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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > シソンヌじろうインスパイア芸人の大問題

カベポスター永見大吾も…2022年を席巻した「シソンヌじろうインスパイア芸人」の大問題

(左)シソンヌじろう、(右)カベポスター永見大吾

 2022年も多くのお笑い芸人が大活躍したが、なかでも特に人気が高かったのが“シソンヌじろうインスパイア芸人”だ。

 “シソンヌじろうインスパイア芸人”とは、お笑いコンビ・シソンヌのボケ担当・じろうに雰囲気が似た芸人たちのこと。痩せ型でメガネをかけていて、なおかつ“センスの高い”ネタを披露するというのが特徴だ。

 空気階段・水川かたまり、ロングコートダディ・堂前透、ザ・マミィ・林田洋平などが代表的なシソンヌじろうインスパイア芸人。コンビ揃ってメガネ姿の男性ブランコもそのカテゴリーに入るが、特に人気が高いのは痩せ型でボケ・ネタ作り担当の平井まさあきの方だ。いわゆる“草食系”な彼らが、多くの女性ファンの心を掴んでいる。

「一昔前の若手芸人であれば、多少ギラついた芸人の方が、女性人気が高かったんですよね。それこそファンに手を出してしまうような、遊んでいるタイプの芸人がワーキャー言われることが多かった。しかし、最近は“大人しめ”の芸人が人気なんです。コロナ禍で芸人たちも積極的に遊べなくなって、ギラついた芸人が激減していることも影響しているかもしれませんが」(劇場関係者)

 次なるシソンヌじろうインスパイア芸人として人気急上昇中なのが、カベポスターの永見大吾だ。カベポスターは今年、ABCお笑いグランプリ、ytv漫才新人賞で優勝し、先日の『M-1グランプリ2022』でも決勝戦に初進出。ネタの面での評価も高まっている。

「永見さんは、柔らかい雰囲気や知性を感じさせるネタなど、見た目だけでなく芸人としても、まさに“シソンヌじろうインスパイア芸人”。さらに、どことなく可愛らしい空気感をまとっていて、女性ファンからの支持率も高いです」(同)

 初進出となった『M-1グランプリ2022』の決勝戦では、恒例の“笑神籤(えみくじ)”でトップバッターとなってしまったことも影響してか、8位で終了。ここで審査員の山田邦子が「84点」をつけたことについて、ちょっとした炎上騒ぎが起きた。

「ほかの審査員は全員90点以上でしたが、山田邦子さんだけが84点と低めの点数だったことに、カベポスターの一部のファンが憤慨して、山田さんに対するバッシングに発展したんです。その後の山田さんの採点を見ると、ほかの審査委員よりも基準点が低めだったので、カベポスターの84点もそこまでおかしな点数ではなかったんですが、“山田邦子の審査がおかしいから8位になってしまった”と騒ぐカベポスターのファンが出てきてしまったんですよね」

 M-1の審査が議論の的になるのは、例年通りのこと。しかし、一部の山田邦子バッシングは、カベポスターにとってマイナスになる可能性もあるという。

「それだけファンが熱いということでもありますが、一方で“カベポスターのファンはイタイ”というイメージが定着してしまう危険性もあります。“シソンヌじろうインスパイア芸人”については、“ワーキャー人気が先行している”と悪意たっぷりに揶揄されることもあるので、今回の一部ファンの山田さんに対する暴走は、あまりいい傾向ではない。カベポスターの足を引っ張りかねないリスクはなきにしもあらずです」(同)

 注目度が高まり、ファンが増えるのは本当に素晴らしいことだが、それが裏目に出てしまうこともある。シソンヌじろうインスパイア芸人たちは、ファンを上手くハンドリングすることも考えなければならないのかも?

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2022/12/21 20:00
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