神田沙也加さん一周忌、前山剛久の“弁明”に反論――残された者たちの傷
#週刊誌スクープ大賞
岸田首相は「アホダノミクス男」
さて、つくづく不思議なのは、たいした考えもありそうもない森喜朗元首相や、麻生太郎財務相が政界で生き残っているということである。
麻生派、茂木派、それに岸田派を入れて「三頭政治」といわれるそうだが、ただ数を集めた烏合の衆にすぎないのではないか。
その頂点に、今だけ立っているのが岸田首相ということになる。
防衛費をGDP比2%に引き上げるために増税を行うというふざけたことを、突然いい出した岸田に対して、最初は党内から反対の声が上がった。税調会議では大荒れかと思われていたのに、一転賛成派が多くなってしまったのは、高市早苗経済安保担当相には、森元首相が圧力をかけたと新潮が報じている。
自身の政治資金パーティーの収入約4000万円を政治資金報告書に記載せず、裏金としていた疑いで略式起訴された薗浦健太郎衆院議員は辞職したが、この人、元読売新聞出身で、麻生の秘書をやっていた関係で茂木幹事長とのパイプ役だったそうだが、これからはそれができず、2人の間に隙間風が吹くといわれているそうだ。
何が何だか分からない永田町の勢力図だが、岸田は年明けにも内閣改造をして、そりの合わない茂木幹事長を交代させるのではないかといわれているようだ。
だが、旧安倍派の幹部である萩生田光一政調会長が、12月25日のフジテレビの報道番組で、「防衛費増額のための増税について、『明確な方向性が出たときには、いずれ国民の皆さんにご判断いただく必要も当然ある』と述べた。具体的な実施時期などが決まった場合は、衆院解散・総選挙で信を問うべきだとの考えを示したものだ」(朝日新聞DIGITAL 12月25日 14時30分)といい出した。
増税するなら選挙で有権者に問えということだが、岸田にそんな覚悟があるわけもない。
追い詰められている岸田首相は、年明けからどんな手を打ってくるのか? 見ものではある。
私は浜矩子という恐いエコノミストが好きだ。
顔も恐いが、いっていることはもっと恐い。何しろズバリ核心をついてくるから、いわれた本人たちはさぞ、震え上がったことだろう。
今回はその刃が岸田首相に向いた。
「岸田首相のことを私はアホダノミクス男と呼んでいます。『アホノミクス』のパクリであるという意味と、『困ったときのアホ頼み』の二つを掛け合わせて名付けました」
この男、アホだがそれほど邪気のある人間でもないと思っていたが違ったという。
「姑息な感情、計算の中で意思決定をしている人で、政策責任者としての責任能力がない。
そういう人が、その時々の情勢に振り回されて意思決定をしていくことの結果が、今回の安保を巡る恐ろしい方針大転換につながっている。
『成長と分配の好循環』というアホノミクス丸パクリの言い方をしていますけれども、分配という言葉が不在になってしまっている。これが最大の問題だと思います。日本経済の一番の問題は分配政策がきちんと展開されていない、ということです」
こうした岸田の危険なやり方を許さないという国民の「怒り」の声を上げろという。
「国会大包囲網で声を大にして怒りをぶつければ、弱虫だから、変わるかもしれません」
自分が確固とした信念を持たない弱虫というのは、たしかに、国民の怒りを見せることで、考えを変えるかもしれない。年初早々、国会へでも行ってみるか。デモやってるかな?
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