トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > TVer人気、『silent』独走態勢へ
TVerドラマ人気ランキング

『silent』独走態勢、『PICU』が『クロサギ』破る…TVerドラマ人気ランキング

『silent』独走態勢、『PICU』が『クロサギ』破る…TVerドラマ人気ランキングの画像1
『silent』(フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より)

 在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、2022年7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

 しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

 そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は12月10日(土)~12月16日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。

『silent』最終回に向けて独走態勢、『PICU』『エルピス』も勢い増す

 今回の結果は以下のとおり。

『silent』独走態勢、『PICU』が『クロサギ』破る…TVerドラマ人気ランキングの画像2

 川口春奈×目黒蓮のフジ木曜劇場『silent』は相変わらずの独走ぶりで、2位に130ポイント近い大差をつけて首位をキープ。TVer総合ランキングでは基本的に常にトップ3に常駐するという強さ。TVer再生数の累計は8話までで、今春に歴代最多を打ち出した月9『ミステリと言う勿れ』を上回ったものと見られるが、最終回前日の21日にはTVer Special Liveにて、川口春奈、鈴鹿央士、板垣李光人の3人が出演する『最終回直前「silent」night ドラマ出演俳優と振り返る TVer スペシャル生配信』も行われる予定。多くの秋ドラマが最終回を迎えたタイミングだけに、さらにポイントを伸ばす可能性もありそうだ。

 2位争いは接戦だったが、今週は吉沢亮主演のフジ月9『PICU 小児集中治療室』が制した。11月19日~11月25日週にも『クロサギ』を僅差で破って2位に躍り出たことがあるが、そのときよりもポイントが高く、勢いが感じられる。実際、TVer総合ランキングでの推移を見ると、一瞬12位まで降下してはいたが、それ以外は常にトップ10内をキープ。金曜放送ということで木曜の『silent』に阻まれ総合首位を獲得できない『クロサギ』と違い、『PICU』は総合首位も獲れていることも強みのようだ。19日には最終回を迎えるため、『クロサギ』との2位争いの行方に注目だ。一方の平野紫耀主演のTBS系金曜ドラマ『クロサギ』も、最終章が佳境に入っており、16日放送の第9話を経て、25日に最終回を迎えるという盛り上がるタイミングであり、接戦が期待される。

 『PICU』が好調だとなぜか調子を落としていたのが長澤まさみ主演のフジ月10『エルピス—希望、あるいは災い—』だが、TVer総合ランキングの首位こそ『PICU』に阻まれて獲れなかったものの、今週は比較的好調で本人気ランキングでも4位に再浮上。こちらは19日放送で第9話、26日放送で最終回となる。第8話では真犯人が判明したかと思うと新たな謎も登場するなど、ミステリー要素も強いだけに、ここからさらに盛り上がっていく可能性も十分ある。

 最終回ということでは、11月30日にひと足早く最終回を迎え、12月7日をもって配信が終了したフジ水10『親愛なる僕へ殺意をこめて』が本人気ランキングから消えたのに加え、7日に最終回を迎えた日テレ水10『ファーストペンギン!』は最後まで盛り上がらず、急下降。8日に最終回を迎えたテレ朝木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』は前週急激に勢いを伸ばしていたが、今週はもとの水準に戻った。TBS日曜劇場『アトムの童』は11日が最終回だったが、こちらもあまり勢いがなく、順位は5位をキープできたものの、前週よりややポイントを落とす結果となっている。これらが本人気ランキングから姿を消すことになるだろうため、次週は全体的に順位が上がっていくと見られる。

 なお、12月3日の放送が休止だったことで前週25位まで落ちた日テレ土曜ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』は、今週7位にカムバック。17日に最終回だが、トップ5に食い込めるか。

 前週は200ポイントを切るなど低迷していた本田翼主演のTBS火曜ドラマ『君の花になる』は、今週やや息を吹き返し、200ポイント台に戻り、本人気ランキングでトップ10内に復帰。こちらも20日に最終回となる。

 『君の花になる』が息を吹き返す一方、清原果耶主演の日テレ系日曜ドラマ『invert 城塚翡翠 倒叙集』はすっかり「深夜ドラマ以下」の水準から抜け出せない状態が続いている。『霊媒探偵・城塚翡翠』を5話で終え、『invert』にスイッチした次週の11月27日に唐突に「特別編」を挟むという特殊な編成を経て、『invert』の通常放送に戻ったが、130ポイント台から動きがない状態のまま。TVer総合ランキングでの推移を見ると、トップ10滞在期間は3日もなく、トップ30圏外になる日もちらほらあるなど厳しい状態だ。世帯視聴率でも『霊媒探偵・城塚翡翠』を下回る4.7%を、11日放送の第3話で記録してしまうなど苦しい状態が続いている。この枠は来年1月期は安藤サクラ主演・バカリズム脚本の『ブラッシュアップライフ』がすでに予定されているが、枠自体の抜本的な見直しも求められるところかもしれない。

〈前回のランキングはこちら〉

新城優征(ライター)

ドラマ・映画好きの男性ライター。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

しんじょうゆうせい

最終更新:2022/12/23 13:17
ページ上部へ戻る

配給映画