2022年のペヤング総決算<1> 今年は真面目な創作系多し!? ペヤング史上最高傑作ほか3品を振り返る
#カップ麺 #ペヤング #カップ麺一行3昧
まさかの細麺!? 湯戻し1分!「ペヤング 九州豚骨やきそば」
最後にレビューするのは、7月に発売された「ペヤング 九州豚骨やきそば」205円(税別)。豚骨味のカップ焼そばは「ペヤング」からこれまでにも何度か出ていたことがありますが、今回は「九州豚骨」という地域指定で、パッケージにも福岡・中洲の夜景が描かれています。
「ペヤング」の麺といえば、最近では「蕎麦風」とか「焼うどん」の麺もありますが、焼そばに関しては基本的にいつも同じ麺が使われてきました。勝手に「ペヤングやきそば」のアイデンティティであり、この麺にあらずんば「ペヤング」にあらずくらいに思っていたのですが……。
しかし、この商品ではなんと湯戻し1分の細麺が使われており、アンタッチャブルだった聖域が崩壊。この出来事は「2022年のペヤング3大ニュース」のひとつと判断しました。
豚骨味のソースに、細めの油揚げ麺と、豚肉チップ、高菜、紅生姜が合わせられています。まったり感の強い濃厚な豚骨味のソースにはラードが大量に加えられており、豚脂が強く感じられます。
豚骨臭はありませんが、豚骨と豚脂の旨みによって博多屋台の「焼きラーメン」的な雰囲気が出ていました。商品名は「九州豚骨」ですが、どちらかというと「九州焼きラーメン」のほうが近そう。
「ペヤング」の場合、麺をすべて同一規格にすることでコストを削減し、浮いた分を具のボリュームなどの強みに活かすのが強みだと思っていましたが、今回の麺はいつもと違う細い麺。採算度外視の力の入れようなのかもしれません。
いつもより細いとはいえ、博多麺としては太くて縮れもあるため、それほど豚骨ラーメンらしくはありません。そしていつもより細いため「ペヤング」らしさもなく、どっちつかずな感じがしました。無理して細麺にする必要はなかった気はしますが、いつもの麺を細麺にしたからこそ話題性を生むので、作戦は功を奏していると思います。
具として入っているのは、豚肉チップ、高菜、ネギ、紅生姜。いつもの「ペヤング」に比べると具のボリュームはありませんが、この3者の組み合わせは博多感がかなり強く、今回の中で最も「九州豚骨」らしい部分でした。
2023年も創作系ペヤングの快進撃は続くか!?
2022年に発売された「ペヤング」のうち、創作系の真面目なペヤングの中から特に印象的だった3商品を振り返りました。いずれもインパクトが大きかったですが、特に「豚バラ入り旨い辛さの油そば」のデキは、歴代ペヤングの中でも最高傑作ではないでしょうか。
2023年も真面目系の創作ペヤングの流れは続くと思われ、新年はどんな商品で新発見があるのか、今からとても楽しみです。
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