日向坂46、小坂菜緒の復帰に初東京ドーム公演、4期生と“融合”の2022年を振り返る
#日向坂46
渡邉美穂と宮田愛萌――2期生2人の卒業
一方、4月には「僕なんか」の活動をもって渡邉美穂が卒業を発表。デビュー記念ライブ『ひな誕祭』後すぐの発表だったこともあり、同ライブで渡邉がセンターに立った8th「黒い羊」(19)カップリング曲「抱きしめてやる」での鬼気迫るパフォーマンスは、卒業を念頭に置いたものだったのかもしれない。
渡邉といえば、ドラマ『星になりたかった君と』(日本テレビ系)や『グッドモーニング、眠れる獅子』(ひかりTV)でもヒロインを務めるなど、俳優としても存在感を発揮。乃木坂46の卒業生・西野七瀬のように、渡邉も俳優としての道を切り開いてきたグループのパイオニアでもあり、さまざまなフィールドで日向坂46の存在を知らしめてきた。そんな渡邉の卒業はグループにとっては決してポジティブなものではないのかもしれないが、自らの道を見つけてキャリアを開拓していく姿は、きっとあとに続くメンバーにも好影響を与えてくれたはずだ。
そしてもう一つ大きな出来事として挙げられるのが、宮田愛萌の卒業発表だ。2期生としては渡邉に続く卒業メンバーとなる。宮田は国学院大学文学部を修了し、日本の文学に精通。バラエティでは“ぶりっ子キャラ”として強烈な個性を発揮し、MCのオードリーをタジタジにしてきた。卒業の理由としては、体調面の問題、そして本の面白さを伝えることへの思いを語っており、今後は様々な形で本の魅力を伝えていく活動をしていくのだろう。なお、23年2月には、宮田が初の小説集『きらきらし』(新潮社)を上梓することも発表されている。
宮田は『Happy Smile Tour 2022』には参加できなかったものの、有明アリーナにて開催された恒例のクリスマス・ライブ『ひなくり2022』には参加し、ファンに感謝を伝える場面も。本編への参加はなかったが、卒業セレモニーでのスピーチや同期からの言葉、最後に披露されたメンバー32人での「JOYFUL LOVE」(20)は、感動的なシーンだった。
日向坂46『紅白歌合戦』で締めくくる22年、来年の怒涛のスケジュール
『ひなくり2022』を終え、2022年は残すところ『NHK紅白歌合戦』のみ。4回連続の出演となる今回は「キツネ」が披露されることが発表された。同曲は2rd「ドレミソラシド」のカップリング曲で、ライブでは必ずと言っていいほど披露されるキラーチューン。今年リリースのシングル「僕なんか」や「月と星が踊るMidnight」をパフォーマンスすると思っていたファンも多かっただけに、少々意外な選曲にも思えたが、この1年で成熟したライブパフォーマンスを見せてきた日向坂46の集大成を示すにふさわしい楽曲だ。
こうして振り返ってみると、22年は日向坂46にとって激動の1年だったように思う。東京ドーム公演の夢を叶えたことで、この先の新たな目標が定まり、グループとしてのモチベーションはこれまで以上に高いはず。来年の2月には『四期生「おもてなし会」』、4月には横浜スタジアムにて『4回目のひな誕祭』の開催が決定している。
4期生という日向坂46の未来を作っていく個性あふれるメンバーが、グループをどのように活性させていくのか。そして、これまで全員選抜という体制を取り続けてきた日向坂46が4期生の加入によって、どのような表現手法を提示してくれるのか。まだまだ坂道を駆け足で登り続ける日向坂46から目が離せない。
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