Snow Man&なにわ男子、ジャニーズの「二枚看板」に大きな期待と不安
#Snow Man #なにわ男子
2022年、副社長を務めていた滝沢秀明氏の退社やエース格だったKing & Princeの「メンバー脱退騒動」で大揺れになったジャニーズ事務所。2023年からはSnow Manとなにわ男子を「二枚看板」にして立て直しを図ると予想されているが、どちらも爆発的な人気を獲得する一方で不安要素も抱えているようだ。
Snow Manは圧倒的なCDセールスを誇り、先日発表された「第55回オリコン年間ランキング2022」(集計期間2021年12月27日付~22年12月19日付)の「アーティスト別セールス部門」において、シングル、アルバム、音楽映像作品をまとめた「音楽ソフトランキング」でグループ過去最高となる期間内売上118.6億円を記録し、堂々の1位を獲得した。
メンバーの目黒蓮がフジテレビ系ドラマ『silent』のヒットで俳優としても大ブレイクし、放送中のNHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』にも出演。さらに、宮舘涼太や深澤辰哉、阿部亮平らがバラエティで活躍し、メンバー個人の認知度も急上昇している。また、メンバー全員で主演した映画『おそ松さん』(2022年3月公開)は、200館規模の公開で「興行収入5億円で成功ライン」といわれる中、その3倍以上の興収16億円超を叩き出した。
文句なしで「ジャニーズの新エース最有力候補」と呼べる存在だが、唯一の不安要素が業界の内外でささやかれている「退所説」だ。Snow Manは滝沢氏の肝煎りでデビューしたグループで、メンバーたちが恩義を感じていることから「滝沢氏の後を追って退所するのでは」と以前からささやかれていた。さらに、“暴露系配信者”の「ガーシー」こと東谷義和氏が「ジャニーズ内部の人間やテレビ局の人間などから『Snow Manが抜ける』って聞きました」と語ったことが退所説の拡大に拍車をかけた。
また、Snow Manは2023年春に新橋演舞場で上演される主演舞台『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』をもって滝沢歌舞伎シリーズから卒業することが発表されたが、ファンからは「この公演を最後にジャニーズを退所するのでは」といった憶測が広がっている。Snow Manは人気絶頂のはずなのに、同年春以降のメンバーたちのスケジュールが不透明なことも退所説に信憑性を与えているようだ。
一方、なにわ男子はSnow Manに負けないほどの人気でセールスも好調。キラキラした「あざとかわいい」路線の楽曲はTikTokウケもいいことからZ世代を中心にした若年層にとりわけ好評で、メンバーたちはCMやバラエティでも大活躍している。俳優業でも評価が高く、道枝駿佑の初主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』(2022年7月公開)は興収15億円超を記録し、海を越えて韓国でもヒット。「第35回日刊スポーツ映画大賞」では石原裕次郎新人賞にも輝いた。
なにわ男子は、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長からの信頼が厚い関ジャニ∞・大倉忠義がプロデュースしているということもあり、事務所から猛プッシュを受けているといわれている。そうした背景によって、Snow Manのような「退所の不安」がないという安定感は大きなプラスだろう。
だが、それがかえってイメージダウンにつながっているという面もある。滝沢氏の退社やKing & Princeのメンバー脱退騒動においては、いずれもジュリー社長との確執が大きな原因であると多くのメディアで報じられた。なにわ男子は事務所のプッシュの強さによって「ジュリニ(※ジュリー社長のお気に入り)」とジャニーズファンに認識されており、本人たちには何の問題もないのだが、無用なイメージ悪化を招いている。なにわ男子がジャニーズ事務所をけん引するような存在に成長したとしても、「どうせジュリニだからでしょ」と見られてしまうのは大きなマイナスだ。
どちらもジャニーズ事務所の新エースとなる人気と実力がありつつ、不安要素も抱えているSnow Manとなにわ男子。2023年により大きな飛躍を遂げるのはどちらになるのか、その行方によってジャニーズ事務所の未来が大きく変わりそうだ。
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