トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > クリエイティブな次世代モデル・MONICA
「あぷ噛む」#1

「大切なことにみんなで気づいていきたい」クリエイティブな次世代モデル・MONICA

「大切なことにみんなで気づいていきたい」クリエイティブな次世代モデル・MONICAの画像1
MONICA(Photo by Kyogo Hidaka)

 アップカミングなあの人にインタビューする連載「あぷ噛む」。第1回目は、モデルのMONICAにインタビュー。11月とは思えないほど暖かいある日の昼下がり、都内・外苑前の事務所にお邪魔して、SNSのラブマイセルフなポストやクリエイティブなマインドについて、じっくりと話してもらった。

家族みんなギャグセン高いし、めっちゃイケてるんです。

「大切なことにみんなで気づいていきたい」クリエイティブな次世代モデル・MONICAの画像2

ーーVOGUE JAPANのYouTube動画「70 People Answer」シリーズで、「自分の好きなところは?」という質問に「ラッキーガール」って答えていましたが、なぜ?

MONICA:周りの人や、環境に恵まれてることが多いんです。ここまでの人生を、人に運んでもらってきている感覚があって。

 高校を卒業するときも進路は決めていなくて、将来の夢とかやりたいことはなかったんですけど、一度ヘアショーにモデルとして呼んでくれた方が「とりあえず東京来て、モデルやってみたら?」って誘ってくれて。そのときはまだ事務所も仕事も何も決まってなかったけど、地元の大阪を飛び出してきました。家族には絶対反対されると思ったから、先に上京する日を決めて事後報告で。お母さんは「あんたは一回決めたら無理やから」って、送り出してくれました。

ーーモデルはいつからやっていたんですか?

MONICA:初めてモデルをしたのは中学生のとき。当時、ウィロー・スミスがモヒカンにしてて、「めっちゃイケてる、自分も絶対やりたい!」って憧れていたんです。それをSNSで発信したら、知り合いのイラストレーターさんが「作品集を作るから、この髪型にして出てほしい」って誘ってくれたのが、モデルとして初めての撮影でした。

 上京後は、ヤマトの梱包センターとかでバイトをしながらフリーでモデルをやっていました。初めて所属した事務所は、撮影で一緒になった子に紹介してもらったんです。自分から事務所の方に「もしもし、MONICAって言います」って電話して。そしたら、その日のうちにマネージャーさんに会ってもらえることになって、ちょうどタイミングがよく「じゃあ、MONICA入れちゃおう」ってなったんです。もう、ありがたいし、ラッキーすぎるじゃないですか。今の事務所に入ったのも、スタッフさんとのご縁があったからなんですけど、そういう巡り合わせにずっと恵まれてきたから、自分はラッキーガールやなって思うんです。

ーーただラッキーなだけじゃなくて、行動力があってのことだと思います。

MONICA:でも、目の前に“お皿”を用意してもらえること自体がもう、ラッキーじゃないですか。だからこそ、それをただの偶然にはしたくないんです。
 高校を卒業するときもそうだったけど、私は昔から明確な夢とか「やりたいこと」がなくて。だから、将来の夢も、5歳のころの「ティンカー・ベルになりたい」が最後です(笑)。

 でも、「やりたいこと」はきっと明日でもできるけど、「できること」は、明日はできるかわからないですよね。今はモデルをやらせてもらってるけど、5年後オファーがあるかはわからない。だからこそ、今は私にモデルをやってもらいたいって言っていただけたなら、それに応えたい。「できること」は全部やるのが、人生の目標なんです。

ーーポジティブな目標ですね。

「大切なことにみんなで気づいていきたい」クリエイティブな次世代モデル・MONICAの画像3

MONICA:基本的にはポジティブだけど、自信はなくて。人から見られている部分には、揺らぎがあるというか。だから、撮影中は「自分イケてる」って思いながらポージングしてるけど、出来上がった写真を見ると「えっ、こんなふうに見られてるんや」「このカットほんまに使ってええの!?」「もうモザイクかけてー!」ってなっちゃう。

ーー意外です。SNSでのラブマイセルフなポストからは、想像がつかない一面かも。

MONICA:モデルは人前に出ることが前提で、どう思われてなんぼの職業だから、だんだん自信がなくなってくるところもあって。そういうときは、周りの方々が「MONICA、いいね」って言ってくれた言葉を信じるしかないです。オファーをいただいたってことは、自分にも可能性があるのかなと信じたいから、ネガティブな感情も「自分、もっとイケたはず」って、前向きな気持ちに変換してます。

 でも、そういうダサい自分も含めて、自分のことは大好きです。自分の内に秘めてるものには根拠のない自信があるし、「これ絶対カワイイ」とか「絶対イケてる」っていう価値観にはブレはなくて。自分のパーソナリティーをカラーでイメージすると、根っこは“まっピンク!”みたいな感じだと思ってます(笑)。

ーーそんな性格は昔からですか?

MONICA:家族の存在が大きいですね。お母さんと、10歳以上年の離れたお姉ちゃんが3人いるんですけど、たぶんめっちゃ可愛がられて育ってきたと思います。大人に囲まれて育ったから、ちょっとマセてて(笑)。ずっと鏡を見て、ひとりでしゃべってる子どもだったみたいです。

 私が小学生のころ、一番上のお姉ちゃんが小さなクラブでラッパーとしてステージに出ていて、パフォーマンスでオーディエンスの心を動かす姿にすごく憧れたんです。

 その影響もあって、R&Bとかレゲエを好きになって、中学生のころから自分でも曲をディグするようになったし、東京に出てきてからも基本的にずーっと音楽を聞いてます。カルチャーもファッションも、これがイケてるんやってものは、家族からすごく影響を受けてますね。

ーーカッコいい、素敵なご家族ですね。

「大切なことにみんなで気づいていきたい」クリエイティブな次世代モデル・MONICAの画像4
 
MONICA:みんなギャグセン高いし、めっちゃイケてるんです。反抗期もあったし、「バイブス悪い家やな」って思ったこともあったけど、家族のことが大好き。そんな家族を私が少しでも支えられてるんだったら、生まれてきてよかった、生きててよかったって自分を肯定できるし、自分がどこで何をしてても、どんなやつでも別にええやんって思えるんです。

 「最近の若者は、夢とか野望がない」って言われてますよね。自分もその1人だから耳は痛いけど、それってほんまに悪いことなんかなって思うんです。自分の家族みたいにイケてる人は何やっててもイケてるし、地球人としての自分の役割をわかってて、それに向かって進んでいるなら、夢なんてなくてもええやんって思います。

12
ページ上部へ戻る

配給映画