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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 堂本剛/ENDRECHERIの2022年を振り返る
ファンク研究家が振り返るENDRECHERIの1年

堂本剛の2022年――ENDRECHERIの“唯一無二さ”が世界にもとどろき始めた1年を振り返る

堂本剛の2022年――ENDRECHERIの“唯一無二さ”が世界にもとどろき始めた1年を振り返るの画像
ENDRECHERI公式サイトより

 サブスクリプション型音楽配信サービスで音源が解禁され、国外からも注目を集め始めている堂本剛のプロジェクト「ENDRECHERI」。ソロデビュー20周年を迎えた2022年は、配信シングルのリリース、夏フェス『SUMMER SONIC』や人気YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』、民放音楽番組への出演などさまざまな活躍を見せた。ファンク研究家・Dr.ファンクシッテルーさんに、この1年を振り返っていただく。

2022年の堂本剛/ENDRECHERIの歩み

 2022年は堂本剛にとって記念すべき1年だった。Kinki Kids25周年、自身のソロ活動でも20周年。

 Kinki Kidsでは25周年を祝って「高純度romance」「Amazing Love」という素晴らしいシングルのリリース、25周年ライブ、さらに公式YouTubeチャンネル開設など嬉しいニュースが相次いだ。

 そして堂本剛のソロ活動、ENDRECHERIも充実の1年だったと言えるだろう。「LOVE VS. LOVE」「1111111」「MYND」というデジタルシングルリリース、20周年ツアー。さらにこちらも待望の公式YouTubeチャンネル開設となった。

 私は今年、彼のソロ活動、ENDRECHERIのファンクについていくつかの記事を書かせていただいた。今回は2022年のまとめとなる記事を、いつものようにファンク研究家としての視点で書かせていただこうと思う。

 まず今年は何と言っても、ENDRECHERIが海外で評価され始めたことが最初の大ニュースだった。1月に発表された、ファンク専門の米音楽メディア「Funkatopia」が選ぶ「2021年のファンクアルバムベスト20」に、ENDRECHERIのアルバム『GO TO FUNK』が選出されたのだ。

 改めて、この「ベスト」のチョイスが非常に冴えていたことを記しておきたい。プリンス、タワー・オブ・パワーなどの大御所だけでなく、話題のシルク・ソニック、新鋭として大注目のコーリー・ウォン、マーク・レッティエリや、ジャズファンクからもデルヴォン・ラマー・オルガン・トリオだけでなく非常にマニアックなWRDトリオが選出されており、ありとあらゆるファンクを片っ端から聴いて選んだという、Funkatopiaの本気度が感じられるセレクトだった。そこに日本から唯一ENDRECHERIが入っていたという快挙に、ファンカティアー(ファンク・ファン)として大きな賞賛を送らせていただきたい。

 そしてここから、ENDRECHERIは海外へ自分の音楽が届けられるような環境をさらに整えていった。配信された瞬間に全世界へ届くデジタルシングルでのリリース、そしてYouTubeチャンネルの開設。最初のデジタルシングル「LOVE VS. LOVE」が全編英語詩で歌われたことは、海外への意識を強く感じさせた。堂本剛の宇宙が、これまで以上に多くの人に届けられるようになったことは、私としても非常に感慨深かった。

 前述の「Funkatopia」とは、通訳を挟んだインタビューも実現。ここでも、堂本剛は国外へ自身の音楽を届けることについて語っている(Part 1 / Part 2)。

 もちろん、国内向けの活動も非常に盛んだった。4~5月にはENDRECHERIとして昨年同様、フルバンドで全国ツアー。8月21日には、自身3度目となる音楽フェス『SUMMER SONIC 2022』出演。9月2~4日には、なんと通算12回目となる、『平安神宮 奉納演奏 2022』を行った。これらもフルバンドでの出演であり、映像やバックステージの様子は、GYAO!配信の番組『つよしP』にて観ることができる。

 さらには9月、人気YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に出演。こちらではソロデビュー曲「街」を2台のピアノと共に歌い上げ、ファンクだけでなくバラードでも彼の歌を届けていった。この動画は大きな話題となり、再生回数も683万回(2022年12月19日時点)と、同チャンネル内でも高い数字となっている。

 この成功を受けて、12月10日の『MUSIC FAIR』および14日の『2022 FNS歌謡祭』第二夜(ともにフジテレビ系)では、武部聡志、十川ともじ、Gakushiのピアノ3台による豪華なバッキングで「街」を歌い上げた。前者の番組内のトークでは「自分の音楽人生の中で支えてくださったピアニストの御三方をお呼びさせていただきまして、披露させていただくという形になりました」と語っていたが、いずれも素晴らしいステージだったことを書き記しておきたい。

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