『THE W』天才ピアニスト優勝は文句なし! “笑い飯”化するAマッソはどうなるか
#THE W
「イケメンの弟を好きにしていい権利」はなぜダメなのか
タカ TVerでやっていた「応援裏配信」の様子が放送中に挟み込まれてましたが、あれは座組からちょっと首を傾げる感じがありました。いちばん引っかかったのは、優勝特典でボケていく流れの中で「鬼越トマホーク・坂井のイケメンの弟を好きにしていい権利」が上がったところです。男性芸人に対して「うちの妹を好きにできる権利」なんて言わないじゃないですか。イケメンをトロフィー化しているのは双方に失礼ですよ。スタジオにいる女性芸人たちもあんまり反応してなかったと思いますが。
ユージ そもそもなんでそこに鬼越? って感じでした。MCだったらニューヨーク屋敷とさらば青春の光・森田がいれば十分でしょうし、優勝経験者として3時のヒロイン福田に任せてもよかったんじゃないか。
タカ 事前の番宣で鬼越がワイドショー出たりしてましたけど、女性芸人より賞レースで成績残してないでしょう。
ユージ 応援してる場合じゃない(笑)。今回の優勝の副賞は日テレ系26番組への出演権だそうです。この数年、この特典がついてますけど、なんというか……こういうところが日テレですよね……。我々がこの連載で何度か言っている「日テレは日テレの番組を過信し過ぎてる」問題が。
タカ そのあたりは相変わらず嫌な感じでしたねぇ。『THE W』も試行錯誤で年々良くなってると思うけど、基本的には審査員と出場芸人が良くなっていってるだけなのかもしれない。
ユージ Aマッソが『THE W』という大会の象徴のようになるときがくるとは、始まったときにはまったく想像しなかったです。大会側からしてもありがたい存在でしょうね。休止前の『M-1』における笑い飯的な存在にすら見えてきた。
タカ 最初の2年は彼女たちも「出ない」と言ってましたからね。いろいろ考えて「出る」と決めてここまで来たんでしょう。それなりに売れて、参加しなくてもよさそうなのに出続ける律儀さを感じます。ただ、彼女たちはもちろん面白いんだけど、コンテストはぽっと出てくる人の爆発力みたいなものが強い世界なので、かわいそうだけど毎年次々超えていく人が出てくるんだろうなとも思う。でも、それを乗り越えて笑い飯が優勝した実績もあるから、ないことはないかもしれないですね。
ユージ 一昨年の映像漫才みたいに、ほかの賞レースではかけられないタイプのネタで勝負してきたりするあたりはハック感あって良いなと思ってますよ。
タカ そうですね。たしかにそういう部分はAマッソのいいところです。
ユージ 賞レースの常として出れば出るほど勝つのが難しくなっていくので、今後はますます大変になっていくと思いますが……。もうひとつ、ストレートな漫才師がなかなか勝ち上がりにくい大会なので、そこで爪痕残すコンビが出てきてほしいなと思いました。今年もコント優勢でしたし。にぼしいわしにはがんばってほしい。
タカ いわゆる「女」ネタじゃないあたり、期待は高いです。ただ、それこそヨネダが今年『M-1』決勝出てますけど、『THE W』をこの時期に開催し続ける限り漫才メインの組はここに勝負ネタ持ってくるのは難しいんじゃないですか? どうしたって『M-1』を優先しますよね。
ユージ あぁ、たしかに。ヨネダは今年このタイミングで漫才かけるわけにはいかなかったですもんね。というか、優勝してたらしばらく出演ラッシュで『M-1』どころじゃなかったのか。やっぱりヨネダはすごい博打してくるな~。
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