日に開かれる国連総会に首相が来る時などは多少、忙しくなってもそれ以外の時はブロードウェイで好きなミュージカルを見たり、数ある美術館で興味のある画伯の作品を鑑賞したりと、歴代の総領事は各人思い思いのスタイルでニューヨークでの生活を満喫した。
 
 小室圭さんと結婚した秋篠宮家の長女眞子さんがマンハッタンで暮らすようになってからは、ご夫婦の生活面でのサポートやマスコミ対策もあり多少事情は変わったが、それも小室氏が昨年10月21日に3度目の挑戦で米ニューヨーク州弁護士資格試験に合格したことでいったんは落ち着きを見せている。
 
 そんな誰もが羨ましがるニューヨーク総領事に、「ひろゆき」という新たな難題が突きつけられている。
 

4chanを問題視したニューヨーク州の報告書

 ニューヨーク州は昨年10月18日、同年5月14日に同州北部バッファローのスーパーマーケットで起きた銃乱射事件に「インターネットの影響があった」とする報告書を発表した。
https://ag.ny.gov/sites/default/files/buffaloshooting-onlineplatformsreport.pdf
 
 10人の黒人が射殺された事件は憎悪犯罪(ヘイトクライム)とされ、報告書ではネット掲示板「4chan」が白人の被告のペイトン・ジェンドロン(19歳)=殺人罪などで起訴=の白人至上主義、人種差別的な主張を強めたと指摘。サイト運営会社の民事責任を追及する法改正を求めたからだ。
 
 「4chan」は日本の「2ちゃんねる」の英語版として西村博之こと「ひろゆき」によって2003年10月からサービスを開始した。2ちゃんねる同様、当初は個人情報を入力せずに書き込めたのが特徴で、「ひろゆき」本人が自著『1%の努力』(ダイヤモンド社)で述べているように「みんなが匿名でダラダラ書き込むようなサービス」で、「トラブルが起こりやすい」ことは本人も認めている。
 
 Facebookなどのようにアカウントの取得が求められない。この点を同報告書は、「一般的な掲示板と異なり、4chanには登録制度がない。返信を投稿する際に名前を入力するオプションがあるが、入力する必要はない。投稿者が名前を入力していない投稿に与えられるデフォルトのユーザー名は“Anonymous(匿名)で表記される」と問題視する。匿名性がゆえに、何を掲示しても責任を問われないと考える白人至上主義者らによる、人種間の憎悪を煽る書き込みが絶えない状況となっているからだ。

 報告書はジェンドロン容疑者が「インターネットの主流から外れた場所で運営されている、匿名かつ事実上管理されていないウェブサイトやプラットフォーム(特に4chan)に掲載されている強烈な人種差別・反ユダヤ主義のコンテンツによって、(憎悪の思想が)過激化した」と本人が供述していることを取り上げ、州法によるこうしたプラットフォームの規制を求めている。
 
 バッファローの銃乱射事件では犯行後、ジェンドロン容疑者のライブストリームを視聴していた視聴者が、録画された銃乱射事件の生々しい映像を拡散したという。報告書は、4chanを含む類似のプラットフォームが提供する匿名性が、有効な方法で過激なコンテンツを抑制することを拒否しているため、一連のプラットフォームが人種差別的なヘイトスピーチや過激化の温床となり続けていると問題視している。
 
 ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は同日、「バッファローで起きた痛ましい襲撃事件は、白人至上主義の温床となっている節度なき、オンライン・プラットフォームの真の危険性を露呈した、今日、私は犠牲者の家族と会い、この報告書の調査結果を共有した。この報告書は、オンラインの過激化と過激な思想が、私たちの住むコミュニティ、特に有色人種のコミュニティにとって深刻な脅威であることを改めて証明した。(中略)何も行動せず次の悲劇を待つことはできない。オンライン・プラットフォーム(の運営者)は、憎悪に満ちた危険なコンテンツがそのプラットフォーム上で拡散することを許してしまったことについて責任を負うべきだ」と述べた。
 

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