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Kep1er、IVE、ナヨン…2022年K-POPダンス大総括! ブームのポイントをダンス講師がじっくり解説

「POP!」(NAYEON)

 今年7月、TWICEメンバーのナヨンちゃんがファーストミニアルバム『IM NAYEON』でソロデビュー! そのタイトル曲「POP!」のMV再生回数は1.6億超。可愛いアップテンポの曲と、混乱するような手の動きの「脳トレダンス」が話題になりました。

 2015年にデビューしたTWICEは活動歴が長く、「女の子」から「女性」に成長したことで楽曲も大人っぽいものが増えていますが、「POP!」ではちょっぴり「女の子」に戻ったナヨンちゃんが見られたことで、より人気が出たのかなと思います。

【0:36】「 터뜨리고 싶은 너(トトゥリゴ シプン ノ)/弾けたいあなた」は、弾むようなツーステップから始まるサビ。ジャンプする振り付けはウキウキ感が伝わってくるので、この曲にぴったりですよね。

【0:39】「설렘이 멎기 전에 (ソルレミ モッキ ジョネ )/トキメキが冷める前に」では、頭、肩、胸とタッチする間もずっと「バウンス」しています。ぴょんぴょんすることで無邪気な女の子らしさが伝わってきます。ただBPM(※)194くらいとかなり速いので、実際にこの速度でバウンスするのはけっこう疲れます……! 笑顔で平然と踊り切るナヨンちゃんは、アイドルの鏡ですね。

(※)Beats Per Minuteの略。テンポを表す単位。1分間あたりの4分音符の数

【0:43】「Pop pop pop, you want it」の、首の動きを見てください。「アイソレーション」といって体の一部だけを動かすテクニックですが、横方向の「首アイソレ」は特に難易度が高いんです。首を横にスライドするなんて、日常生活ではほとんどしない動きですからね。この速いテンポで一瞬だけ「首アイソレ」を見せるスキルがあると、アクセントになって可愛さがより引き立ちます。

 そして「POP!」の見どころはここ! 【0:56】「Pop pop pop (Uh uh)」の、通称「脳トレダンス」です。真似して踊っている人をSNSでよく見かけました。踊るときのコツは、「片方の手は、人差し指を立てたまま」を意識することです。反対の手はグーとパーの繰り返し。あとはそれを左右逆にするだけ。

「だけ」って言いましたが、それが難しいから「脳トレダンス」なんですよね(笑)。最初は難しいけど、「あ、もうちょっとでできそう!」っていう瞬間がとっても楽しいダンスです。ぜひ挑戦してみてください!

 辞書で有名な三省堂が22年11月に発表した「今年の新語2022年」では、大賞に「タイパ(タイムパフォーマンスの略)」が選ばれました。このことからもわかる通り、現代ではいかに短い時間で濃~く楽しめるコンテンツであるかが重要視されています。

 それはK-POPの楽曲も同じこと。最近の流行曲は、イントロが短め(7秒程度まで)で、曲全体も長くても3分程度、MVは数秒ごとにシーン切り替えて視覚的に飽きさせない……など、いくつかの共通点があると思っています。エンターテインメントの尺がどんどん短くなっていくなかで、一瞬一瞬に全力を注ぎ、短い時間でも存分に楽しませてくれるアイドルたちの姿は、何度見ても素敵です。キラキラした姿の中に見える高いスキルが、陰の努力を感じさせてくれて、より魅力が増しています。

 2023年はどんな楽曲、ダンスが流行るのか楽しみですね!


じゅりっこダンス部(じゅりっこ・だんすぶ)

Kep1er、IVE、ナヨン…2022年K-POPダンス大総括! ブームのポイントをダンス講師がじっくり解説の画像21996年4月5日生まれ。埼玉県出身。ダンス歴はJAZZ20年、クラシックバレエ15年、HIPHOP7年、その他多くのジャンルを習得したオールジャンルダンサー。現在は主にインストラクター、振付師として活動中。YouTubeではK-POPをはじめとする人気曲の振付解説動画を公開しており、登録者数は15万人を超える。TWICEのバックダンサー、米津玄師のMV出演等の経歴を持つ。
YouTube   :「じゅりっこダンス部」
Instagram:(@juri_co_dance

 

最終更新:2023/01/04 09:00
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