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愛子さまの首元で光るネックレスと“特別な男性”の正体

講談社子会社の車雑誌「ベストカー」とトヨタの“蜜月”

 私は鎌倉が好きだ。コロナの前は月に1、2回は北鎌倉の辺りを散策してから、鎌倉まで歩いて、気にいっている小ていな居酒屋で一杯やるのが楽しみだった。

 江ノ電に乗るのもいい。江ノ電の稲村ケ崎に1955年創業のカフェレストラン「ヴィーナスカフェ」があることは知っている。メキシコ料理の店で、新潮によれば、桑田佳祐が監督した『稲村ジェーン』の舞台になったり、小泉今日子と中井貴一のドラマ『最後から二番目の恋』のロケ地にもなったという。

 古くは、加山雄三がライブを行ったそうだ。その老舗が、鎌倉市から「更地にして明け渡せ」といわれているというのだ。

 ここは、鎌倉海浜公園の敷地になっているため、市には毎月20万ぐらい納めているのだが、今年3月に市が、「来年は営業を許可しない」といい出したそうだ。

 レストランの経営者、吉澤治郎社長は、「担当職員は“店が耐震基準を満たしていない”の一点張り」だと話す。

 吉澤社長は、2021年1月に自腹で建築士に検査をしてもらって、いくつかの条件付きだが、「地震による倒壊の危険性は低い」という結果が出たという。

 だが、市が依頼した業者が昨年9月に検査を行い、「耐震基準を満たしていない」という指摘をされたそうだ。

 新潮が聞きに行っても、市側は木で鼻をくくったような返事しかしない。

 だいぶ前にも歴史のある「なぎさホテル」が、惜しまれたがなくなってしまった。

 ある意味、歴史的な建造物なのだから、存続させる方向で、折り合いはつかないものか。

 鎌倉ともあろうものが、大人げない。鎌倉市は、こういった多くの人の心の中に残っている店が、どれだけ観光に役立っているのかを考えたほうがいい。

 耐震を強化して、何とか存続させてもらいたいものだ。

 

 さて、現代が、自動車メーカーのホンダが、EV競争に負けて、営業利益が激減していると報じている。

 ホンダは、三部(みべ)俊宏社長が、2040年には世界販売で、EVと、走行中に二酸化炭素を出さない燃料電池車を100%にするとぶち上げた。

 ソニーと手を組み、「ソニー・ホンダモビリティ」を設立したりと、手をうってきたように思っていたが、2020年10月に初のEV『シティ』を発売したが、昨年1年で721台しか売れていないのだそうだ。

 高コスト体質や、世界最大のエンジンメーカーであるためEV化に反発する「エンジン派」が社内に多いという。

 さまざまな障害を乗り越えて、ホンダがEVで新興勢力と互角に戦えるのか。かなり見通しは暗いというのが、現代の見立てのようである。

 これを書いているのは、ジャーナリストの井上久男だが、彼は、少し前まではトヨタ批判をかなり激しくやっていた。それが一転してホンダというのは、なぜなのだろう?

 実は、現代を出している講談社には、子会社に「ベストカー」という車雑誌を出している出版社がある。

 私も昔、講談社から異動になり、そこに在籍したことがある。昔は「三推社」といったが、今は「講談社ビーシー」というそうだ。

 その「ベストカー」が、トヨタの豊田章男社長を「客員編集長」にしたことが話題だ。

 

「ベストカー」の編集長が、豊田社長をインタビューしている時に、思い付きでいったら、相手が乗ってくれたというのだが、ことはそう簡単なことではない。

 昔ほどではないが、車雑誌の一応ナンバー1が、トヨタと手を組んでどうしようというのか。トヨタと一体になったと思われれば、他のメーカーは「ベストカー」に心を開かないのではないか。

 同じ講談社グループの週刊現代は、これまで何度もトヨタ批判をやってきた。講談社の中で、親トヨタと反トヨタができていいのか。

 こうしたことは、子会社の編集長が一存で決められる話ではないはずだ。今の社長は、講談社の局長まで務めた人間である。彼は、講談社に相談したに違いない。そこでどういう判断が出たのだろう。

「ベストカー」はこれからトヨタ批判はやらないで、トヨタの広報誌に成り下がるのか。

 軽い思い付きでやったとしたら、取り返しのつかないことをやってしまったと後悔すべきであろう。

 車雑誌といえども、ジャーナリズムはなくてはいけないこというまでもない。それを捨ててまで、トヨタと組む理由が、私には全くわからない。

 これからは、「ベストカー」ではなく、「トヨタカー」と名乗ればいい。OBとしては、古巣の変容を見るのが忍びない。

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