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キンプリ、なにわ、スノ、トラジャ…2022年のジャニーズソング「ベスト」10選

キンプリ、なにわ、スノ、トラジャ…2022年のジャニーズソング「ベスト」10選の画像
KAT-TUN

 デビュー、脱退、退社、あるいは社長就任など様々なニュースが入り乱れる激動の1年となった今年のジャニーズ勢。そこで2022年にリリースされたシングル(配信含む)とアルバムを数えてみると、およそ50タイトルもあった。今回はそのシングル表題曲とリード曲の中から、年末に改めて振り返りたい10曲を選出した。紹介できる数に限りがあるため、全グループを入れられなかったことをご理解いただきたい。

10位:三宅健「Destination」

 三宅健の初ソロ作『NEWWW』のリードトラックで、日英韓の3カ国語を織り交ぜて歌われる楽曲だ。

 そもそもJ-POPは日本語に加えて英語も頻繁に登場するので、我々は2カ国語が混ざった音楽を日常的に耳にしていることになるが、最近はこのような3カ国語による楽曲も増えつつあると感じる。トリリンガルとして知られるラッパー・ちゃんみなの「I’m a Pop」や、5人組バンド・bonobosが11月にリリースした新作『.jp』(ちなみにヴォーカルの蔡忠浩は在日韓国人である)、9月リリースの超特急「같이 가자(カチ カジャ)」などで日英韓3カ国語の混在が見られる。また過去には少女時代「MR.TAXI」といったヒット曲もあり、日本人はこのような楽曲を既にすんなりと受け入れているのかもしれない。

 ここ数年のグローバルポップにおいても多言語による楽曲は増えてきているのだが、歌詞における言語のチョイスにはアーティスト自身のバックグラウンドが関係しているケースが多かった。しかし、最近の三宅健や超特急の場合はそうではない。自らのルーツとは関係なく、純粋に楽曲で追求したい表現として第3の言語を選択しているのである(正確に言うと三宅健の楽曲の場合、プロデュースで参加したYonYonがソウル生まれ、東京育ちというバックグラウンドを持っていることに関係があるが、三宅側から韓国語を入れてほしいと要望があったのだという)。

 同様の例は恐らく今後も増えていくのだろうし、ジャニーズにおいて既にこのような先駆的なチャレンジがなされていることの意義は大きいと感じる。ちなみに「Destination」も収録された『NEWWW』のレビューは別記事にて掲載している。

第9位:King & Prince「ichiban」

 アルバム『Made in』のリード曲。王子様路線で華々しくデビューした彼らが和のテイストを取り入れたゴリゴリのヒップホップに挑戦し、RIEHATAが手がけた難度の高いダンスと合わせてグループの新たな魅力を開花させた。

 また「ichiban」と言えばTikTokでの総再生回数が11億回を突破したことも記憶に新しい。ジャニーズでは今年TikTokアカウントを開設するグループが相次いだが、先陣を切ったキンプリの成功は今後のリリースにおける戦略にも大きな影響を与えそうだ。この曲も以前執筆したテキストに詳しく書いているので、未読の方は是非。

第8位:ENDRECHERI「1111111 ~One Another’s Colors~」

 『SUMMER SONIC 2022』でのENDRECHERIのパフォーマンスを観て、ああこの人は本当にファンクが好きなんだなと思った。トレンドに乗って小洒落たファンクを齧ってみたような音楽では全くない。彼の精神性を反映した楽曲群は、生き様で鳴らすファンクというジャンルの醍醐味を体現すると同時に、自らの内面にストイックに向き合って辿り着いた、ENDRECHERIにしかできない世界観であった。「1111111 ~One Another’s Colors~」は、そんなサマソニ出演日と同日にリリースされた楽曲だ。〈誰もが 自分の色を生きる未来が欲しい〉〈自分を生きること “Re” Start しないか?〉というメッセージは、誰よりも「自分の色を生きる」ことを諦めなかった彼だからこその強い説得力を持って響いてくる。

 ちなみに彼は8月上旬から9月上旬までの約1カ月の間に、KinKi Kidsの東京ドーム公演(8月6日~7日)、ENDRECHERIとしての『SUMMER SONIC 2022』(8月21日)、堂本剛名義で行った平安神宮での奉納演奏(9月2日~4日)、『第24回 堂本剛 独演会『小喜利の私』』(9月8日~11日)という異なるステージをなんと4種類も敢行している。その表現の引き出しの多さとバイタリティには脱帽してしまったが、くれぐれもお身体には気を付けて。

第7位:なにわ男子「ハッピーサプライズ」

 昨年11月のデビュー以降、怒濤の快進撃を続けるなにわ男子の3rdシングル。イントロから大々的にストリングスをフィーチャーし冬の高揚感を演出するサウンドアプローチは、KinKi Kids「シンデレラ・クリスマス」やKing & Prince「I promise」といったジャニーズが誇る歴代ウィンターソングの系譜にも連なるものだ。大きな変化の渦中にある昨今のジャニーズにおいて、時代に合わせたアップデートを見せながらもしっかりと伝統を継承しているなにわ男子は、長年のジャニーズファンも安心して楽しめる存在と言っていいだろう。なお、シングルのカップリングにも「#MerryChristmas」など冬をテーマにした楽曲が揃っている。

第6位:Snow Man「JUICY」

 アルバム『Snow Labo. S2』のリード曲。まず何と言っても印象的なのが、口笛をフィーチャーしたパートだ。トラックとしては前後に比べてシンプルになっているようにも思えるが、口笛の音色に加えてメンバーが一列に並び一斉に片足を動かす「バランすのダンス」によって、むしろ大きなインパクトを放っている。そこから歌モノのサビに突入するも間髪入れずヒップホップへ展開するなど、聴き手を飽きさせない構成力も見事だ。またイントロや間奏を飛ばして聴くという若者が話題にあがる昨今だが、この曲では口笛の部分以外はほぼずっと歌が続いており、飛ばす隙のない濃密な1曲に仕上がっている。(5位~1位はこちら

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