『旅サラダ』中丸雄一、生中継で続々起こる放送事故級トラブルをことごとく笑いに変える
#中丸雄一 #放送事故 #旅サラダ #なかまる印
12月17日に放送された『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)オープニングは、MC・神田正輝のこんなトークから始まった。
「さあ……明日の夜は、決勝!」(神田)
「決勝」としか言わないから、てっきり『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日系)のことかと思ったら、どうやらワールドカップの話のようだ。
勝俣 「決勝で勝ったら、いくら貰えるか知ってます? 58億円ですよ!?」
神田 「っていうかねえ、全然違う話なんだけど、1903年にライト兄弟が初飛行に成功したんだけど……」
本当に全然違う話すぎて、びっくりした。あまりに唐突な流れに、スタジオも変な空気になっている。なぜ、いきなりライト兄弟の話をし始めたのか……?
神田のことが少し心配になってしまったが、どうやら放送当日は「飛行機の日」だったらしい。そこの説明をすっ飛ばし、いきなりライト兄弟を語りだすからびっくりしたのだ。
そして、放送翌日の18日は神田沙也加の命日であった。あれから、1年が経った。子に先立たれる親の気持ちに、心が痛む。この日も、神田はいつも通りに司会を全うした。
ラッシャー板前イズムの継承者・中丸雄一(?)
恒例コーナー「発掘!ニッポン なかまる印」リポーターのKAT-TUN・中丸雄一が訪れたのは、熊本県八代市であった。
青いつなぎを着た、この日の中丸。今回、彼はめずらしくサファリハットを被っている。天気は、今にも雨が降りそう。湿気がすごいからハットを被ってきたのだろうか? 服が青色なのも影響し、中丸がすごく寒そうに見える。
実際、寒いのだろう。いつも以上に、彼の猫背は増し増しだ。人一倍背中が丸まっており、肩が凝らないか心配になってくる。猫舌でありながら、寒がりの体質。いろいろと大変だ。
そんな中丸が神田にクイズを出題するのが、「なかまる印」オープニングの恒例である。
「今回は八代市が日本一を誇る農産物を紹介したいんですけど、こちらなんです。スタジオの神田さん、これなんだと思いますか!」(中丸)
藁のような、草のような作物を横に置き、その状態でクイズを出題した中丸。
神田 「長いなあ……。ネギ!」
中丸 「なるほど! 実は、畳の原料となるい草でしたー。というわけで神田さん、残念! ネギは惜しかったですねぇ」
い草とネギは全然違うのに、「惜しい」と慰める中丸のフォローが意味不明である。いつも神田の回答は惜しくないけれど、毎週「惜しい」と取り繕う中丸の忖度は健気だ。
筆者は今まで、い草の生産地を意識したことがなかった。なんと、同市が作るい草は国内シェア率が98%だそうだ。スゴい! でも、それって独占禁止法に抵触しないのか? というか、残りの2%はどこなのだろう? そっちのほうも気になった。
というわけで、い草の田んぼにお邪魔した中丸。い草を植えるシーズンは11月中旬以降らしい。つまり、寒い時期に植えるのだ。だから、この日の中丸はい草植えを手伝うことができる。チャレンジしない手はない。長靴を履いた中丸は、田んぼを突き進んだ。
そして、ぬかるみに右足を取られてしまう中丸。
「ちょっと、ラッシャー(板前)さんを思い出しましたね」(中丸)
これは、誰がどう見てもチャンスである。わかってるよな、中丸? 頭から行くべきだ。
「あっ、抜けない! 抜けないぞ、これ!!」(中丸)
結果、転ばなかった中丸。顔から泥に突っ込んだら、神回になったはずなのに……。すんでで、前任リポーター・ラッシャー板前の二の舞いは避けた中丸。ただ、密かにイズムは継承し、だんだんとラッシャーっぽくなってきている。
そんな“田んぼ初心者”中丸をフォローしたのは、八代市のい草農家・生田さんであった。
生田 「い草の使い道は、畳だけじゃないんです。こんな物もあるんです」
中丸 「お箸……ですか? えっ、い草でお箸を作れるんですか」
生田 「で、食べられるんですよ」
中丸 「えぇ、意味わかんないんだけどー!」
おもむろにお箸を食べ始める生田さん。目の前で突如、お箸を食べだす地元民に中丸が戸惑っている。ポッキーじゃないんだから。朝から衝撃映像だ。今まで淡々と話していた素人が急に箸をかじるのだから、さすがの中丸もびっくりだ。
勝俣 「びっくり人間だ!」
中丸 「突然、おかしな行動に走りました」
い草がお箸になるのは、まあわかる。でも、食用の方向で胸を張るのはストロングポイントとして理解不能だ。しかも、お箸を食べたときに“ポキッ”と音が聞こえたし。それなりに固いのも伝わってきた。無理しないでほしい。
そして、そのまま「なかまる印」の前半戦は終了である。一般人が唐突に箸を食べ、急に中継が終わる謎映像。「今日は食べ物が出てこないリポートか?」と安堵していたら、まさかの“食べられるお箸”が登場した今回。『旅サラダ』に、いよいよ気が抜けない。
箸を折る中丸
約1時間後、い草の加工・販売をする会社に立ち寄った中丸。「なかまる印」後半戦で、彼は“ミニ畳”作りにチャレンジするようだ。なるほど、中丸のストロングポイント“器用さ”の見せどころだろう。
「プルルルルル」
中丸が畳作りに勤しんでいる最中、作業所の電話が鳴り止まないのだ。約10分間で鳴った着信音は、計4回である。一体、誰なんだ……。一方、鳴りまくる電話に「電話、大丈夫っすか?」と、律儀にいちいちツッコむ中丸。もはや、“畳を作りながら電話気になる丸”である。
そんなこんなで、畳作りを終えた中丸、続いては、い草の他の活用法の紹介だ。それは、やはり“食用”らしい。というわけで、い草で作った麺を、い草で作った箸でいただく中丸。
「いただきまーす。ポキッ!」(中丸)
「いただきます」と口にした刹那、中丸が箸を破壊してしまった。ある意味、中丸は持っている。い草の箸を握り、1秒後に折ってしまうマイナスプロモーションである。その拍子で麺を床に飛び散らかすわ、箸を皿の中に混入させるわ、うつむいて笑いをこらえているわ、どこもかしこも軽く放送事故である。
「ごめんなさい。今日、ちょっとね、握力が強いんですよ(笑)」(中丸)
折れた箸の強度を、自らのパワーのせいにした中丸。さすが、ベテランアイドルだ。でも、パワーのせいじゃないはず。このカトラリーの脆さは、食べられるがゆえの弊害のはずだ。箸は壊れるわ、麺は暴れるわ、電話は鳴り続けたわ、これが生放送の醍醐味だ。
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